ステンドグラス「人魚姫」は、組み立て開始

大判のステンドグラス「人魚姫」は、2馬力(二人体制)で制作しています。ガラスをカットする傍ら、作業者Bが、コパーテープ(銅テープ)を巻いています。

人魚姫のコパーテープ巻き

人魚姫のステンドグラスは、ガラスピースにコパーテープ巻き

コパーテープを巻き終えたガラスピース

コパーテープを巻き終えたガラスピースたち

組立作業前に、
今回のパネルの幅が作業台より大きいので、作業台を15cm幅で拡張工事しておきます。

ありあわせの板をネジ止めして作業台の拡張

ありあわせの板をサイドにネジ止めして作業台の拡張

コパーテープを巻き終えたピースは、最終段階=組み立て用の台紙の上に並べていきます。

ガラスピースを台紙の上に並べていきます

ガラスピースを台紙の上に並べていきます。全体像がどの様になるのかワクワクします。

全部並び終えました。4連作の一番右のパネルです

全ピース並び終えました。4連作の一番右に位置するパネルです。カラフルで綺麗です。

早速ハンダ付けを開始。

ハンダ付け作業開始

ハンダ付け作業開始

パネルが大きいので、ハンダは多めに盛ります

パネルが大きいので、ハンダは多めに盛ります

パネルが大きく強度も必要なので、ガラスとガラスの間は1mmほど空けて、ハンダを多めに流し込みます。

ステンドグラス「人魚姫」では、フュージングガラスタイルを作っています

大判のステンドグラス「人魚姫」では、タイル状のピースが白から青にグラデーションで並ぶ部分があります。11ピースなので11階調となるのですが、市販のガラスで11階調を揃えるのはまず不可能なので、フュージングで作ることにしました。

母材はクリアの板ガラスです。この上に、粉ガラスを載せて焼成します。まず、オパールセントの白をフルイでまんべんなく載せ、電気窯で焼成します。次に、ブルーの粉ガラスをグラデーションを付けながら載せます。

板ガラスの上にオパールセントガラスの粉(白と青)をふるいで載せて、色ガラスを作ります

板ガラスの上にオパールセントガラスの粉(白と青)をふるいで載せて、色ガラスを作ります

焼成すると鮮やかな青が出ます

焼成すると鮮やかな青が出ます

このあと、色に深みを出すため、透明の青のフリットを載せ、焼成します。焼成は都合3回です。

焼成後、型紙に合わせて、カットします。

出来上がったグラデーションタイル

出来上がったグラデーションタイル。長方形と円の2種類です

他にも、白の板ガラスや、イリデセントのガラスをカットしています。カット作業も終盤です。

白ガラスのカット

白ガラスは、人魚姫のボディーになります

イリデセントガラス

ほのかに虹色に輝くイリデセントガラス(写真ではわかりにくいです)

大判ステンドグラス「人魚姫」は青系ガラスのカット中

大判のオーダーメイドステンドグラスは、暖色系ガラスのカットが終わり、青、緑系に入っています。

青のオパールセントガラス

各色、元版の1/2程度を要して、ガラスの大量消費です。

ピースは大きめなので、失敗しないように細心の注意をはらいます

切り終わったらすぐにルーター(グラインダー)を掛けて、エッジを丸めておきます

毎日、2馬力(2名体制)で制作を続けています。

緑のガラスもストリーキーで綺麗です

緑のガラスもストリーキーで綺麗です

これは黄緑。緑だけでも4種類あり、工房がガラス見本市のようです

大判ステンドグラス「人魚姫」はガラスカット開始

人魚姫のステンドグラスは全20色のガラスを使う夢のようなカラフルな作品です。暖色系ガラスが届き、いよいよガラスカットが始まりました。

レッドのオパールセントガラスに型紙を並べています

レッドのオパールセントガラスに型紙を並べています

こちらはオレンジ色のガラス

こちらはオレンジ色のガラス

型紙の外周を油性マジックでガラスに写し取っていきます。

いよいよカット開始。まずは粗切りです。

いよいよカット開始。まずは板を数片に分割する粗切りです。

切ったガラスの管理

切ったガラスの管理は専用コンテナで

今回、窓作品にオパールセントを使うので、比較的透け感があるガラスを選定しています。