10枚セットのフュージング画絵皿「十牛図」完成

仏教の教えを凝縮・フュージング画絵皿「十牛図」

仏教の教えを凝縮・フュージング画絵皿「十牛図」

仏教上の悟りの道のりを、10の段階で教える「十牛図」というものをご存じだろうか。ある少年が、悟りの象徴である牛を探し、見つけ、手なづけて、最後に手放すという深遠なテーマの仏画です。中国発祥で、中世以来日本でも描かれてきたようです。

十牛図の一枚「騎牛帰家(きぎゅうきか)」

十牛図の一枚「騎牛帰家(きぎゅうきか)」

この作品は、10枚の絵皿に、少年の代わりに少女を描いています。横37×縦27×高5cm(厚4mm)の絵皿10枚で一組です。

※この作品の詳しい説明は、ステンドグラス工房達風サイトの作品集ページで。

フュージング画の絵皿に挑戦しています

来年5月に、千葉県我孫子市で開催される個展に向けて、フュージング画の絵皿を制作し始めました。そもそもフュージング画は、無鉛ステンドグラスとして制作を始めましたが、その無鉛ゆえに無毒ですので、食にかかわる作品にも応用できます。

今まで、恰好付けていたわけではありませんが、ファインアート志向で、あまりモノの用に供する作品を作らなかったのですが、少し曲面を持つフォルムに面白みを感じてきたので、思い切って実用工芸品の形を模索してみようかなと思っています。

絵皿は、形は日用品のお皿ですが、その実観賞用のオブジェです。今回、スランピングという変形技法を付加して、従来の絵であったフュージング画を、皿の形にしました。まず、フュージング画のガラス板を完成させ、次にモールドに載せて、スランピングです。

スランピング直前

スランピング直前

しわも寄らず、無事、スランピングできました。

スランピング直後

スランピング直後

絵皿の飾り方は、改めて多彩だなあ、と思いました。置いてよし、立てて良しです。しばらく連作に没頭します。

絵皿が完成

絵皿が完成

題材は、十牛図より「六番、騎牛帰家」です。

題材は、十牛図より「六番、騎牛帰家」です。

ステンドグラス制作からは、ここのところ遠ざかっています。

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無鉛ステンドグラス(フュージング画)「常磐線」

無鉛ステンドグラス(フュージング画)「常磐線」

常磐線の佐貫駅近くの風景です。フュージング画のオーダーメイドです。依頼主様はこの風景の場所に、お子様を連れて良く電車を見に行くそうです。絵の中に小さく子供たちが描かれています。

近くに谷田川、小貝川が流れ、春河川敷には桜が咲き乱れます。

※この作品の詳しい説明は、ステンドグラス工房達風サイトの作品集ページで。

円形の和風ステンドグラス「染井吉野」完成

直径60cmの円形和風ステンドグラス「染井吉野」

直径60cmの円形和風ステンドグラス「染井吉野」

オーダーメイドで制作したステンドグラスです。茨城県の一般住宅に納品予定です。玄関入ってすぐ横の屋内開口に取り付けられます。ステンドグラスの裏側は和室で、床の間にあたります。

ランバーツ社のゴールドピンクのアンティークガラスが映えます。染井吉野は小さな花の毬が集まったように咲きます。その特徴を生かしました。

※この作品の詳しい説明は、ステンドグラス工房達風サイトの作品集ページで。

丸いステンドグラス「染井吉野」は、組み立て中です

直径60cmの和風ステンドグラス「染井吉野」は、テープを巻き終わり、ハンダ作業に入っています。「染井吉野」はこれまでに2回作っていて、今回は3作目です。毎回、このゴールドピンクの鮮やかさで、気持ちが春めいてきます。

桜のステンドグラス「染井吉野」のハンダ作業

桜のステンドグラス「染井吉野」のハンダ作業

ステンドグラスは、金属(半田)のがっしりとした輪郭が特徴ですので、桜のように軽やかな花を表現するときには工夫が必要です。あまり、細かくデザインせず、花を一塊で扱い、金属線が込み入らないようにするのが良いと思います。

裏面のハンダです

裏面のハンダです

この丸いステンドグラスは、広島の邸宅の玄関に入る予定です。
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ステンドグラス制作者の「ぎやまん草子(その11)」 「狂気の天才」

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756~91)は、ザルツブルクの人。最初はピアノではなくクラウザンを演奏していました。彼は、宮廷楽団の副団長も努めた父レオポルト・モーツァルトに早い時期に才能を見出され、幼い頃からヨーロッパ各国を約十年間に渡り演奏旅行させられています(父レオポルトは、有名な「おもちゃのシンフォニー」の作曲家です)。多くの期間ウィーンで過ごしたモーツァルトは、ピアノソナタが有名ですが、交響曲や協奏曲などありとあらゆる器楽曲、オペラを作曲し、バイオリンの演奏にも秀でている全方位型天才です。

私は小学生の時バイオリンを習っていたのですが、今でも一番好きな曲が、彼の「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」です。ちなみに、当時の私は比較的簡単な第二バイオリンの方を担当していましたが。

彼の人物像ですが、驚かされるのは、度重なる子供の死(6人中4人夭折)という不幸に見舞われながらも、コンスタントに作曲を続けていた点です。多くの研究書が、かれの「底抜けの明るさと力強さ」を強調しています。晩年は金銭的にも困窮し、多くの知人に送った借金申し込みの書簡が今も残されています。この困窮の中にあっても熱気ある作品が、死の直前まで創作され続けたのは驚きです。1984年の映画「アマデウス」にも描かれていましたが、幸いにも(?)人間として何かひとつ、重要なモノが欠落していたのでしょう。

このステンドグラス作品には、ブッ飛ぶほどに放出される彼の創作エネルギーを、彼の横顔に表現したつもりです。また、クラウザンとバイオリンはモチーフとして欠かせませんでした。明るく、世間に疎く、故に悲しい、数百年に一人という天才の狂気の横顔を描こうと思いました。

ステンドグラス「ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト」

ステンドグラス「ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト」

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