うしく現代美術展の大先輩、後藤雅宣先生の個展のお手伝いに行ってきました。場所はつくば美術館、会期は2021年11月23日~28日でした。私は、26,27日の会場案内係。
今回後藤先生の作品の全容を初めて見ました。私の身長を超えるような大作が80点以上もあり、圧巻でした。抽象絵画がほとんどです。後藤先生は千葉大学で美術(造形)を教えている教授です。いやーっ、勉強になりました。というか、大変刺激になりました。
つくば美術館は、つくば市の中心部で、お昼休みに周辺を散歩しました。もう冬の到来です。
今年はコロナ禍も少し落ち着き、2年ぶりのうしく現代美術展開催の運びとなりました。第26回展で、私も11回目の参加です。会期は2021年11月14日~28日です。
11月13日は設営日です。従来は作家が自ら大きなパネルを運び、会場を作るのですが、今回は業者さん(アートワークスさん)にお願いしました。私達は、幟立てなどの軽作業と、自分の作品の据え付けのみです。
今回の私の展示作品は「牛久沼原風景」というフュージング画です。将来、道の駅が建つ予定の国道6号線からの眺めです。鰻屋さんの隣の空き地から、左に小島、正面に泊崎を望む位置です。ノスタルジックに夕焼け空と点描の人間を描きこみました。材料は額以外はすべてガラスで、板ガラスの上にカラーのガラスフリット(細かい粒)を載せて焼成しました。
私(福田)も所属する「うしく現代美術展」が11月17日に開幕しました。私は、フュージング画(無鉛ステンドグラス)1作を出品しています。
今年2019年は、記念すべき第25回展で、会期中2回(11/23、30)のナイトミュージアムが開催されます。
11月16日は、設営日で、夕方からは内覧会とオープニングパーティーが催されました。
第25回うしく現代美術展
【会期】2019年11月17日~12月1日(25日休み)
【場所】牛久市中央生涯学習センター
イタリア入りして1週間後、再びフィレンツェ郊外の街、グレーヴェ・イン・キアンティに戻ってきて、交流展覧会の撤収作業に臨みました。
12日朝、ローマ発の特急に乗り、まずはフィレンツェへ移動。
フィレンツェでは、地元では有名だという画材屋に寄りました。ステンドグラス用のグリザイユがあればよいなあと思っていたのですが、有りませんでした。
フィレンツェでは、あまり美味しくない中華料理を食べて、午後バスでグレーヴェへ。
グレーヴェは、フィレンツェやローマの喧騒とうって変って、田舎町の静かな午後、といった趣です。午後4時過ぎから、同市の丘の上にあるサンフランチェスコ美術館に集まり、出張展覧会の撤収作業です。
多くの出展者が、多かれ少なかれ、グレーヴェ市への作品の寄贈を望み、また市長さんはそれを快く受け入れてくれました(お邪魔にならなければよいのですが)。私も、フュージング絵皿2枚と、水墨画2枚を寄贈しました。私としても、帰りの荷物が軽くなり、大助かりです。
私は牛久市民ではありませんが、牛久市とグレーヴェ・イン・キアンティ市の文化交流が成功裏に終わってとても嬉しいです。
夜は、この展覧会をアレンジして下さったサラさん(グレーヴェの分離集落=フラツィオーネのひとつ、キヨッキヨ在住)ファミリーと一緒に、ピッツェリアでディナーです。お店の周囲は見渡す限りのブドウ園です。
日中は暑いイタリアですが、湿気が少ないので、日が落ちると肌寒くなります。9時過ぎにやっと暗くなり、10時まで飲んでいました。
翌日は朝からサラさんの車でフィレンツェ空港まで送って頂き、帰途に。イタリア、去りたくないよう、って感じです。絶対、また来ます。
イタリア美術めぐりの締めくくりは、ローマ市内にあるヴァティカン市国です。目玉はサン・ピエトロ大聖堂とヴァティカン博物館ですね。ローマ在住の彫刻家、松岡さんに案内していただきました。
まず地下鉄オッタヴィアーノ駅から城壁沿いに歩いて、ヴァティカン博物館の入口へ。日本で予約を取っておいたので、ほぼ待たずに入場。ヴァティカン博物館は、小分けされた多数の美術館・博物館総体の名称で、内部は絵画館やエジプト美術館、タペストリーギャラリーなど色々な美術館があります。
全体で、相当な距離を歩くので、仲間同士、はぐれないようにするのが大変です。
