オーケストラを聴いてきました

最近、無鉛ステンドグラス(フュージング画)で、猫に楽器を演奏させているところを作品にしていますので、今回は実際にオーケストラを体験してきました。

横浜のみなとみらいホールで、日本フィルを見てきました。

みなとみらいホールの内部です。正面のパイプオルガンが印象的です。

みなとみらいホールの内部です。正面のパイプオルガンが印象的です。

モーツァルトの「フィガロの結婚」、やチャイコフスキーの「くるみ割り人形」をバレー付きで見てきました。迫力あって良いです。次回は、作品にバレーを踊る猫を登場させたいです。

泊まったホテルの窓から、山下公園の氷川丸が良く見えます

泊まったホテルの窓から、山下公園の氷川丸が良く見えます

 

毎朝のウォーキングの賜物、ケヤキのステンドグラス完成

新緑の季節、朝の3kmウォーキングも、すっかり習慣になりました。いつも行く北竜台公園は、色々な木々が新緑に沸いています。この時期、緑色が淡い黄緑で統一されていて、モノトーンの美しさです。もうしばらく経つと、木の種別に緑加減が変わってきます。濃い緑、薄い緑、青緑、黄緑など。

さて、ケヤキの芽吹き頃の情景を、作品に採りいれました。近くに咲いていた八重桜も、入れてみました。直径50cmほどの中型作品です。

ケヤキのステンドグラス。

ケヤキのステンドグラス。珍しく背景に鮮やかなブルーを用いました。

ブレイブボード(リップスティック)を自作しました

スケートボードに似ていて、ウィール(車輪)が前後2個しかついていない、「ブレイブボード=braveboard」というのが、流行っているらしいです。「リップスティック」などの商品名でも売られています。子供たちに、欲しいとせがまれたのですが、本物は高いので、自作することにしました。以下で、ブレイブボードの作り方を解説します。

(1)一体型の試作

1枚の板に50mmΦのキャスターを2個付けただけの試作

1枚の板に50mmΦのキャスターを2個付けただけの試作

キャスターは約6度後方に傾けて取り付けています。

キャスターは約6度後方に傾けて取り付けています。角度を付けるため、スペーサー代わりに手近にあったナットを挟んでいます。

まずは、ツーバイフォー用の18mm厚板材とキャスター2個(計千円)をホームセンターで買ってきて、簡単なブレイブボードを作ってみました。中央に、ねじれ機構はありません。キャスターは今思うと小さ過ぎる50mm径です。

《結果》本物にはある程度乗ることが出来る子供たちに、試乗してもらいましたが、案の定うまく行きませんでした。左右に振るのに、固定式では具合が悪いようです。

(2)ねじれ機構の追加

本物に、より近づけるために、中央でねじることが出来る機構を付加することにしました。まず、シャフトですが、家にたまたま有った13mm径×260mmのステンレスパイプを使うことにし、木片で軸受を作りました。中央の木製ワッシャーは、スペーサーです。

木片に孔を開けて、軸受けを作ります

木片に孔を開けて、軸受けを作ります

出来た軸受け4個と、中央のスペーサーです。

出来た軸受け4個と、中央のスペーサーを、ステンレスパイプに挿してみました。

本体ボードは、中央で二分割しておきます。これらを軸受けとパイプで繋ぎます。パイプの両端は、ワッシャーとボルトで止めています。

本体ボードは、中央で二分割しておきます。これらを軸受けとパイプで繋ぎます。パイプの両端は、ワッシャーとボルトで止めています。

これだけだと、前後の板がぐらぐらです。本物のブレイブボードは、トーションバー(ねじりバネ)で連結してあるため、ねじり力を加えない時は、前後の板は平行の姿勢を保ちます。そこで、耐久性のある弾性体で、前後の板を繋ぐことにしました。

ゴムホースを縦に裂いて、樹脂バネを作り、ネジで前後の板に固定しました。

ゴムホースを縦に裂いて、樹脂バネを作り、ネジで前後の板に固定しました。

これまた家に有ったゴムホースを13cmほど切り、さらに縦に二分割して、バネ材として木ネジで取り付けました。

《結果》なんとか乗れる程度で、あまり芳しくありません。原因は、ウィール径が小さくて、道のちょっとした凹凸に引っかかります。

 

(3)ウィール径を75mmに換える

75mm径のウィール(キャスター)を買ってきて、取り換えました。800円の追加出費です。キャスターの取付角度も試行錯誤の末20度にしました。後に本物を見る機会があったのですが、やはり約20度でした。この角度が小さ過ぎると、横滑りしやすく直線走行性が悪く、すぐ落ちてしまいます。逆に大き過ぎると、左右に振りづらくクネクネ運動できません。つまり自走しません。

