オーダーメイド・フュージング画「トロイ」完成

ギリシャ神話を題材にしたフュージング画「トロイ」が完成しました。
ギリシャ神話と言っても出典は『アイティオピス』という叙事詩です。粗筋は、女王ペンテシレイア率いるアマゾーン軍は、トロイ軍の援軍として、敵対するアキレウスと戦っていました。 が、ついにペンテシレイアはアキレウスに胸を刺されて討たれます。 アキレウスは、死にぎわの女王の顔があまりにも美しかったので、一瞬で恋におちます。

「トロイ」終盤の焼成

額に入れて、来月納品です。

フュージング画「トロイ」グラス工房達風制作

フュージング画「トロイ」グラス工房達風制作

オーダーメイド・フュージング画「トロイ」制作中

フュージング画(無鉛ステンドグラス)の大作を制作中です。横82cmx縦47cmです。

題材はギリシャ神話に出てくるトロイ戦争の一場面です。トロイ軍として戦っていたアマゾン族の女王ペンテシレイヤが、アキレウスに討たれる場面です。この後、どういうわけかアキレウスがペンテシレイアの死に顔に恋をするんですよね。
20年以上前にステンドグラスで作りましたが、今回は同じ主題をフュージング画で作っています。

馬も描きこんでいます

アキレウス

ペンテシレアの顔の部分

今回は、ガラスパウダーを多めに、しっかりとマスクを作って描いています。

フュージング画「月虹」の制作は終盤

大型の無鉛ステンドグラス(フュージング画)「月虹」は制作も終盤です。夜空の暗いブルーの絵付けをしています。

夜空の部分にオパールセント黒のパウダーを撒きます

黒いガラスは光を通さないので、掛け過ぎや掛けむらが禁物です。このガラスパウダーを茶こしで夜空にまんべんなく掛けます。

焼成後、暗い夜空ができました

焼成後、暗い夜空ができました

空が暗くなると、相対的に虹がビビッドになります。海も少し明るすぎです。改良を加えましょう。

オーダーメイドフュージング画「月虹」制作開始

フュージング画(無鉛ステンドグラス)「月虹」の制作を開始しました。サイズは、窯の最大サイズである82cmx47cmです。月虹は月の光でできる淡い虹のことですが、今回はこの自然現象を絵にしたのではなく、虹と満月を同一画面に配した創作風景です。

フュージング画「月虹」の制作初期段階
雲、満月、海の描きこみです

今回のご依頼では、満月と虹と海が必須ですので、まずそのへんからガラスパウダーで絵付けしていきました。

虹の部分は7色のガラスパウダーを使いました

虹の部分は7色のガラスパウダーを使いました
この写真は焼成直前です

きれいに虹ができました

きれいに虹ができました
ちょっと綺麗すぎますね

このあと、夜空の濃ブルーと、波に映る虹の色を描きこんでいく予定です

オーダーメイド・フュージング画「室堂」制作後半

大判のフュージング画「室堂」ですが、焼成回数6回を越え、後半戦です。ここからはあまり多くのフリットは載せず、全体のバランスを見て薄く載せていきます。また、境界線がはっきりしていた色の境目を少しぼかす目的で、色を混ぜていきます。これにより、複雑な点描画的効果が出ます。

フュージング画「室堂」の画作りも後半戦

フュージング画「室堂」の画作りも後半戦

具体的には、雪の山並みに陰影をつけ、草紅葉の合間にも緑を入れたりして、自然のリアルな風景に近づけていきます。あと数回の焼成で終わります。

オーダーメイド・フュージング画「室堂」制作開始

フュージング画(無鉛ステンドグラス)で、立山の麓「室堂」の風景画を制作しています。立山連峰の登り口で、黒部ダムからも近い観光地です。実は私は行ったことがありませんが、お客様からのたっての希望で制作しています。立山連峰の右端、雄山から遠く劔岳までをすべて画面内に収めるため、本物の風景とは若干異なります。
サイズは、電気窯に入る最大サイズで、横82cmx縦47cmです。

1回目の焼成直後

1回目の焼成直後
白い山肌をオパールセントのガラスパウダーで表現しています

焼成回数は10回を予定しています。室堂の初秋、草紅葉の紅葉を描きます。

2回目の焼成は、丘の緑と山肌の白

2回目の焼成は、丘の緑と山肌の白

山以外の部分はトランスペアレントのガラスフリットを使います。

3回目の焼成は、空の夕焼けと草紅葉

3回目の焼成は、空の夕焼けと草紅葉。中央の青はミクリガ池。

 

