オーダーメイドステンドグラス「山ぶどう」はブドウのガラスカット

ガラスカットも後半に入っています。背景ガラスはクリアなのですが、2種類使っています。今カットしているのはフィブロイドガラスと言ってヘアラインの凹凸模様が入っています。今はなきウロボロス社の名品で、当工房のストックもあとわずかです。

貴重なウロボロス社のフィブロイドガラス

このヘアライン模様を水平にそろえると、作品全体の安定感が増す気がします。

ヘアライン模様の向きが水平になるように型紙を配置します

ヘアライン模様の向きが水平になるように型紙を配置します

同時に紫のブドウの実もカットしています。青紫(ヴァイオレット)と赤紫(パープル)の2色で、ランバーツ社とフィッシャー社のアンティークガラスです。フィッシャーも今はない会社です。

ランバーツ社のアンティークガラスでブドウの実を作ります

ランバーツ社のアンティークガラスでブドウの実を作ります(ヴァイオレット)

フィッシャー社のパープルの美しいアンティークガラス

ちなみにアンティークガラスとは、アンティークな製法(職人による宙吹き)によって作られた新品です。

ライトボックスの上でカット中

大判ステンドグラス「山ぶどう」はガラスカット開始

オーダーメイドのステンドグラス「山ぶどう」は久々の和風ステンドグラスで、背景は透明クリア、葉や茎はグレーです。
今、背景のクリアガラスをカットしています。

ステンドグラス用板ガラスの上に型紙を配置しています

ステンドグラス用板ガラスの上に型紙を配置しています

ガラスカットは、ガラスカッターで傷をつけ、プライヤーで割る、の繰り返しです。

ガラスカット作業は、ガラスカッターで傷をつけ、プライヤーで割る、の繰り返しです

背景ガラスはただの透明ガラスではなく、凹凸のテクスチャがあります。窓に取り付けたとき、背後の景色が面白く歪んでみ会えます。

カットしたガラスはコンテナで管理します

カットしたガラスは、型紙と合わせてコンテナで管理します

お正月を挟んで、ガラスカット作業はしばらく続きます。

ステンドグラスパネル「山ぶどう」のデザイン開始

横74cmx縦130cmの大判のステンドグラスに取り掛かっています。最初のデザインは、水墨画から始まり、今はパターン(型紙)に起こしています。

水墨画で描いたステンドグラス「山ぶどう」のデザイン画

完成は2026年春の予定です。

「山ぶどう」のパターンを制作中

「山ぶどう」のパターンを制作中

フュージング画「人魚姫」制作中

人魚姫といえばアンデルセンのおとぎ話ですが、今回はその一場面、難破船を見に行く人魚姫たちを描いています。コペンハーゲンには人魚姫の像がありますが、この像の特徴は人間の脚を持つという点だと思います。今回の作品もこの像に倣いました。

横82cmx縦47cmのフュージング画の手法で制作しています。主に緑系と青系のガラスフリットで着色しています。人魚は3人。巨大な海藻ジャイアントケルプを林立させて、遠近感を出しています。

「人魚姫」のフュージング画
グラス工房達風制作

ステンドグラス「椿とメジロ」取り付け施工後

7月に完成して納品したステンドグラス「椿とメジロ」は、無事施工が終わったようです。お客様から写真のご提供がありました。

ステンドグラス「椿とメジロ」

床の間に取り付けられたステンドグラス「椿とメジロ」

もともとこの場所には、普通の障子が入っていたそうですが、リフォームでステンドグラスに付け替えられました。ステンドグラスはほぼ正方形です。中央の円の外側は和紙に見えますが、実はここはオパールセントという半透明の白いガラスです。格子状に金属線を入れることで、和風の格子を彷彿とさせています。

