ダル・ド・ヴェール「炎のポスト」完成

 

ダル・ド・ヴェール「炎のポスト」

ダル・ド・ヴェール「炎のポスト」

ダル・ド・ヴェールでできた光るポストです。内部に、電球が仕込まれていて、夜暗くなると自動的に灯ります。オーダーメイドで作りました。茨城県の個人宅に納品します。

※この作品の説明は、ステンドグラス工房達風サイトの作品集ページで。

 

いよいよ設置

ステンドを固定した額縁を段ボールでくるみ、軽トラで現場に移動。いよいよ窓枠への設置です。窓にはペアガラスのサッシが入っており、その手前にステンドグラスをはめ込みます。隙間テープを貼って、金具とネジでぴったり固定します。しかし、重いです!腰にきました。夕方全て終わって、施主さんも私たちも大感激でした。明日、朝日で見たらもっとスゴイぞ---。
で、このシリーズはこれで終わりです。Galleryのコーナーにも載せていますので、ご覧下さい。

額縁に固定

ついに取り付けの日がやってきました。最初に工房で、木製額縁にステンドパネルを固定します。まずステンドをこの額縁に入れるところから一苦労です。重いし、たわむし。自重でひどくたわむと、割れますからね。
入れたら、シリコーン・シーラントと押縁でしっかり固定します。私の隣にいるのは、いつも額縁制作や取り付けを手伝ってくれる大工の棟梁、大山さんです。実はもう一人、ウチの生徒さんでもありスタッフでもあるSさんもいます(この写真を撮ってくれている人)。

大判の人物ステンドグラス「レディ・ゴディバ」完成

人物ステンドグラス「レディ・ゴディバ」

大判のオーダーメイド人物ステンドグラス「レディ・ゴディバ」

横1.1m×縦1.7mの大判ステンドグラスです。正確にはゴダイバと発音される、実在のイギリス女性をモチーフにしています。茨城県の個人宅からのオーダーでした。

※この作品の説明は、グラス工房達風サイトの品集ページで。

 

組立も大詰め

全体組立後、洗浄、メッキを行い、写真はその次のパテ詰めです。窓サッシとステンドグラスとの機密性を保つため、補強枠とステンドグラスとの隙間にパテを充填していきます。指先と木ベラで押し込んでいきます。この姿勢、腰が痛くなります。

全体組立

3枚の部分組立パネルと、周囲を囲む補強枠がそろったところで、全体組立にかかりました。特製のテーブルの上に、組み立て用型紙(実寸)を敷き、その上に各パーツを載せて、半田で繋いでいきます。間に入れる補強バーは熱で膨張するので、周囲との長さを調整しつつ固定していきます(写真)。

コパーテープ巻き

ガラスカットと研磨・絵付けが終わったピースに、一枚一枚コパーテープを巻いていきます。このテープは、組立時に半田が付くところ(ピースの縁)に巻いていきます。テープには粘着材が付いていて、ラスキンという特別なヘラでしごいて密着させます。このテープのエッジが最終的な半田線の形を決めるので、美しく巻く必要があります。

ガラスに陰影を絵付け

今回使っているガラスは全てトランスペアレント(透明)ガラスですが、場所によっては、微妙な陰影を付けたくなります。あまりごてごて描き込むと画面が重たくなってしまうので、ひかえめに淡い陰影を付けました。使っているのはグリザイユというステンドグラス専用の顔料で、今回は白色とブルーを用いました。普通グリザイユといえば黒か茶色ですが、今回はあくまで「ひかえめ」にしたかったので、この色にしました。ライトボックスの上で、1枚1枚丁寧に塗り、バジャーという大きな刷毛でのばしていきます。この後、電気釜でグリザイユを焼き付けます。

ガラスカットひたすら続く

型紙に沿って、ガラスを切っていきます。大きいピースは楽しいのですが、ひたすら小さく丸っこい葉っぱは大変です。救いなのは、100%アンティークガラスなので、オパールセントガラス(半透明ガラス)より切りやすいことです。
ほとんどのピースには、調子付けの絵付けを施します。