オーダーメイド・パターン(型紙)「月桃」の制作

時々、ステンドグラスのパターン(型紙)のみの制作依頼があります。こういう場合普通、お客様は自作マニアです。お客様のご要望(サイズ、モチーフ、雰囲気など)をヒヤリングして、世界に一つだけのオーダーメイドパターンを作らせていただきます。

ステンドグラス用のオーダーメイドパターン「月桃」

ステンドグラス用のオーダーメイドパターン「月桃」

今回は、同じお客様からのリピートです。モチーフは、沖縄の花「月桃」とメジロ。面白い取り合わせです。総ピース数140で、30~40cmほどの作品になります。ガラスの選定のご相談にも乗ります。

オーダーメイドの和風ステンドグラス「椿」は組み立て中です

ふるさと納税返礼品として制作依頼を受けている和風ステンドグラス「椿」は、コパーテープを巻き終え、組み立て段階に入っています。

この作品には、椿と二羽の雀が描かれています

この作品には、椿と二羽の雀が描かれています

横80cm☓縦42cmの中型作品ですが、椿の花に、筧、蹲(つくばい)、雀と、面白いアイテムが散りばめられています。

ハンダ付けは、サクサクっと1日で終わりました

ハンダ付けは、サクサクっと1日で終わりました

この後、洗浄と黒染めで完成です。

ふるさと納税返礼品の和風ステンドグラス「椿」はガラスカット中です

オーダーメイドのステンドグラス「つばき」はガラスカットが続いています。全385ピース/全10色のガラスを切っています。

パターンと透明ガラス

パターンと透明ガラス

和風ステンドグラスは、総じて複雑な形状で、凹カーブも多く苦労します。しかし、業務としてステンドグラスを作る場合、時間をかけるとその分コストアップになるので、如何に短時間でカットできるかが問われます。

椿の花と、雀のピース

椿の花と、雀のピース

最も重視するのは、研磨の時間をほとんどかけないように、ガラスカット段階で正確に切ることでしょうか。

椿の葉は、今はなきフィッシャー社のアンティークガラス

椿の葉は、今はなきフィッシャー社のアンティークガラス

 

オーダーメイドステンドグラス「椿」のパターン制作

オーダーメイドの和風ステンドグラスの制作が続いていますが、これは今年に入って3作目「椿」です。

原画は、例によって水墨画で描きました。それを下敷きに、ライトボックスの上でパターン(ステンドグラスを作るための型紙)に描き変えていきます。

ライトボックスで、原画をトレース

ライトボックスで、原画をトレース

まず最初は、原画の輪郭をそのままトレースします。次に、ガラスが切れるように、補助線を入れ、輪郭を修正していきます。

補助線を入れ、パターンらしくなってきた絵

補助線を入れ、パターンらしくなってきた絵

最後に、原寸大に拡大コピーしてパターンの完成です。

原寸大パターン

原寸大パターン

秋のステンドグラス「コスモス」完成

今は冬ですが、秋を題材にした作品が完成しました。龍ケ崎市のふるさと納税返礼品で作らせて頂いたオーダーメイドステンドグラス「コスモス」です。

ピンクの濃淡、そして白の花弁が軽やかなコスモスです。コスモスは葉も細くて繊細です。ステンドグラスでは「繊細」が最も手強いテーマです。なんといっても、ハンダ線のくっきりとした重々しい輪郭が、この工芸手法の特徴ですから。一応、葉も細め細めに繊細なピースで表現しました。

※この作品の詳しい説明は、ステンドグラス工房達風サイトの作品集ページで。

繊細な「コスモス」のステンドグラス

繊細な「コスモス」のステンドグラス。アキアカネも飛んでいます。(90cm x 42cm)

オーダーメイドステンドグラス「コスモス」は仕上げ段階です

ふるさと納税返礼品で作らせていただいている和風ステンドグラス「コスモス」は、組み立てが終了し、洗浄、黒染め段階です。これが終わると完成です。

和風ステンドグラス「コスモス」の洗浄

和風ステンドグラス「コスモス」の洗浄

中性洗剤をかけて真鍮ブラシで磨き上げると、油分が抜け、後の工程の黒染めが美しく仕上がります。早く、ピンクの花々を光に透かして見てみたいです。