k.fukuta の紹介

ステンドグラスとフュージング画の注文制作工房「ステンドグラス工房達風」を主宰する福田勝司です。 写真満載のサイトはhttps://tappu.com

「椿とメジロ」のステンドグラスはガラスカット中

1m四方サイズのオーダーメイドステンドグラス「椿とメジロ」は、部分的にガラスが手に入り、ガラスカットが進んでいます。

方紙は細かく切って、ガラスカットに備えます。

型紙の切断中。ガラスは全10種類。その種類別にガラスカットを進めていきます。

メジロは可愛いので、最初に作ることにしました。

メジロの黄緑色のガラス

メジロの黄緑色のガラス

メジロの目は、ガラスを窯で融かして特別に作ります。中央の黒と、周囲の白を2種類のガラスの融着で作ります。

メジロの目玉の制作は、電気窯で。

メジロの目玉の制作は、電気窯で。写真は焼成前の窯の中。失敗に備え、多めに制作。

葉の緑

葉の緑

椿の赤

椿の赤

ガラスカッターとプライヤーを使っての、地道なカット作業が続きます。

ほぼ正方形のオーダーメイドステンドグラス「椿とメジロ」制作開始

1辺約1mの正方形に近いステンドグラスを作り始めました。デザインの中心は円形で、椿とメジロです。周囲は格子状の意匠で、障子を思わせます。
1枚でこのサイズですと強度的にはかなり不利です。最大の難問は輸送中の振動です。ですので今回は真鍮製の補強バーを多めに入れさせてもらっています。

原画(右下)と実寸大型紙

型紙を作りましたので、これから各色のガラスの必要面積を割り出して、問屋に手配します。

格子模様は、製造誤差も含めて、正確に製図します

作業台も急遽正方形に作り直しました。

専用作業台

 

オーダーメイド・フュージング画「トロイ」完成

ギリシャ神話を題材にしたフュージング画「トロイ」が完成しました。
ギリシャ神話と言っても出典は『アイティオピス』という叙事詩です。粗筋は、女王ペンテシレイア率いるアマゾーン軍は、トロイ軍の援軍として、敵対するアキレウスと戦っていました。 が、ついにペンテシレイアはアキレウスに胸を刺されて討たれます。 アキレウスは、死にぎわの女王の顔があまりにも美しかったので、一瞬で恋におちます。

「トロイ」終盤の焼成

額に入れて、来月納品です。

フュージング画「トロイ」グラス工房達風制作

フュージング画「トロイ」グラス工房達風制作

オーダーメイド・フュージング画「トロイ」制作中

フュージング画(無鉛ステンドグラス)の大作を制作中です。横82cmx縦47cmです。

題材はギリシャ神話に出てくるトロイ戦争の一場面です。トロイ軍として戦っていたアマゾン族の女王ペンテシレイヤが、アキレウスに討たれる場面です。この後、どういうわけかアキレウスがペンテシレイアの死に顔に恋をするんですよね。
20年以上前にステンドグラスで作りましたが、今回は同じ主題をフュージング画で作っています。

馬も描きこんでいます

アキレウス

ペンテシレアの顔の部分

今回は、ガラスパウダーを多めに、しっかりとマスクを作って描いています。

学生時代の友人夫妻が韓国から来房

大学時代の研究室の同期、黄さん夫妻が工房に遊びに来てくれました。実に36年ぶりの再開です。当時の黄さんは韓国からの留学生で、大学院を含めた3年間ともにロボット工学の研究をした仲です。黃さんはDr.学位取得後、韓国に戻り釜慶大学の教授をしていました。今回、定年を期に日本旅行に来ていたそうで、よく茨城の田舎まで足を伸ばしてくれたものです。

昔と変わらず若々しい黄さん夫妻

昔と変わらず若々しい黄さん夫妻、桃の花の前で

早速、ステンドグラスの体験をやってもらいました。小さな鏡の制作です。

奥様に銅テープ針の説明中

奥様に銅テープの貼り方の説明中

主に奥様が制作しました。お二人共、日本語が堪能で、教えるのは楽でした。

組立作業開始

ハンダ作業中

1時間ほどで無事完成。このあと、近くを散歩しました。夕飯も食べていってもらい、宿泊先の横浜に帰っていきました。

積極的に連絡を取ってくれて、貴重な再会が実現しました。ありがとうございました。

 

