不連続シリーズで、神話の女神を題材にしたステンドグラスを作っています。昨年は、北欧神話の「フレイヤ」でしたが、今取り掛かっているのは、同じ北欧神話の「イズン(Idunn)」です。イズンは、フレイヤと人気を二分する女神だそうで、今まで色々な画家が描いています。
現在ガラスカット中で、全体像が見えてくるのはもう少し先になると思います。
縦1m強で、ピース数も600近くあるので、時間はかかりそうです。まあ、納期の無い自主制作ですので、のんびりやります。
茨城県つくば市に鎮座する千勝神社(ちかつじんじゃ)の儀式殿が、今月3日に竣功しました。この儀式殿は別名 山根彦神拝殿といい、山根彦神本殿の正面に造営されました。
この儀式殿の特徴の一つは、神社には珍しいステンドグラスが嵌っていることです。奥の一段高くなった部分を幣殿と言いますが、その天井近くに3枚据え付けてあります。
ステンドグラスと言っても、正確にはフュージング画です。ステンドグラスは、背後に光源が必要で、言葉を変えれば室内が薄暗くないと映えません。ですが、フュージング画の良さは、背後の光源があっても無くても(透過光でも反射光でも)綺麗に見える点にあります。つまり、24時間綺麗に見える点で、この明るい儀式殿にはもってこいです。
12月3日には、竣工奉告祭が厳かに催行されました。3枚のフュージング画のデザインは、御祭神の御神徳を象徴的に表しています。詳述は避けますが、是非、ご覧になって何かを感じて頂けるとありがたいです。
今年平成29年は、千勝神社の山根彦神拝殿および儀式殿の御造営の年でした。3月の着工祭に始まり、12月の竣工奉告祭に至るまで、ほぼ1年建築が進められました。私は、このつくば市にある千勝神社の世話人でもあります。そこで、この儀式殿にふさわしいガラス工芸をと思い、幣殿上部を飾る3枚のフュージング画を制作し、奉納しました。
神社にステンドグラス(正確にはフュージング画ですが)は、珍しいと思います。最大の理由は、簡素な神社建築に派手派手しいステンドグラスが似合わないからでしょう。そこで、今回の作品は、簡素にして清潔感あり、また静かな佇まいのデザインにしました。
幅80cm×縦30cmのベースガラス上に、ガラスフリット(ザラメ状のガラス粒)を載せて、焼成していきます。1枚目は緑基調の作品、静まった森林と、二つの光の輪を描きました。
2枚目は、すがすがしい青と高貴な紫を散りばめた作品です。
3枚目は、情熱を感じさせるオレンジ基調の作品です。日本の国土を象徴する赤い富士山と、御祭神の御霊を表す光の輪のシンプルなデザインです。ガラスフリットは、たくさんの色があり、ピンクや黄色など、少しずつ混ぜて、微視的には複雑な色合いを出しました。
焼成は、電気窯で行います。電気が通じているのは7時間ほどですが、余熱が冷めて蓋を開けられるまでになるのに、丸1日かかります。
1枚の作品は、1回焼いて出来上がりではなく、少しずつ様子を見ながらフリットを重ねていきますので、1枚につき10回ほど焼成します。
3枚の色づきや透光度のバランスを見ながら、完成のタイミングを計ります。
完成品も光の透過度や反射、周囲の明暗で、色々な表情になります。それが、フュージング画の面白さだと思います。
フュージング画はステンドグラスと違い、必ずしも背後からの透過光が無くてもきれいです。ですので、夜は夜で、室内の明かりで美しく見ることが出来ます。
真新しい、神社建築はヒノキの良い匂いです。すっきりとした3色のフュージング画もあまり出しゃばることなく据え付けられました。制作期間約2ヶ月、ほっとしました。
実はデザインの期間も、2か月ほどかかりました。その間、イタリアはフィレンツェとローマに行ったりしていたので、「宗教画とはどんなものか」を勉強することが出来ました。もちろん、ヨーロッパのステンドグラスやイコン画の様なこってりした絵をこの神社建築に持ち込むことはできませんが、しかし、絵に込めた信仰心とエスプリは、イタリアで感じ取ることが出来ました。少なからず、参考になりました。
11月19日より、2週間の会期で「うしく現代美術展」が始まっています。場所は茨城県牛久市の生涯学習センターです。お近くにお寄りの際は、ご高覧賜りたいと思います。総勢50名の作家が、絵画や彫刻、書などを展示しています。私は例年フュージング画を出していたのですが、今回は初めてステンドグラスを出しました。
話は変わりますが、うちのノートパソコンの調子が悪くなったので、中を開けて、冷却ファン周りを掃除しました。冷却ファンの音も異常でしたし、熱暴走に近い症状だったからです。
以前に1回、ファンの換装をしたのですが、今回はその時ほどはホコリは詰まっていませんでした。
一応、掃除して元に戻しましたが、動きが遅いのは変わりませんでした。これも7年選手ですので、そろそろ、新しいPCを買おうと思います。
制作に欠かせないのがモチーフ。でも、作りたいときにすぐそばにいないのがモチーフです。ですから、常日頃から、観察する習慣を付けていないと、いざ制作する時になって、リアリティーのある絵が描けません。
ということで、週末を利用して神戸ポートアイランドにある「動物王国」に来ています。ここは、基本動物園なのですが、かなりユニークです。それは、実際に動物に触れられる点です。
大きな動物ではなく、鳥や小動物が多く、間近で観察できます。
良く逃げ出さないなあ、と思うと同時に、観客に持って行かれたり踏まれたりしないか、ちょっと心配でした。ワオキツネザルの餌付けは、人間のまわりを猫のようにちょろちょろ歩き回るキツネザルがとても可愛く、顔つきなどよく観察できました。
今後の作品作りに、とても参考になりました。やはり、図鑑ではなく生きた動物に接しないとダメですね。
北欧神話をご存知ですか、スウエーデン、デンマーク、ノルウエー、アイスランドなどに伝わる古い伝承です。キリスト教化以前に信仰されていた土着の神話です。日本では、ギリシャ神話ほどポピュラーではないと思いますが、時々、その北欧神話の神々の名を聞くことがあります。
今、自主制作しているステンドグラスパネルでは、その北欧神話では最も人気の高い女神であるフレイア(Freyja)をモチーフにしています。美・愛・豊穣などの神で、金曜日=Fridayの語源にもなっています。馬車ならぬ猫車に乗って移動します。
工房に、ちょうど2匹のシャムネコがいますので、デザインの中に採りいれました。小さな猫に、大人の人間が乗る車を引かせるのは酷ですが、絵としては面白いです。
女神の容姿は、絵付けで実在感を出しています。縦1m、600ピースの大作です。
工房にいるシャムネコ兄弟をもデルに、時々ステンドグラスを作っています。高さ30cm強で、油絵のF4号サイズで。名付けて「ラブリー猫」シリーズ。
いつもうちにいる猫をスケッチしています。
ステンドグラスは、龍ケ崎市ふるさと納税の返礼品としても登録されています。興味がある方は、龍ケ崎市の返礼品を「ふるさとチョイス」などのポータルサイトでご覧ください。
※上の作品の詳しい説明は、ステンドグラス工房達風の「作品集ページ」にてご覧ください。
※上の作品の詳しい説明は、ステンドグラス工房達風の「作品集ページ」にてご覧ください。
東京国際フランス学園は、フランス国立のインターナショナル・スクールです。
そこで、「日本のステンドグラス・アート:研究と適応」
« L’art du vitrail au Japon : recherches et adaptation »
という、ちょっと厳つい題の講演を今日やってきました。

