白のガラスパウダーだけで絵を描いたフュージング画の絵皿です。画題は珍しい裸婦です。
※この作品の詳しい説明は、ステンドグラス工房達風サイトの作品集ページで。
牛久市の生涯学習センター内の展示ホールで、1年に一回行われる「うしく現代美術展」に、今年もフュージング画作品を出品しました。
今日は、その会場設営+作品搬入日でした。プロのアートワークスさんも交えて、私たち出品者も、会場設営を行います。
私の作品は、ガラス絵だということもあり、他の絵画に比べて小ぶりです。
うしく現代美術展では、絵画の他に、書や彫刻、工芸作品もあり、約50名のプロの作家の作品が見られます。期間は、11/17~12/1です。お近くの方は、是非お越しください。
ガラス工芸家やステンドグラス作家の出品が少なくて、少しさびしいです。来年は、ステンドグラスを出してみようか?
詳しくは、公式サイトで。
ピアノの楽曲で有名なフレデリック・フランソワ・ショパン(1810~49)は、ポーランド出身の人です。ポーランドはたびたび他国から侵攻され、地図上からその名を幾度となく消した不幸な国です。ショパンがパリで活躍していたころも、その亡命政府はパリにありました。ショパンの父や友人は祖国で抵抗運動をしており、亡命生活の彼は忸怩たる思いで作曲活動を続けていたようです。
彼の作風は全体的に繊細。虚弱で結核で夭折した点、スカーフや手袋をいつも着用していたという貴族趣味から、線の細い弱々しいイメージで語り継がれています。一方で、饒舌でユーモアに富みエネルギッシュな人だったとも言われています。相反するようですが、若くして才能を花開かせる「天才」は、アンバランスな精神と、強大なエネルギーを持っていると思います。
以前、とある楽器店の依頼でステンドグラスを制作するとき、資料を集め、私なりの「人間ショパン」像を作り上げました。作業中ショパンの曲をかけていましたので、とても好きになりました。特に「英雄ポロネーズ」「ノクターン作品9」「幻想即興曲」など。
満たされない思いを秘めたショパンの顔と、演奏中の手をグリザイユで書き込み、絵画風に仕上げました。特に、震えるように繊細な指は、私の想像の産物です。享年39。「もっと生きたかった。もっと書きたかった」と訴える彼の魂の叫びを表現したかったのですが。