美術館の規模としては、フィレンツェのウィフィッティ美術館ほどのような気がしますが、美術品の種類が豊富です。タペストリーや中世の地図などの専門室があります。
前にも書きましたが、このヴァティカン美術館も写真撮影可です。ですが、唯一、システィーナ礼拝堂だけは禁止でした。ここには有名は「アダムの創造」が掲げられているのですが、それは肉眼で見るのみです。
博物館を概ね観終わり、博物館内のわりと粗末なビュッフェで、パニーニを食べ、昼食としました。その後、システィーナ礼拝堂に移動しました。最初に、8ユーロ払って(半分がエレベータ利用コース)、キューポラの頂上に上がりました。
キューポラから見下ろすローマ市内は、圧巻でした。昨日廻った名所も、ところどころ黙視できます。しかし、記録的な熱波と言うイタリア、焼けつくような暑さです。
しかし、サン・ピエトロ大聖堂は、その規模と贅沢さが桁違いです。ステンドグラスこそ入っていませんが、壁や天井の絵画や彫刻が、どれ一つとっても第1級芸術ですよ。
午後3時ごろ外に出て、ちょうど衛兵の交代を目撃して、ヴァティカンを後にしました。ブティックでお土産を買い、一旦ホテルに。
夜はまたパスタ。豪華でした。
大忙しで、ローマ2日目も終わりました。
イタリアのグレーヴェ・イン・キアンティでうしく現代美術展の出張展をやっている会期中、フィレンツェ→ローマと芸術めぐりをしてきました。今朝はフィレンツェからローマに鉄道(トレニタリア)で移動しました。日本で指定席を購入しておいたので、ホームへの入場はプリントアウトした予約確認書を見せるだけです。しかし、流石イタリア。電車の出発は1時間も遅れました。
駅の近く、ホテル・セレナに荷物を置いて、今日はローマの観光スポットを廻ることにしました。まず地下鉄A線でフラミニオ駅に行き、ここから徒歩で南下します。フラミニオ駅のそばにローマの玄関口ともいえるポポロ広場です。
ここからバブイーノ通りを通り、一直線にスペイン広場に。映画「ローマの休日」で有名なこの広場とスペイン階段は、かつてスペイン大使館があったことに由来します。階段頂上まで登りました。
次に、これまた有名なトレヴィの泉。ここは少し分かりづらい路地の奥にありました。あいにく、水が抜かれ改修工事中でした。彫刻は、見事です。
ランチは、本屋のビルにあるバルで、パニーニとビール。
目抜き通りであるコルソ通りをまたいで、パンテオンです。これは、コンクリート造りのドームが有名で、昔は中央の明り取りにはガラスが無く、雨は内部に入ってきたそうです、その為、床には排水設備があります。紀元前にアグリッパが最初に手掛け、118年に再建されています。2000年近く完全な形で残る、ローマ最大の遺構と言えます。
さて、イタリアと言えばジェラート。私も何回となく食べました。3ユーロくらいで、タップリ2段のジェラートが食べられます。
次に、ナボーナ広場。ここには3つの噴水があるのですが、最大のものは四大河の噴水です。ナイル、ガンジス、ドナウ、ラプラタの4大河を擬人化して彫像で表現しています。
続いてコルソ通りに戻り、ヴェネツィア広場と、巨大なヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂をながめつつ、古代ローマの遺構フォロ・ロマーノに向います。
フォロ・ロマーノは「発掘現場」といった感じの遺構です。私の祖父がアマチュアの考古学者(古代飛鳥)だった影響もあり、こういう遺構を見ると興奮します。紀元前後のローマ市街を見ることが出来ます。
最後に有名なコロッセオ(円形闘技場)を外側から眺めて、今日のツアーは終わりです。歩数15,000歩、約8kmの道のりを歩きました。
地下鉄で、テルミニ駅に移動し、元日本人(TOMOKOさん)が経営するレストランでディナーをしました。
昨日、グレーヴェ・イン・キアンティでの展覧会オープニングに出席し、今日はバスで1時間ほどのフィレンツェの街に移動しました。ここで、2日間、美術館巡りをしました。
「花の都」フィレンツェは言わずと知れたルネッサンス芸術のふるさと。1400年代に花開いたルネッサンス芸術を堪能してきました。