会場は大きな講堂で、緊張しました
中学生を対象にした、ヨーロッパの物語とステンドグラスに関する講座の締めくくりとして、依頼されました。ですが、私は、日本に西洋の文化であるステンドグラスをいかにして根付かせるかという研究テーマについて、特に話させてもらいました。

お客さんは中学生ですので、単語は簡単に、フレーズは短く、と心掛けたつもりです
通訳をしてくれた二人の生徒さんは、必死に着いてきてくれて、健気でありがたかったです。

プロジェクターで数十枚の写真を紹介しました
講演と言っても写真と動画主体です。
この講演の模様は、同学園のサイトにも掲載されています。
この貴重な機会を下さった、マチュー先生、ジャン・ピエール先生、ステファン先生に感謝申し上げます。
今年1月に、2匹のシャムネコ(ミックス)が来ました。保護猫の里親になったんです。
もともと、猫が好きだったので、飼いたかったですし、ステンドグラスのモデルにも欲しかったのです。2匹は、まだ生後1年経っていないので、体重は3kg以下で、かわいいです。

オスの兄弟です。
野良猫だったものを、保護団体の方が捕まえて、人に慣れさせたうえで譲渡、というシステムです。この兄弟、1月に来たときはものすごく臆病で、日中は、人目を避けて隠れていて、もっぱら夜に動き回っていました。3月の今では、少しずつですが、人前に出られるようになってきました。でも、まだ抱っこはできません。ものすごく嫌がり、ひっかかれます。

キャットタワーを作り、家の鴨居の上にも、猫の歩道をつけてやりました。

実物の猫を家の中で写生できるのは、とても楽でいいです。