全体のバランスを見ながら、少しずつ色を載せていきます。

4回目の焼成は、丘の緑(ハイマツ)と紅葉のバランス

4回目の焼成は、丘の緑(ハイマツ)と紅葉のバランス

山がくっきりしてきました。

無鉛ステンドグラス「アイリス」は輪郭線の描きこみ中

横82cmの大判の無鉛ステンドグラス(フュージング画)の自主制作が続いております。色ガラスの焼成が終わり、仕上げの輪郭線です。この線はグリザイユという伝統的なステンドグラス用の顔料で描き、最後に焼成します。

無鉛ステンドグラス「アイリス」輪郭線描き

無鉛ステンドグラス「アイリス」輪郭線描き

無鉛ステンドグラスではこの線描きをしないことも多いのですが、今回は「ステンドグラス」らしい輪郭を描くバージョンです。

ライトボックスの上で線描き

ライトボックスの上で線描き

ポイントとしては、できるだけ濃く、できるだけ細くです。ラファエルの細いトレーサーという筆を使って、水溶きグリザイユで線描きします。

無鉛ステンドグラス「アイリス」制作開始

無鉛ステンドグラス(=フュージング画)「アイリス」は、ギリシャ神話の女神イーリスとヘーラーをモチーフにしています。イーリスは虹の化身で、植物のアイリスの語源にもなっています。画面は森の中に見えますが、地面は虹色に輝いています。二人の女神が千鳥に似た小鳥たちと遊んでいる様子です。

無鉛ステンドグラス「アイリス」の制作風景:白いガラスパウダーを載せています

無鉛ステンドグラス「アイリス」の制作風景:白いガラスパウダーを載せています

先に背景の森と虹をフリットを使って描きこんでおきます。その上から白のガラスパウダーだけで人物を半透明に描きます。

「アイリス」焼成前の白パウダー

「アイリス」
焼成前の白パウダー

第29回うしく現代美術展はじまる

今年も、うしく現代美術展の季節がやってきました。11月17日~12月1日の会期で、牛久市中央生涯学習センター内で開催されています。

第29回うしく現代美術展の開会式の様子(2024年11月16日)

第29回うしく現代美術展の開会式の様子(2024年11月16日)

第29回うしく現代美術展(2024年11月16日)関係者による内覧会

第29回うしく現代美術展(2024年11月16日)関係者による内覧会

第29回うしく現代美術展(2024年11月16日)懇親会

第29回うしく現代美術展(2024年11月16日)懇親会

私は今回もフュージング画1作を出品しています。黒ガラスをベースにした「満月」です。

第29回うしく現代美術展(2024年11月16日)私の出品作:フュージング画「満月」

第29回うしく現代美術展(2024年11月16日)
私の出品作:フュージング画「満月」

第29回うしく現代美術展(2024年11月16日)私の出品作:フュージング画「満月」(左)

第29回うしく現代美術展(2024年11月16日)
私の出品作:フュージング画「満月」(左)

今日11月27日AMには市内向台小学校の6年生による鑑賞会があり、大勢の小学生に説明をしました。楽しい1日でした。

小学生が去ったあとの静寂

小学生達が去ったあとの静寂

オーダーメイドのフュージング画「雪山」は終盤です

横82cmx縦46cmのフュージング画「雪山」は完成間近です。雪の山肌に露出している岩をブルーで表現しようと思います。ブルー用のマスクを作り、ブルーガラスのパウダーを載せていきます。濃淡が出すように、茶こしのふるいを場所によって加減します。

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フュージング画「雪山」の岩を表現するために、青のパウダーを載せます

焼成前のパウダーは白っぽいですが、焼いて定着すると透明感の有るブルーになります。

近景の枯れた立木も大正池の名物です(でした)

焼成後。近景の枯れた立木も大正池の名物です(でした)

かつて上高地の大正池には枯れた立木があり、風情があったのですが、いまはほとんど無くなってしまったらしいです。この作品の位置に実際の立木があったかどうかは定かでは有りませんが、創作物の「絵」として描きこんでおきます。

完成すると額に入ります。

木工室で額も制作中

木工室で額も制作中