ステンドグラスの最終段階、組み立て=ハンダ付けに入っています。ヒマワリと枝垂れ桜の2作品をほぼ同時に制作しています。まず、ヒマワリからハンダ付けです。
台紙の上にピースを並べていくと、ジグソーパズルのように徐々に絵が出来上がってきてワクワクします。
ステンドグラス作りにおけるハンダ付け作業は、早いほど良いです。約1日でハンダを終わらせます。
しばらく制作が続いています「ひまわり」のステンドグラスは、花の中心部の絵付けをしました。
ヒマワリの周囲を囲む黄色い花弁は、比較的形を作りやすいのですが、中心部のこんもりしたところは、いつも悩みます。
今回は、アンバー(琥珀色)のガラスに、薄く絵付けしました。ドーナツ状の模様を絵付けで表現しています。
さて、ヒマワリのカットが終わった時点で、次の丸いステンドグラスにも取り掛かっています。「枝垂れ桜と富士山」です。
もっとも難しいのは、枝垂れ桜の花を、いかにしてふんわり見せるかです。ピンクのガラスを不定形の雲形に切って表現します。
直径50cmの丸いステンドグラスは、ヒマワリのデザインですが、水墨画風に葉や茎はグレーのガラスで表現します。花は、黄色です。
使用しているガラスは、9割がドイツのランバーツ社が作るアンティークガラスです。アンティークと言っても、製造時の宙吹き技法がアンティークなだけで、ガラスそのものは新品です。そのアンティークの中でも、ピンクの次に高価な「セレニウム・イエロー」を使用しています。セレンと言う元素が高いのか、セレニウム系(イエロー、オレンジ、朱赤)は皆、面積単価が他の色の数倍高いです。
セレニウムカラーに勝る美しさは無いので、惜しげもなく使います。
葉と茎は、グレーの3階調で表現します。全体に、落ち着いた色調になると思います。
工房で飼っているシャムネコをモデルにした無鉛ステンドグラス(フュージング画)が完成しました。自主制作です。
サイズは、
色とりどりのガラスフリットをベースガラス上に撒いて、その後窯で焼くというプロセスを何回も繰り返して、深遠な作りにしています。
※作品の詳しい記事は、グラス工房達風サイトの作品集ページで。