蓮とアゲハチョウのフージング画が最終の焼成に入っています。
グリザイユを使っての輪郭描きを焼成した後、陰影を施して、これを焼成すれば完成です。
陰影は、黒いグリザイユでグラデーションを着けて、絵柄を立体的にする作業です。バジャーという大きな刷毛で、水溶きグリザイユを延していきます。この時、刷毛ムラが出ないように、そして綺麗にグラデーションが出るように刷毛を動かすのが難しいです。
綺麗に出来上がりました。
ガラスフリットを載せて焼成するタイプのフュージング画は、1回に載せられるフリットの量に限度があります。ですので、数回焼成を繰り返して、フリットを重ねていきます。
これは、一度にたくさん載せると割れやすくなるというハード面と、一度に載せると描画の修正が効かないというソフト面の二つの理由があるからです。特に後者が重要で、焼き上がりの色合いを見ながら、微妙なフリットワークで仕上げていきます。
3回目の、微調整段階に入ったフリット載せです。緑の葉の上にアンバーやピンクなどをわずかに載せて、複雑感を出します。花のピンクの上にも赤やブルー、紫のフリットをスパイスのように散りばめます。
制作も後半に入ります。
飼っていたワンちゃん2匹をデザインに取り入れた、大型のフュージング画が完成しました。バラは2種類で、薄板ガラスをベースガラス上にフュージングで融着しています。
犬種はウエスト・ハイランド・ホワイト・テリアだそうで、少し前に亡くなったそうです。思い出の姿ということです。
上の写真は、依頼主様の玄関に取り付けた様子です。かなりの迫力です。
※この作品の詳しい説明は、グラス工房達風の作品集ページで。
わるのり猫シリーズのフュージング画です。舞台はアルゼンチンの下町です。額外形: 横484mm×縦674mm×厚30mm。龍ケ崎市へのふるさと納税返礼品として制作しました。
※この作品の詳しい説明は、ステンドグラス工房達風の「作品集ページ」にてご覧ください。
わるのり猫シリーズのランプです。各面はフュージング画でできており、猫の靴屋兼職人が細密な線で描かれています。龍ケ崎市へのふるさと納税返礼品として制作しました。
※この作品の詳しい説明は、ステンドグラス工房達風の「作品集ページ」にてご覧ください。