夜になって縁側(廊下側?)の明かりで照らしてみた様子です

夜になって縁側(廊下側?)の明かりで照らしてみた様子です

人工光で背後から照らしても趣があります。

ステンドグラス「椿とメジロ」はいよいよ完成です

オーダーメイドステンドグラス「椿とメジロ」は、最終段階、洗浄と黒染めです。専用の作業台を作り、その上で行います。

まず洗浄は、ハンダ付け作業で塗布したペーストを中性洗剤で洗い流し、同時にハンダ部分を真鍮ブラシで磨きます。

水と洗剤で、ステンドを洗浄しています

水と洗剤で、ステンドを洗浄しています

この洗浄をしっかりやっておかないと、黒染めが美しく仕上がりません

この洗浄をしっかりやっておかないと、黒染めが美しく仕上がりません

洗浄後、何度か水を変えてすすぎます。一旦乾燥させて、次はハンダ線の黒染めです。パティーナという薬品を刷り込んで、化学変化で黒くしていきます。

ステンドグラスの黒染め工程

ステンドグラスの黒染め工程

船がくるくなると、しまって見えます。また、輪郭線効果で、ポスターのような画面に自己主張が生まれます。

このあと乾燥し、防錆ワックスを塗布すれば完成です。

ステンドグラス「椿とメジロ」は組立工程

オーダーメイドステンドグラス「椿とメジロ」は全ピースのコパーテープ巻きを終え、組立工程です。

まず、台紙の上に全450ピースを並べます。

台紙の上にピースを並べていくと、絵の全容が現れます

台紙の上にピースを並べていくと、絵の全容が現れます

ガラスピースを並べていると、ジグソーパズルのようで、ワクワクします。

1時間ほどで並べ終えました。台紙上にきっちり、並んでいます。

1時間ほどで並べ終えました。台紙上にきっちり、並んでいます。

改めて、周囲の格子模様の美しさに気が付きます。コパーテープ上にフラックスを塗布して、次にハイパワー・セラミックごてで、ハンダを盛っていきます。

コパーテープの部分にダンダを盛っていきます。

コパーテープの部分にダンダを盛っていきます。

ハンダ作業の途中で、真鍮製の枠材と補強バーもハンダで共づけします。

これは周囲の枠と、補強バーです。

これは周囲の枠と、補強バーです。ハンダ前にピカピカに磨いてあります。

補強バーの取り付け

補強バーの取り付け

完成まで、あともう一歩です。

ステンドグラス「椿とメジロ」はコパーテープ巻き

オーダーメイドステンドグラス「椿とメジロ」は制作が進んでいます。ガラスカットが終わり、コパー(銅)テープを周囲に巻く工程です。ガラスピースの切断面を包むようにテープを巻いて貼り付けていきます。組立時にこの銅部分にハンダがつきます。

ガラスピースに周囲に銅のテープを巻きます

ガラスピースに周囲に銅のテープを巻きます

このコパーテープ巻きは、ガラスカット以上に美しさが求められます。完成後にガラスのカット断面は人目に触れませんが、テープの巻き方は仕上がりの見栄えに直結します。

コパーテープを巻き終えたピース

コパーテープを巻き終えたピース

「椿とメジロ」ガラスカット後半戦

ほぼ1m四方のオーダーメイドステンドグラス「椿とメジロ」はガラスカット後半に入っています。

パネルの周囲を飾る障子のような格子模様のピース

今回のデザインは、周囲は正方形ですが、絵画部分は直径70cmの円です。その間を埋めるのは障子のような格子模様です。ヤカゲニーのステップル・オパールセントガラスを使います。ちょっと見は和紙です。

ステップルガラスを仮置き

ステップルガラスを仮置き

意匠部分のクリアガラスは、ドイツのランバーツ社製アンティークガラスです。今回使用するガラスの中で最も高価です。見た目板ガラスですが、職人が1枚1枚宙吹きで作る工芸品です。

クリアのアンティークガラス。気泡と線模様と歪みが美しいです。

「椿とメジロ」のステンドグラスはガラスカット中

1m四方サイズのオーダーメイドステンドグラス「椿とメジロ」は、部分的にガラスが手に入り、ガラスカットが進んでいます。

方紙は細かく切って、ガラスカットに備えます。

型紙の切断中。ガラスは全10種類。その種類別にガラスカットを進めていきます。

メジロは可愛いので、最初に作ることにしました。

メジロの黄緑色のガラス

メジロの黄緑色のガラス

メジロの目は、ガラスを窯で融かして特別に作ります。中央の黒と、周囲の白を2種類のガラスの融着で作ります。

メジロの目玉の制作は、電気窯で。

メジロの目玉の制作は、電気窯で。写真は焼成前の窯の中。失敗に備え、多めに制作。

葉の緑

葉の緑

椿の赤

椿の赤

ガラスカッターとプライヤーを使っての、地道なカット作業が続きます。