3枚組みのステンドグラス「ワルキューレ」の制作が始まりました。1枚のサイズは横504mm×縦2211mmで、3枚並ぶと横1.7m×縦2.2mの大作になります。
デザイン素描画

題名の「ワルキューレ」は、ドイツ語でWalk?re (ヴァルキューレ、ヴァールキューレ)、英語でvalkyrie(ヴァルキリー)といいます。北欧神話に登場する9人一組の半神です。
神話では戦いの勝者敗者を決める女神として登場する事が多く、天馬に乗って大空を駆け巡ります。異説も多く、怖いイメージで語られることも有りますが、ワーグナーの楽曲「ワルキューレ」の中では、美しい王女として登場します。昔から、芸術面では多くの場合、羽根の付いた兜をかぶり、槍を持って馬にまたがる美しい戦乙女の姿で表されます。
この神話は北ヨーロッパ全体に広まっており、ドイツの中世の叙事詩「ニーベルンゲンの歌」では、ワルキューレの一人ブリュンヒルデが、イースラントの女王として登場し、ネーデルランドの王子ジークフリートと恋に落ちます。羽のはえた兜をかぶり、天馬グラーネに乗ります。ワーグナーの楽曲「ニーベルングの指輪」にも登場します。
今回、資料を集めて、私なりの解釈で新しいワルキューレ像を描きました。
型紙も長大で、いつもの作業台に板を継ぎ足して、使用しています。

大部分が赤からオレンジ、黄色基調ですので、フランスはサンゴバン社の貴重なセレニウムカラーシリーズのアンティークガラスを、元板サイズで4枚ほど、惜しげもなく使っています。

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