フュージング画「蓮」はいよいよ完成

蓮とアゲハチョウのフージング画が最終の焼成に入っています。

グリザイユを使っての輪郭描きを焼成した後、陰影を施して、これを焼成すれば完成です。

輪郭の終わった作品に、グリザイユで陰影を付けています

輪郭の終わった作品に、グリザイユで陰影を付けています

陰影は、黒いグリザイユでグラデーションを着けて、絵柄を立体的にする作業です。バジャーという大きな刷毛で、水溶きグリザイユを延していきます。この時、刷毛ムラが出ないように、そして綺麗にグラデーションが出るように刷毛を動かすのが難しいです。

焼成後はこの通り。これで完成です。

焼成してグリザイユを定着させたものがこちらです。花弁の丸みがわずかに感じられると思います。これで完成です。

綺麗に出来上がりました。

フュージング画「蓮」は3回目の色付け焼成

ガラスフリットを載せて焼成するタイプのフュージング画は、1回に載せられるフリットの量に限度があります。ですので、数回焼成を繰り返して、フリットを重ねていきます。

これは、一度にたくさん載せると割れやすくなるというハード面と、一度に載せると描画の修正が効かないというソフト面の二つの理由があるからです。特に後者が重要で、焼き上がりの色合いを見ながら、微妙なフリットワークで仕上げていきます。

3回目のフリット載せ直後の写真です。

3回目のフリット載せ直後の写真です。フリットのざらざら感が分かると思います。

3回目の、微調整段階に入ったフリット載せです。緑の葉の上にアンバーやピンクなどをわずかに載せて、複雑感を出します。花のピンクの上にも赤やブルー、紫のフリットをスパイスのように散りばめます。

