今回、岡山県からのオーダーです。幅50cmx縦32cmの藤のステンドグラスです。屋外に設置されるそうですが、風雨に晒されないようにガラスでサンドウィッチして設置していただけるそうです。
型紙は出来上がり、ピースに切り分けています。今回、かなり細かいです。小ぶりのパネルですが、180ピースあります。
ガラスは、オパールセントとトランスペアレントの2種類を混在させて使います。オパールセントは透過光がなくてもそこそこきれいに見えるので良いかと思います。
これからしばらくガラスカットが続きます。
フュージング画は、別名「無鉛ステンドグラス」とも読んでいますので、鉛やハンダ線に代わる輪郭を描くことが多いです。輪郭の画材は伝統的なステンドグラス用の顔料・グリザイユです。熱にも強く、焼き付けるとしっかりガラスに食い込むので剥がれません。
輪郭を描いて焼成後、冷めたら陰影を描きます。この画材もグリザイユですが、刷毛で薄く伸ばしながら塗るのが特徴です。
大きなバジャーという刷毛で、撫でるようにして伸ばしていくと同時に刷毛むらを消していきます。
グリザイユを重ね塗りするためには、一旦635℃で焼成します。こうして定着させたあと再度陰影などを重ね塗りします。
4枚一組のステンドグラス「人魚姫」を自家用車に積んで、山形県まで納品してきました。自車での納品は原則的にはしないのですが、今回はサイズが大きいのと、日帰り圏内ということもあり、例外的に行ってきました。
前日に、マイカーに搬出専用木箱を仕込みます。この木箱、数年に1度くらいしか活躍しないし場所も取るのですが、自家用車ぴったりサイズに作ってあり、欠かせない設備です。この木箱にステンドを入れます。
茨城県龍ケ崎市の工房から山形県S市まで高速で約5時間。渋滞もなく快適でした。私の古ナビには無い新しい「東北中央道」も体験できました。
私は高所恐怖症なので、大工さんに設置してもらいました。「段取り8部」といいますが、実際、事前の段取りも良く1時間半で設置完了しました。大工さんに感謝です。
施主様宅も広くモダンで、ステンドがとても映える素敵なおうちでした。
帰りにS市内の日帰り温泉で汗を流し、5時間かけて帰りました。
オーダーメイドの幅82cmx縦47cmの無鉛ステンドグラス(フュージング画)「女神のみそぎ」は制作がスタートしました。デザインのテーマは、木花咲耶姫が水辺で禊をするシーンです。依頼主様からは「雪山、桜、ブルースカイに白い雲」というお題をいただきましたが、桜に合わせて女神も付加してご提案しました。
原寸大の型紙の上に、フュージング用の板ガラスを置いて、様々な色のガラスフリットを載せて、焼成していきます。
最初は、クリアの板ガラス上に白いガラスパウダーをマスクを使って載せ、雪山や女神の輪郭を作ります。これを一旦焼成して定着させます。この後、様々な色ガラスのパウダーやフリットを載せ、重ね焼していきます。
桜のピンクや、緑、ブルーのフリットを載せて2回目の焼成です。