k.fukuta の紹介

ステンドグラスとフュージング画の注文制作工房「ステンドグラス工房達風」を主宰する福田勝司です。 写真満載のサイトはhttps://tappu.com

フュージング画「月虹」の制作は終盤

大型の無鉛ステンドグラス(フュージング画)「月虹」は制作も終盤です。夜空の暗いブルーの絵付けをしています。

夜空の部分にオパールセント黒のパウダーを撒きます

黒いガラスは光を通さないので、掛け過ぎや掛けむらが禁物です。このガラスパウダーを茶こしで夜空にまんべんなく掛けます。

焼成後、暗い夜空ができました

焼成後、暗い夜空ができました

空が暗くなると、相対的に虹がビビッドになります。海も少し明るすぎです。改良を加えましょう。

オーダーメイドフュージング画「月虹」制作開始

フュージング画(無鉛ステンドグラス)「月虹」の制作を開始しました。サイズは、窯の最大サイズである82cmx47cmです。月虹は月の光でできる淡い虹のことですが、今回はこの自然現象を絵にしたのではなく、虹と満月を同一画面に配した創作風景です。

フュージング画「月虹」の制作初期段階
雲、満月、海の描きこみです

今回のご依頼では、満月と虹と海が必須ですので、まずそのへんからガラスパウダーで絵付けしていきました。

虹の部分は7色のガラスパウダーを使いました

虹の部分は7色のガラスパウダーを使いました
この写真は焼成直前です

きれいに虹ができました

きれいに虹ができました
ちょっと綺麗すぎますね

このあと、夜空の濃ブルーと、波に映る虹の色を描きこんでいく予定です

オーダーメイド・フュージング画「室堂」制作後半

大判のフュージング画「室堂」ですが、焼成回数6回を越え、後半戦です。ここからはあまり多くのフリットは載せず、全体のバランスを見て薄く載せていきます。また、境界線がはっきりしていた色の境目を少しぼかす目的で、色を混ぜていきます。これにより、複雑な点描画的効果が出ます。

フュージング画「室堂」の画作りも後半戦

フュージング画「室堂」の画作りも後半戦

具体的には、雪の山並みに陰影をつけ、草紅葉の合間にも緑を入れたりして、自然のリアルな風景に近づけていきます。あと数回の焼成で終わります。

オーダーメイド・フュージング画「室堂」制作開始

フュージング画(無鉛ステンドグラス)で、立山の麓「室堂」の風景画を制作しています。立山連峰の登り口で、黒部ダムからも近い観光地です。実は私は行ったことがありませんが、お客様からのたっての希望で制作しています。立山連峰の右端、雄山から遠く劔岳までをすべて画面内に収めるため、本物の風景とは若干異なります。
サイズは、電気窯に入る最大サイズで、横82cmx縦47cmです。

1回目の焼成直後

1回目の焼成直後
白い山肌をオパールセントのガラスパウダーで表現しています

焼成回数は10回を予定しています。室堂の初秋、草紅葉の紅葉を描きます。

2回目の焼成は、丘の緑と山肌の白

2回目の焼成は、丘の緑と山肌の白

山以外の部分はトランスペアレントのガラスフリットを使います。

3回目の焼成は、空の夕焼けと草紅葉

3回目の焼成は、空の夕焼けと草紅葉。中央の青はミクリガ池。

 