3回目の焼成後です。色も濃くなっています。

3回目の焼成後です。色も濃くなっています。背景部分のターコイズも1色ではないことが分かると思います。まさに複雑。

制作も後半に入ります。

フュージング画「蓮」の制作開始

ガラスフリットを使った幻想的な「蓮」のフュージング画を作る計画がスタートしました。

厚さ4mmのベースガラスに様々な色のガラスフリットを散りばめ、夢の世界を描いていきます。

透明のベースガラス上に、カラフルなガラスフリットを載せて行きます

透明のベースガラス上に、カラフルなガラスフリットを載せて行きます

ガラスフリットは、暖色系はほとんどが最初透明っぽい色をしています。ですので、フリットを載せた状態では、あっさりした印象です。

窯に入れて1回目の焼成です

窯に入れて1回目の焼成です

窯に入れて1日、ゆっくり焼成します。

焼成後です。焼成することにより、ピンクや黄色、オレンジなどが、鮮やかに発色します。

焼成後です。焼成することにより、ピンクや黄色、オレンジなどが、鮮やかに発色します。

他の色が複雑に混ざり合うように、あと数回、フリットの焼成を繰り返します。

オーダーメイドのフュージング画「薔薇」完成

オーダーメイドのフュージング画「薔薇」

オーダーメイドのフュージング画「薔薇」横1416mm×縦769mm×厚10mm

飼っていたワンちゃん2匹をデザインに取り入れた、大型のフュージング画が完成しました。バラは2種類で、薄板ガラスをベースガラス上にフュージングで融着しています。

犬種はウエスト・ハイランド・ホワイト・テリアだそうで、少し前に亡くなったそうです。思い出の姿ということです。

ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリアのフュージング画「薔薇」

ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリアのフュージング画「薔薇」

上の写真は、依頼主様の玄関に取り付けた様子です。かなりの迫力です。

※この作品の詳しい説明は、グラス工房達風の作品集ページで。

フュージング画「薔薇」は、最終焼成です

フュージング画「薔薇」は、最終の焼成です。花や葉の形に切って載せた薄ガラスを、ベースガラスに融着させます。

その前に、アンバーとイエローグリーンのガラスフリットを撒いて、殺風景な空間を少し華やかにします。

色ガラス載せの仕上げに、ガラスフリットを撒いています

色ガラス載せの仕上げに、ガラスフリットを撒いています

1日に1枚ずつ、時間を掛けて焼成です。

窯に入れて、焼成。

窯に入れて、焼成。

大判のフュージングなので、徐冷にもいつも以上に時間を掛けます。

1枚目、焼き上がり。クリアだった花のガラスが、鮮やかなピンクに変わりました。

1枚目、焼き上がり。クリアだった花のガラスが、鮮やかなピンクに変わりました。

無事、焼き上がりました。この後、しばらく立て掛けて放置して、耐久試験です。

フュージング画「薔薇」は、ガラスカットしています

大判のフュージング画「薔薇」は、ベース板の上にカラーの薄板を融着させる方法を採っています。絵付けは、このベース板と薄板の間に、閉じ込める形で描き込みます。

グリザイユ絵付けが終わり、その絵に合わせて、薄板ガラスをカットしています。

オリーブグリーンの薄板ガラスで、薔薇Aの葉っぱを作っています。

オリーブグリーンの薄板ガラスで、薔薇Aの葉っぱを作っています。

薔薇の花は、薔薇Aがピンク、薔薇Bがラヴェンダーです。ピンクのガラスは焼成前はほぼクリアです。焼成することによって、ピンクを呈します。

ワンちゃんのまわりにも、蔓バラが広がりつつあります。

ワンちゃんのまわりにも、蔓バラが広がりつつあります。

薔薇Bはラヴェンダーの花に、ライトグリーンの葉です。

薔薇Bはラヴェンダーの花に、ライトグリーンの葉です。

フュージング画「薔薇」絵付けしています

ガラス・フュージングと絵画の合成である「フュージング画」(私による造語)は、色を担当するガラスと、輪郭や陰影を担当するグリザイユ絵付けの合成です。

ガラスの融着を先にするか、絵付けを先にするかは、作品によって異なります。今回は、絵付けを先にして、その上をカバーする形でガラスを載せる予定です。

ですので、せっせと絵付けをしています。

まず、ワンちゃんの毛を描いています。白い犬にしては、少し濃い様に見えますが、高温でフュージングすると薄くなるんです。

ワンチャンの犬種はウェスティーだそうです。

ワンチャンの犬種はウェスティーだそうです。

上の写真の状態で一度焼成し、冷めてからさらにバラを描きくわえていきます。

薔薇のブッシュを描きくわえます

薔薇のブッシュを描きくわえます

下の写真は、バラの実の画面の焼成風景です。大きな電気窯で焼き付けます。

釜の中での焼成

釜の中での焼成

フュージング画「薔薇」制作開始

かなり大判のフュージング画「薔薇」の制作を始めました。つるバラのブッシュの中に2匹のワンちゃんがいる絵です。サイズが縦80cm×横1.5mほどありますので、フュージングは3枚構成です。一応材料がそろったので、まずワンちゃんから描こうと思っています。

描くと言っても、マスクを作って、ベースガラス上に白いパウダーを落とす作業から始めます。

ワンちゃんのマスクが出来て、ガラスパウダーを振り掛ける直前

ワンちゃんのマスクが出来て、ガラスパウダーを振り掛ける直前

ガラスと言うのは、くっきりクールになりがちなので、わんちゃんのもふもふ感を出すのが難しいです。きっと。

 

フュージング画(無鉛ステンドグラス)「月夜のタンゴ」完成

フュージング画(無鉛ステンドグラス)「月夜のタンゴ」完成

フュージング画(無鉛ステンドグラス)「月夜のタンゴ」

わるのり猫シリーズのフュージング画です。舞台はアルゼンチンの下町です。額外形: 横484mm×縦674mm×厚30mm。龍ケ崎市へのふるさと納税返礼品として制作しました。

※この作品の詳しい説明は、ステンドグラス工房達風の「作品集ページ」にてご覧ください。

家型ステンドグラスランプ「猫のくつ屋」完成

家型ステンドグラスランプ「猫のくつ屋」

家型ステンドグラスランプ「猫のくつ屋」

わるのり猫シリーズのランプです。各面はフュージング画でできており、猫の靴屋兼職人が細密な線で描かれています。龍ケ崎市へのふるさと納税返礼品として制作しました。

※この作品の詳しい説明は、ステンドグラス工房達風の「作品集ページ」にてご覧ください。