オーダーメイド・フュージング画「室堂」制作後半

大判のフュージング画「室堂」ですが、焼成回数6回を越え、後半戦です。ここからはあまり多くのフリットは載せず、全体のバランスを見て薄く載せていきます。また、境界線がはっきりしていた色の境目を少しぼかす目的で、色を混ぜていきます。これにより、複雑な点描画的効果が出ます。

フュージング画「室堂」の画作りも後半戦

フュージング画「室堂」の画作りも後半戦

具体的には、雪の山並みに陰影をつけ、草紅葉の合間にも緑を入れたりして、自然のリアルな風景に近づけていきます。あと数回の焼成で終わります。

オーダーメイド・フュージング画「室堂」制作開始

フュージング画(無鉛ステンドグラス)で、立山の麓「室堂」の風景画を制作しています。立山連峰の登り口で、黒部ダムからも近い観光地です。実は私は行ったことがありませんが、お客様からのたっての希望で制作しています。立山連峰の右端、雄山から遠く劔岳までをすべて画面内に収めるため、本物の風景とは若干異なります。
サイズは、電気窯に入る最大サイズで、横82cmx縦47cmです。

1回目の焼成直後

1回目の焼成直後
白い山肌をオパールセントのガラスパウダーで表現しています

焼成回数は10回を予定しています。室堂の初秋、草紅葉の紅葉を描きます。

2回目の焼成は、丘の緑と山肌の白

2回目の焼成は、丘の緑と山肌の白

山以外の部分はトランスペアレントのガラスフリットを使います。

3回目の焼成は、空の夕焼けと草紅葉

3回目の焼成は、空の夕焼けと草紅葉。中央の青はミクリガ池。

 

全体のバランスを見ながら、少しずつ色を載せていきます。

4回目の焼成は、丘の緑(ハイマツ)と紅葉のバランス

4回目の焼成は、丘の緑(ハイマツ)と紅葉のバランス

山がくっきりしてきました。

縦長ステンドグラス「バラ」は組み立て段階

今年最初のオーダーメイド・ステンドグラス「バラ」は、いよいよ組み立てです。作品の全容が明らかになります。

台紙の上にすべてのピースを並べていきます

台紙の上にすべてのピースを並べていきます
楽しい瞬間です

組立用台紙の上にピースを並べていくと、デザイン画でイメージしていた絵が現物のガラスで出現します。

コパーテープ部分にペーストを塗り、ハンダ付けしていきます

コパーテープ部分にペーストを塗り、ハンダ付けしていきます

ハンダが終わったらすぐに洗浄して、磨き上げます

ハンダが終わったらすぐに洗浄して、磨き上げます

半田終了後、中性洗剤で洗浄し、次にハンダ部分を黒染めします。乾いたら防錆ワックスを塗布して完成です。
納品間近です。

縦長ステンドグラス「バラ」はカット終了

縦91cmの縦長のステンドグラスを作っています。新築の玄関に入るそうです。ガラスカットも終盤です。

背景のガラスは、白地に淡いアンバーのオパールセントガラス

背景のガラスは、白地に淡いアンバーのオパールセントガラス

ガラスカットが終わると、カット断面をルーター(グラインダー)で研磨します。そうすると、この後のコパーテープの付きが良くなります。

ルーターで切断面を軽く研磨します。

回転砥石のルーターで切断面を軽く研磨します。

研磨が終わり、次の工程を待つガラスピースたち

研磨が終わり、次の工程を待つガラスピースたち

いよいよ制作も後半戦、コパー(銅)テープ巻です。裏に糊の付いたコパーテープで切断面を包みます。

コパーテープで断面を包み、ヘラで押し付けます

コパーテープで断面を包み、ヘラで押し付けます

テープ巻きが終わった薔薇の花のピース

テープ巻きが終わった後の薔薇の花のピース

ステンドグラスパネル「バラ」制作開始

縦長のステンドグラスをオーダーメイドでお作りしています。玄関用のステンドだそうです。柄は四季を通じて違和感のないバラです。花は赤と黄色の2色です。

バラのステンドグラスの型紙

バラのステンドグラスの型紙

型紙は、組立用の台紙と、カット用です。今年1回目のガラスの仕入れも終わり、花の部分からガラスカットに入りました。

仕入れたばかりの黄色、赤、青のオパールセントガラス

黄色、赤、青のオパールセントガラス

今年最初のカットですストリーキー(流れ模様)が美しいガラスです

今年最初のカットです
ストリーキー(流れ模様)が美しいガラスです