フュージング画の額を制作

フュージング画の最大のサイズ82cmx47cmに合わせた木製の額を3個作りました。オーダーメイドのフュージング画では額にお入れして納品することが多いです。

フュージング画の木製額の制作。構造は油絵額などと同じです。

松の垂木を利用します。トリマーで段付け加工と、角のボーズ加工(R付け)をして、接着と木ネジで組み立てます。

塗装はオイルステインと透明ニス

塗装はオイルステインと透明ニス

塗装は、着色剤(オイルステイン)とニス3回塗りです。

ガラスの固定は、木ネジとシリコンシーラント

ガラスの固定は、木ネジとシリコンシーラント。写真ではシリコン充填前のマスキング状態。

作品は、弾力性のあるシリコンシーラントでフローティングして固定します。

フュージング画「月虹」の制作は終盤

大型の無鉛ステンドグラス(フュージング画)「月虹」は制作も終盤です。夜空の暗いブルーの絵付けをしています。

夜空の部分にオパールセント黒のパウダーを撒きます

黒いガラスは光を通さないので、掛け過ぎや掛けむらが禁物です。このガラスパウダーを茶こしで夜空にまんべんなく掛けます。

焼成後、暗い夜空ができました

焼成後、暗い夜空ができました

空が暗くなると、相対的に虹がビビッドになります。海も少し明るすぎです。改良を加えましょう。

オーダーメイドフュージング画「月虹」制作開始

フュージング画(無鉛ステンドグラス)「月虹」の制作を開始しました。サイズは、窯の最大サイズである82cmx47cmです。月虹は月の光でできる淡い虹のことですが、今回はこの自然現象を絵にしたのではなく、虹と満月を同一画面に配した創作風景です。

フュージング画「月虹」の制作初期段階
雲、満月、海の描きこみです

今回のご依頼では、満月と虹と海が必須ですので、まずそのへんからガラスパウダーで絵付けしていきました。

虹の部分は7色のガラスパウダーを使いました

虹の部分は7色のガラスパウダーを使いました
この写真は焼成直前です

きれいに虹ができました

きれいに虹ができました
ちょっと綺麗すぎますね

このあと、夜空の濃ブルーと、波に映る虹の色を描きこんでいく予定です

オーダーメイド・フュージング画「室堂」制作後半

大判のフュージング画「室堂」ですが、焼成回数6回を越え、後半戦です。ここからはあまり多くのフリットは載せず、全体のバランスを見て薄く載せていきます。また、境界線がはっきりしていた色の境目を少しぼかす目的で、色を混ぜていきます。これにより、複雑な点描画的効果が出ます。

フュージング画「室堂」の画作りも後半戦

フュージング画「室堂」の画作りも後半戦

具体的には、雪の山並みに陰影をつけ、草紅葉の合間にも緑を入れたりして、自然のリアルな風景に近づけていきます。あと数回の焼成で終わります。

オーダーメイド・フュージング画「室堂」制作開始

フュージング画(無鉛ステンドグラス)で、立山の麓「室堂」の風景画を制作しています。立山連峰の登り口で、黒部ダムからも近い観光地です。実は私は行ったことがありませんが、お客様からのたっての希望で制作しています。立山連峰の右端、雄山から遠く劔岳までをすべて画面内に収めるため、本物の風景とは若干異なります。
サイズは、電気窯に入る最大サイズで、横82cmx縦47cmです。

1回目の焼成直後

1回目の焼成直後
白い山肌をオパールセントのガラスパウダーで表現しています

焼成回数は10回を予定しています。室堂の初秋、草紅葉の紅葉を描きます。

2回目の焼成は、丘の緑と山肌の白

2回目の焼成は、丘の緑と山肌の白

山以外の部分はトランスペアレントのガラスフリットを使います。

3回目の焼成は、空の夕焼けと草紅葉

3回目の焼成は、空の夕焼けと草紅葉。中央の青はミクリガ池。

 

全体のバランスを見ながら、少しずつ色を載せていきます。

4回目の焼成は、丘の緑(ハイマツ)と紅葉のバランス

4回目の焼成は、丘の緑(ハイマツ)と紅葉のバランス

山がくっきりしてきました。