ウィールを75mm径にアップしました。

ウィールを75mm径にアップしました。

ウィールの取付角度=約20°

ウィールの取付角度=約20°  楔形の木製スペーサを作りました。

このウィールは、できる限り幅が狭い方が良いです。インラインスケートの車輪なんかが理想です。市販のキャスターは、幅が18mmほどあるので、本物ほどはスムーズにふりふりできません。

《結果》良好です。かなり本物に近づき、子供たちも「これで遊んでみようか」という気になったようです。

(4)デザインをかっこよくする

本物(市販のリップスティック)は、ヒョウタンのような形をしています。僕はそれがかっこいいとは思いませんが、子供たちは市販品に憧れているので、それに近づけるように修正しました。

まずジグソーを使ってひょうたん形にカットし、子供たちに塗装させました。

まずジグソーを使ってひょうたん形にカットし、子供たちに塗装させました。

折角作っても、子供たちがこれで遊んでくれなければ、ただの自己満足なので、子供たちに塗装をさせ、参加意識を持たせることにしました。

また、ウィール径が大きくなると、停止時に横転してしますので、両サイドに横転防止のための高さ40mmの角材=「ゲタ」を取り付けました。

横転防止のゲタ

横転防止のゲタ

屋号の「達風=Tappu」のロゴを入れ、完成です。

屋号の「達風=Tappu」のロゴを入れ、完成です。

これで、Tappuオリジナルのお手製ブレイブボードが完成です。走行の様子は、以下の動画でどうぞ。

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ステンドグラス「ハナミズキ」完成

直径60cm(額外周)のステンドグラス「ハナミズキ」が完成しました。

ステンドグラス「ハナミズキ」

ステンドグラス「ハナミズキ」

工房の道路向かいに保育園があり、その周囲にこの「ベニハナミズキ」が植わっています。晩春、若葉が燃え立つ頃、冬の終わりを喜ぶように一斉に花を付けます。

この作品は、そんな喜びを湛えた作品です。

丸いステンドグラス「ベニハナミズキ」制作中

直径50cmの丸いステンドグラス「ベニハナミズキ」を作っています。ピンクのガラスはランバーツのアンティークで、金の高騰が続く昨今は、このゴールドピンクのガラスも値上がりしています。

しかし、金を多く含有するアンティークのゴールドピンクに勝るガラスは無いので、なるべくクズを出さないように注意しながらカットしています。

ベニハナミズキに使うランバーツ社のゴールドピンク

ベニハナミズキに使うランバーツ社のゴールドピンク

フュージング画、草花歳時記シリーズ制作中

横25cm×縦40cmほどの小ぶりなフュージング画を、連作で作っています。題して草花歳時記シリーズ。季節を感じさせる草花の写生を、ガラス絵に仕立てた感じです。最初の3作は、「シンビジウム」「枝垂れ桜」「藤」です。

焼成直前の3作「シンビジウム」「枝垂れ桜」「藤」

焼成直前の3作「シンビジウム」「枝垂れ桜」「藤」

従来の水墨画風フュージング画に比べ、少しカラフルです。日本画風と言ったところでしょうか。

それぞれの絵には、愛らしい小動物もいれています。シンビジウムにはブルーの蝶、枝垂れ桜には瑠璃色の小鳥、藤にはクマバチです。

女神のステンドグラスは「イズン」です

北欧神話に登場する女神の一柱「イズン(Iðunn/Idunn)」は、神々に永遠の命を与えるリンゴを配る役目を担っています。このリンゴを食べないと「神」と言えども老いると言うこと、そして全ての神達がこの小娘のような女神にその命を牛耳られていることが、北欧神話の面白い点です。

ガラスピースにテープを巻いていますので、作業は後半です。

ガラスピースにテープを巻いていますので、作業は後半です。

イズンが、ある男神にリンゴを授けている場面をデザインしたステンドグラスは、もうじき完成します。

テープ巻きは新調に。この段階で割れるとショックがでかいからです

テープ巻きは新調に。この段階で割れるとショックがでかいからです

女神シリーズのステンドグラスパネル制作中(1)

不連続シリーズで、神話の女神を題材にしたステンドグラスを作っています。昨年は、北欧神話の「フレイヤ」でしたが、今取り掛かっているのは、同じ北欧神話の「イズン(Idunn)」です。イズンは、フレイヤと人気を二分する女神だそうで、今まで色々な画家が描いています。

