大判のフュージング画「室堂」ですが、焼成回数6回を越え、後半戦です。ここからはあまり多くのフリットは載せず、全体のバランスを見て薄く載せていきます。また、境界線がはっきりしていた色の境目を少しぼかす目的で、色を混ぜていきます。これにより、複雑な点描画的効果が出ます。
具体的には、雪の山並みに陰影をつけ、草紅葉の合間にも緑を入れたりして、自然のリアルな風景に近づけていきます。あと数回の焼成で終わります。
フュージング画(無鉛ステンドグラス)で、立山の麓「室堂」の風景画を制作しています。立山連峰の登り口で、黒部ダムからも近い観光地です。実は私は行ったことがありませんが、お客様からのたっての希望で制作しています。立山連峰の右端、雄山から遠く劔岳までをすべて画面内に収めるため、本物の風景とは若干異なります。
サイズは、電気窯に入る最大サイズで、横82cmx縦47cmです。
焼成回数は10回を予定しています。室堂の初秋、草紅葉の紅葉を描きます。
山以外の部分はトランスペアレントのガラスフリットを使います。
全体のバランスを見ながら、少しずつ色を載せていきます。
山がくっきりしてきました。