フュージング画「海」は絵付け段階です

フュージング画は、別名「無鉛ステンドグラス」とも読んでいますので、鉛やハンダ線に代わる輪郭を描くことが多いです。輪郭の画材は伝統的なステンドグラス用の顔料・グリザイユです。熱にも強く、焼き付けるとしっかりガラスに食い込むので剥がれません。

輪郭を描いて焼成後、冷めたら陰影を描きます。この画材もグリザイユですが、刷毛で薄く伸ばしながら塗るのが特徴です。

グリザイユで陰影を描いています。下にはライトボックスを置いています

大きなバジャーという刷毛で、撫でるようにして伸ばしていくと同時に刷毛むらを消していきます。

グリザイユを重ね塗りするためには、一旦635℃で焼成します。こうして定着させたあと再度陰影などを重ね塗りします。

焼成前の作品

焼成前の作品

 

フュージング画「海」の制作開始

縦80cmの大判オーダーメイドのフュージング画「海」の制作が始まりました。ベースガラスの上にガラスフリットで色付する、いつものスタイルです。

海の中をモチーフにしているので、ブルーのガラス主体です

海の中をモチーフにしているので、ブルーのガラス主体です

わりと大雑把に、ガラスの上にスプーンでガラスフリット(ガラス粒)を置いていきます。

電気窯に入れて焼成する直前

電気窯に入れて焼成する直前

多くのガラスが、焼成後に発色するので、焼成前は見た目が白っぽいです。

1回目の焼成が終わり、いろいろな色がはっきりしています

1回目の焼成が終わり、いろいろな色がはっきりしています