オーダーメイドのステンドグラスです。依頼者からはペガサスをメインの題材に、ということでした。ご本人が趣味でフルートをやられているということで、フルートを吹く少女をプラスしました。新築の民家に入れる予定の作品で、大きさは566mm×896mmです。
※この作品の詳しい説明は、ステンドグラス工房達風サイトの作品集ページで。
オーダーメイドのステンドグラスです。依頼者からはペガサスをメインの題材に、ということでした。ご本人が趣味でフルートをやられているということで、フルートを吹く少女をプラスしました。新築の民家に入れる予定の作品で、大きさは566mm×896mmです。
※この作品の詳しい説明は、ステンドグラス工房達風サイトの作品集ページで。
神奈川県の湘南といえば、小学6年生まで住んでいた、思い出の場所です。
藤沢市の辻堂団地と言う、海岸まで歩いて15分くらいの所に住んでいました。土日ともなれば、海岸沿いのサイクリングコースを使って、東は江ノ島、西は相模川河口の柳島まで、子供たちだけで遊びに行っていたものです。帰ってくる時は、日がとっぷりと暮れていました。当時の親世代は、子供を信じていたというか、呑気と言うか、今では考えられないほど、放任でしたね。
さて、フュージング画のご依頼で、湘南地方=稲村ケ崎から西をのぞんだ風景画を制作しています。
ベースガラスの上に、ザラメ状の硝子粒(フリット)の載せて、絵にしていきます。第1回目の焼成ですので、画面全体に主となる色を載せます。
約1日かけて、1回目の焼成です。黄色やオレンジ、ピンクなどのフリットも燃せているのですが、焼成前は色がありません。
焼きあがった後、発色具合とバランスを見ながら、約12色のガラスフリットを使って複雑に色付けしていきます。恐らく20回程度の焼成で、まとまると思います。
私のステンドグラスは、絵付けが極わずかか、まったくしません。
今回は、人馬のオパック処理と、人の部分に陰影を付けました。
オパック処理をすると、光が拡散し、そのピースがぐんと目立って見えます。
この後、人体にうっすら陰影を付けて、立体化します。
これで、ステイン(着色)されたガラス=stainedglass になりました。
さて、下の写真は何をしているところでしょう?
答えは、棘抜きです。指に刺さった極小さなガラス片を針で抜いています。数年前までは、目視でできたのですが、老眼が進行してきて、この顕微鏡を使っています。
押すと痛みはあれど、この日は棘は発見できませんでした。とげが刺さるのは、この職業の宿命です。
ゴールデンウィーク中ですが、天気も良く、ガラスカットにはうってつけです。ステンドグラス制作の楽しみの一つが、このガラスカット。苦手という方もいらっしゃいますが、慣れれば、自分の技術の上達度が最も実感できて、楽しい時間です。
ドイツの職人が、1枚1枚宙吹きで作った「アンティークガラス」を、型紙に添って切っていきます。大きなままでも十分素敵な板ガラスですが、切って、再構成して、新たな命を吹き込みます。
今回は、私の定番の「青緑系」のモノトーン配色です。このモノトーンのリスクは、こちらがイメージするガラスが、タイミング良く仕入れられるかです。同じような色のガラスが、重なりますから。インポートものなので、商社に在庫が無ければ、デザインを変えなければいけません。今回は、全てそろいました。
しばらく、カット作業が続きます。