全体のバランスを見ながら、少しずつ色を載せていきます。

4回目の焼成は、丘の緑(ハイマツ)と紅葉のバランス

4回目の焼成は、丘の緑(ハイマツ)と紅葉のバランス

山がくっきりしてきました。

縦長ステンドグラス「バラ」は組み立て段階

今年最初のオーダーメイド・ステンドグラス「バラ」は、いよいよ組み立てです。作品の全容が明らかになります。

台紙の上にすべてのピースを並べていきます

台紙の上にすべてのピースを並べていきます
楽しい瞬間です

組立用台紙の上にピースを並べていくと、デザイン画でイメージしていた絵が現物のガラスで出現します。

コパーテープ部分にペーストを塗り、ハンダ付けしていきます

コパーテープ部分にペーストを塗り、ハンダ付けしていきます

ハンダが終わったらすぐに洗浄して、磨き上げます

ハンダが終わったらすぐに洗浄して、磨き上げます

半田終了後、中性洗剤で洗浄し、次にハンダ部分を黒染めします。乾いたら防錆ワックスを塗布して完成です。
納品間近です。

縦長ステンドグラス「バラ」はカット終了

縦91cmの縦長のステンドグラスを作っています。新築の玄関に入るそうです。ガラスカットも終盤です。

背景のガラスは、白地に淡いアンバーのオパールセントガラス

背景のガラスは、白地に淡いアンバーのオパールセントガラス

ガラスカットが終わると、カット断面をルーター(グラインダー)で研磨します。そうすると、この後のコパーテープの付きが良くなります。

ルーターで切断面を軽く研磨します。

回転砥石のルーターで切断面を軽く研磨します。

研磨が終わり、次の工程を待つガラスピースたち

研磨が終わり、次の工程を待つガラスピースたち

いよいよ制作も後半戦、コパー(銅)テープ巻です。裏に糊の付いたコパーテープで切断面を包みます。

コパーテープで断面を包み、ヘラで押し付けます

コパーテープで断面を包み、ヘラで押し付けます

テープ巻きが終わった薔薇の花のピース

テープ巻きが終わった後の薔薇の花のピース

ステンドグラスパネル「バラ」制作開始

縦長のステンドグラスをオーダーメイドでお作りしています。玄関用のステンドだそうです。柄は四季を通じて違和感のないバラです。花は赤と黄色の2色です。

バラのステンドグラスの型紙

バラのステンドグラスの型紙

型紙は、組立用の台紙と、カット用です。今年1回目のガラスの仕入れも終わり、花の部分からガラスカットに入りました。

仕入れたばかりの黄色、赤、青のオパールセントガラス

黄色、赤、青のオパールセントガラス

今年最初のカットですストリーキー(流れ模様)が美しいガラスです

今年最初のカットです
ストリーキー(流れ模様)が美しいガラスです

無鉛ステンドグラス「アイリス」は輪郭線の描きこみ中

横82cmの大判の無鉛ステンドグラス(フュージング画)の自主制作が続いております。色ガラスの焼成が終わり、仕上げの輪郭線です。この線はグリザイユという伝統的なステンドグラス用の顔料で描き、最後に焼成します。

無鉛ステンドグラス「アイリス」輪郭線描き

無鉛ステンドグラス「アイリス」輪郭線描き

無鉛ステンドグラスではこの線描きをしないことも多いのですが、今回は「ステンドグラス」らしい輪郭を描くバージョンです。

ライトボックスの上で線描き

ライトボックスの上で線描き

ポイントとしては、できるだけ濃く、できるだけ細くです。ラファエルの細いトレーサーという筆を使って、水溶きグリザイユで線描きします。

無鉛ステンドグラス「アイリス」制作開始

無鉛ステンドグラス(=フュージング画)「アイリス」は、ギリシャ神話の女神イーリスとヘーラーをモチーフにしています。イーリスは虹の化身で、植物のアイリスの語源にもなっています。画面は森の中に見えますが、地面は虹色に輝いています。二人の女神が千鳥に似た小鳥たちと遊んでいる様子です。

無鉛ステンドグラス「アイリス」の制作風景:白いガラスパウダーを載せています

無鉛ステンドグラス「アイリス」の制作風景:白いガラスパウダーを載せています

先に背景の森と虹をフリットを使って描きこんでおきます。その上から白のガラスパウダーだけで人物を半透明に描きます。

「アイリス」焼成前の白パウダー

「アイリス」
焼成前の白パウダー

第29回うしく現代美術展はじまる

今年も、うしく現代美術展の季節がやってきました。11月17日~12月1日の会期で、牛久市中央生涯学習センター内で開催されています。

第29回うしく現代美術展の開会式の様子(2024年11月16日)

第29回うしく現代美術展の開会式の様子(2024年11月16日)

第29回うしく現代美術展(2024年11月16日)関係者による内覧会

第29回うしく現代美術展(2024年11月16日)関係者による内覧会

第29回うしく現代美術展(2024年11月16日)懇親会

第29回うしく現代美術展(2024年11月16日)懇親会

私は今回もフュージング画1作を出品しています。黒ガラスをベースにした「満月」です。

第29回うしく現代美術展(2024年11月16日)私の出品作:フュージング画「満月」

第29回うしく現代美術展(2024年11月16日)
私の出品作:フュージング画「満月」

第29回うしく現代美術展(2024年11月16日)私の出品作:フュージング画「満月」(左)

第29回うしく現代美術展(2024年11月16日)
私の出品作:フュージング画「満月」(左)

今日11月27日AMには市内向台小学校の6年生による鑑賞会があり、大勢の小学生に説明をしました。楽しい1日でした。

小学生が去ったあとの静寂

小学生達が去ったあとの静寂