まず、サン・ロレンツォ教会近くのホテル・アカデミアから歩いて、ドォーモ→ヴェッキオ宮殿を経て、ウッフィツィ美術館へ。
ウッフィツィ美術館の建物は、かつてのメディチ家の事務局やフィレンツェ行政局が置かれていたところです。美術の教科書に登場するボッティチェッリやラファエッロの作品を始め、膨大な宗教絵画や彫像が所蔵されています。
とにかく作品数が多いので、いちいち立ち止まって感動していては時間が足りません。というか、疲れ切ってしまいます。今回は数を熟すことに軸足を置き、知っている作品の確認作業のように見て廻りました。ちなみに、イタリアの美術館の大半が、写真撮影OKです。
この日(7月8日)は、ヴェッキオ橋を渡り、ピッティ宮を見たり、街の中をうろうろして土地勘を養いました。
翌日7月9日も、朝から精力的に美術館めぐりです。とにかく直射日光が強く連日35度近い(と思われる)猛暑です。水のペットボトルを携行して、歩き回りました。
最初は、アカデミア美術館です。ここは、ミケランジェロの「ダヴィデ像」の本物が見られるところです。
僕は、中学から高校生の頃、ギリシャ神話やローマの男性像にとても強い憧れを持っていました。ですので、このダヴィデ像も、とても素晴らしく見惚れました。
続いて、アカデミア美術館にほど近いサン・マルコ美術館です。かつて、ドメニコ会修道院だった建物で、修道僧たちが寄宿した個室にキリストのフレスコ画が描かれていて興味深いです。
このサン・マルコ美術館で最も有名なのが、フラ・アンジェリコの「受胎告知」だと思います。
この有名な絵画も、階段を登り切った突き当りの壁に、無造作と言えるさりげなさで描いてあります。ほとんどの絵画が、額に入らず、漆喰の壁に直接描いてあります。
こうして、2日間のフィレンツェ美術探訪は終わりました。フィレンツェの街自体はこじんまりしていますが、どの路地も同じような意匠の建物に囲まれているので、すぐ道に迷ってしまいます。ですが、町全体が、壮大な美術品ですので、歩くことが観賞になり、楽しかったです。
キャンティーワインで有名な、イタリア中部の町、グレーヴェ・イン・キアンティ市で、茨城県牛久市周辺在住アーティスト7名で、交流展覧会を開きました。
同市は、ワイン繋がりで牛久市と姉妹都市関係にあり、文化交流事業の一環としてこの展覧会が実現しました。経緯としては、昨年グレーヴェ市の彫刻家、サラ・デル・ジュリチェさんを「うしく現代美術展」に招待したことの返礼として、私達現代美術展のメンバーが招待されました。
実際に、赴いた7名は私の他に、中村氏(彫刻:リーダー)、後藤氏(デザイン)、笠原氏(彫刻)、斎田氏(書)、星氏(油彩画)、守屋氏(日本画)と、そのご家族やサポーターです。
午後5時から、オープニングセレモニーが始まり、その後私の水墨画と斎田氏の書のデモンストレーションが行われました。日が傾き涼しくなった美術館の庭で、絵を2枚(葡萄と夾竹桃)描きました。葡萄は、ワインの産地に因み、また夾竹桃はこのあたりにたくさん植えられている庭木です。
即興の水墨画は、大変緊張しました。
キアンティ・ワインで有名な、イタリアはトスカーナ地方の長閑な街=グレーヴェ・イン・キアンティ市から招待されて、うしく現代美術展所属の数名で、作品展示をすることになりました。同市内のサンフランチェスコ美術館で、2017年7月7日~12日の1週間です。期間中、イタリアに滞在し、水墨画のデモンストレーションや、ワークショップ、現地アーティストとの親睦、現地美術館めぐりもする予定です。
私は、フュージング・ガラスの絵皿と水墨画の軸を持ち込む予定です。現在、鋭意制作中です。今回は、できるだけ「日本的」なモチーフの作品にしようと思っています。
ガラス・フュージングの絵皿を制作中です。まだ曲げていないので、平板状です。
絵皿のモチーフは、地元龍ケ崎市の般若院とそこにある樹齢400年の枝垂れ桜です。
水墨画の軸
水墨画は、折角なので、ワインにちなんで葡萄の絵を持ち込もうかと思っています。
グレーヴェ・イン・キアンティ市と牛久市とは、ワインの縁で姉妹都市になっており、昨年から芸術家の交流が盛んです。私は牛久市の隣の龍ケ崎市民ですが、茨城県南代表の一人として行ってきます。