フュージング画の新技法の開発

フュージングは電気窯(キルン)でガラスを融かして一体化する技法ですが、大きさ、技法、作品スタイルは多岐に渡ります。私はフュージング画(無鉛ステンドグラス)と称して、絵画表現の一手段としてフュージングをやっています。ですので、技法開発は、電気窯の開発も含めて重要な仕事です。また、折に触れて、新手法を開発しています。

今回は縦80cmの大判の作品を制作するにあたって、色々新技術を盛り込もうと思い基礎的な試作に励んでいます。

フュージング画で枝を表現(焼成前)

フュージング画で枝を表現(焼成前)

上の写真は、植物のヒョロヒョロとした枝をフリットで描こうとしています。焼成前ですので、ガラスは発色しておらず、淡いブルーです。

枝部分は焼成後発色しています

枝部分は焼成後発色しています

この作品には、花や小鳥も描くつもりですが、その一つ一つを色ガラスでどう描くかが問題です。今は、小ピースでの試作で花弁の表現方法を模索しています。

フリットで花の形を試作中

フリットで花の形を試作中

フュージングは理科実験のように様々な条件で結果が異なってきますので、詳細にノートを付けて、うまくいったときには再現できるように心がけています。

焼成後のテストピース

焼成後のテストピース

さて、完成したフュージング画「ミツバツツジ」は下です。作品の詳しい解説はコチラをどうぞ。

フュージング画「ミツバツツジ」(グラス工房達風 制作)