現在ガラスカット中で、全体像が見えてくるのはもう少し先になると思います。

イズンのガラスカット中

イズンのガラスカット中

縦1m強で、ピース数も600近くあるので、時間はかかりそうです。まあ、納期の無い自主制作ですので、のんびりやります。

グリザイユの焼成の様子

女神の身体にはグリザイユ絵付けを施します。写真は、グリザイユの焼成の様子です。

千勝神社儀式殿 竣功

茨城県つくば市に鎮座する千勝神社(ちかつじんじゃ)の儀式殿が、今月3日に竣功しました。この儀式殿は別名 山根彦神拝殿といい、山根彦神本殿の正面に造営されました。

この儀式殿の特徴の一つは、神社には珍しいステンドグラスが嵌っていることです。奥の一段高くなった部分を幣殿と言いますが、その天井近くに3枚据え付けてあります。

ステンドグラスと言っても、正確にはフュージング画です。ステンドグラスは、背後に光源が必要で、言葉を変えれば室内が薄暗くないと映えません。ですが、フュージング画の良さは、背後の光源があっても無くても(透過光でも反射光でも)綺麗に見える点にあります。つまり、24時間綺麗に見える点で、この明るい儀式殿にはもってこいです。

儀式殿を正面外から見たところです。

儀式殿を正面外から見たところです。

制作者(私)とフュージング画

制作者(私)とフュージング画

12月3日には、竣工奉告祭が厳かに催行されました。3枚のフュージング画のデザインは、御祭神の御神徳を象徴的に表しています。詳述は避けますが、是非、ご覧になって何かを感じて頂けるとありがたいです。

竣工奉告祭で奉納された舞「納曽利」

竣工奉告祭で奉納された舞「納曽利」

千勝神社儀式殿のフュージング画を制作しました

今年平成29年は、千勝神社の山根彦神拝殿および儀式殿の御造営の年でした。3月の着工祭に始まり、12月の竣工奉告祭に至るまで、ほぼ1年建築が進められました。私は、このつくば市にある千勝神社の世話人でもあります。そこで、この儀式殿にふさわしいガラス工芸をと思い、幣殿上部を飾る3枚のフュージング画を制作し、奉納しました。

神社にステンドグラス(正確にはフュージング画ですが)は、珍しいと思います。最大の理由は、簡素な神社建築に派手派手しいステンドグラスが似合わないからでしょう。そこで、今回の作品は、簡素にして清潔感あり、また静かな佇まいのデザインにしました。

幅80cm×縦30cmのベースガラス上に、ガラスフリット(ザラメ状のガラス粒)を載せて、焼成していきます。1枚目は緑基調の作品、静まった森林と、二つの光の輪を描きました。

原画を元に、緑のガラスフリットを、ベースガラスの上に置いていきます

原画を元に、緑のガラスフリットを、ベースガラスの上に置いていきます

2枚目は、すがすがしい青と高貴な紫を散りばめた作品です。

2枚目はブルーと紫基調の作品

2枚目はブルーと紫基調の作品

3枚目は、情熱を感じさせるオレンジ基調の作品です。日本の国土を象徴する赤い富士山と、御祭神の御霊を表す光の輪のシンプルなデザインです。ガラスフリットは、たくさんの色があり、ピンクや黄色など、少しずつ混ぜて、微視的には複雑な色合いを出しました。

富士山と燃える太陽のような光の輪を描いた作品

富士山と燃える太陽のような光の輪を描いた作品

焼成は、電気窯で行います。電気が通じているのは7時間ほどですが、余熱が冷めて蓋を開けられるまでになるのに、丸1日かかります。

これから約1日かけて、電気窯で焼成します

これから約1日かけて、電気窯で焼成します

1枚の作品は、1回焼いて出来上がりではなく、少しずつ様子を見ながらフリットを重ねていきますので、1枚につき10回ほど焼成します。

大分完成が近づいた時の焼成です

大分完成が近づいた時の焼成です

3枚の色づきや透光度のバランスを見ながら、完成のタイミングを計ります。

焼成前は、フリットが白っぽく乗っているのが分かります

焼成前は、フリットが白っぽく乗っているのが分かります。このオレンジや黄色のガラスは、焼成前は色が白っぽいのです。焼いた後の濃さを想像しながら、フリットを載せていきます。

完成品も光の透過度や反射、周囲の明暗で、色々な表情になります。それが、フュージング画の面白さだと思います。

完成した3枚

完成した3枚

フュージング画はステンドグラスと違い、必ずしも背後からの透過光が無くてもきれいです。ですので、夜は夜で、室内の明かりで美しく見ることが出来ます。

12月に、無事儀式殿に取り付けられました

12月に、無事儀式殿に取り付けられました

真新しい、神社建築はヒノキの良い匂いです。すっきりとした3色のフュージング画もあまり出しゃばることなく据え付けられました。制作期間約2ヶ月、ほっとしました。

実はデザインの期間も、2か月ほどかかりました。その間、イタリアはフィレンツェとローマに行ったりしていたので、「宗教画とはどんなものか」を勉強することが出来ました。もちろん、ヨーロッパのステンドグラスやイコン画の様なこってりした絵をこの神社建築に持ち込むことはできませんが、しかし、絵に込めた信仰心とエスプリは、イタリアで感じ取ることが出来ました。少なからず、参考になりました。