ハンダ付けによる組み立てが終わった2枚一組のステンドグラス「竹取物語」は仕上げ段階です。ここでは、洗浄→黒染め→ワックス塗布となります。
洗浄後一旦乾かして、ブラックパティーナという薬品で、ハンダ部分を黒く染めます。
この後、大量の水で洗浄し、また乾かします。そして、防錆用のワックスを塗れば完成です。
オーダーメイドのステンドグラス「竹取物語」は、横に2枚並んで一つの作品になります。取り付ける窓は大きな1枚なのですが、強度を確保するために作品は2分割して、中央に支柱を立てる構造になっています。
その左側1枚の組み立てに入っています。
台紙の上に数百のピースを並べ、仮ハンダ→仕上げハンダの順で、組み立てていきます。
両面の仕上げハンダが終わったら、強度を出すために枠材で四方を囲みます。
縦1.7mx横60cmx2枚構成の大型ステンドグラスのご依頼を頂き、制作が始まりました。モチーフは「竹取物語」で、かぐや姫と老父、老婆です。かぐや姫が月に帰る直前の別れのシーンです。十二単や平安時代のリサーチに時間がかかりました。一番参考になったのが、高校時代の国語の資料「新修国語総覧/京都書房」でした。高校時代から使い続けている数少ない教科書です。十二単の着付け方法まで載っていました。
今回はかなりカラフルな作品です。ガラスは約20種。今は型紙を作っています。
型紙は、ピースごとに切り分けて、ガラスカット段階に入ります。その前に面積を見積もって、ガラスの仕入れです。
オーダーメイドのステンドグラス「シャクナゲ」は全てのピースのコパーテープ巻きが終わり、組み立て段階です。
ハンダ作業はコパーテープを貼り終えて数日以内に完了しなければなりません。時間との戦いです。
昨今は錫価格の世界的な高騰で、ハンダも高額で、数年前の3倍です。1kg約1万円! 今やガラスよりも高価な材料です。
翌日は、洗浄と黒染めです。
残ったパティーナはよく洗い流し、この後防錆ワックスを塗れば完成です。
65cm四方の和風ステンドグラス「シャクナゲ」は、制作後半です。今はコパー(銅)テープを巻いています。粘着性のあるテープをガラスピースの周囲に張り付けていきます。
ところで、先週完成した縦長のオーダーメイドステンドグラス「ディアナ」は無事取り付け施工が完了しました。少し暗めの廊下が華やかの空間になりました。窓の向こう側には鳥小屋があるのですが、透けて見えることはありません。ですが、かすかな濃淡の違いが画面に変化を与えて面白くなります。これはガラスにテクスチャ(凹凸)があるので、背景が歪むせいです。