和風ステンドグラス「シャクナゲ」は組み立て完了

オーダーメイドのステンドグラス「シャクナゲ」は全てのピースのコパーテープ巻きが終わり、組み立て段階です。

台紙の上にピースを並べます。ジグソーパズルのようで楽しいです

台紙の上にピースを並べます。ジグソーパズルのようで楽しいです

全て並べ終えました。この後、コパー(銅)部分にペーストフラックスを塗ります

全て並べ終えました。この後、コパー(銅)部分にペーストフラックスを塗ります

ハンダ作業はコパーテープを貼り終えて数日以内に完了しなければなりません。時間との戦いです。

すぐにハンダ付け作業です。昨今は錫の値段高騰で、ハンダも高額で、数年前の3倍です。今やガラスよりも高価な材料です

すぐにハンダ付け作業です。

昨今は錫価格の世界的な高騰で、ハンダも高額で、数年前の3倍です。1kg約1万円! 今やガラスよりも高価な材料です。

1日でハンダ付けも終わりました。

1日でハンダ付けも終わりました。

翌日は、洗浄と黒染めです。

パティーナという薬品でハンダを黒く染めます

パティーナという薬品でハンダを黒く染めます

残ったパティーナはよく洗い流し、この後防錆ワックスを塗れば完成です。

ステンドグラス「シャクナゲ」はコパー(銅)テープ巻き

65cm四方の和風ステンドグラス「シャクナゲ」は、制作後半です。今はコパー(銅)テープを巻いています。粘着性のあるテープをガラスピースの周囲に張り付けていきます。

一つひとつのピースに丁寧にコパーテープを巻いていきます

一つひとつの赤いガラスのピースに丁寧にコパーテープを巻いていきます

葉の部分のピースは、すでに巻き終わっています

葉の部分のピースは、すでに巻き終わっています

ところで、先週完成した縦長のオーダーメイドステンドグラス「ディアナ」は無事取り付け施工が完了しました。少し暗めの廊下が華やかの空間になりました。窓の向こう側には鳥小屋があるのですが、透けて見えることはありません。ですが、かすかな濃淡の違いが画面に変化を与えて面白くなります。これはガラスにテクスチャ(凹凸)があるので、背景が歪むせいです。

取り付け後のステンドグラス「ディアナ」

取り付け後のステンドグラス「ディアナ」(施主様許可済み)

ステンドグラス「シャクナゲ」はグリザイユ処理中

正方形の和風ステンドグラス「シャクナゲ」はガラスカットが続いています。

花の部分は赤いオパールセントガラスです。完全な不透明ではなく他のガラスとバランスをとって半透明です。

シャクナゲの花は赤いオパールセントガラス

シャクナゲの花は赤いオパールセントガラス

葉は、水墨画風のグレーのガラスです。ガラスは2種類ですが、3諧調だすために1種はグリザイユ処理します。ガラスはドイツの老舗アンティークガラスメーカーのランバーツ社製です。

グレーのガラスのカットランバーツ社のアンティークガラスです

グレーのガラスのカット
ランバーツ社のアンティークガラスです

ルーター(グラインダー)でガラスの周囲を研磨します

ルーター(グラインダー)でガラスの周囲を研磨します

3諧調のうち最も暗いグレーを出すために、ガラスの片面に黒い顔料(グリザイユ)を薄く塗布します。グリザイユは中世ヨーロッパより使われている絵付けステンドグラス用の顔料です。

グリザイユを塗布してからバジャーブラシで薄くのばします

ライトボックスの上でグリザイユを塗布し、バジャーブラシで薄くのばします

グリザイユは電気窯で約600℃に過熱して定着させます

グリザイユは電気窯で約600℃に加熱して定着させます

カット→研磨→絵付け と作業は続きます。

オーダーメイドステンドグラス「シャクナゲ」制作開始

65cmx65cmの和風ステンドグラス「シャクナゲ」がスタートしました。シャクナゲは過去数回制作していますが、今回もオリジナル原画です。屋内設置なので、明確なバック光源がない可能性があり、反射光でも見られるオパールセントガラスの花(赤)にします。花以外は、透明ガラスです。

和風ステンドグラス「シャクナゲ」の型紙

和風ステンドグラス「シャクナゲ」の原寸大型紙

ガラスは全部で6種類です。まず最初に背景模様から切っていきました。

型紙をピースごとに切り刻んでいます

型紙をピースごとに切り刻んでいます

背景はクリアのガラスです

背景は淡い線模様のクリアのガラスです

これから、数日ガラスカットが続きます。

そうそうステンドグラス「ディアナ」のガラスカットも並行して進めています。

オーダーメイド・ステンドグラス「山ぶどう」は完成

縦130cmの大判ステンドグラス「山ぶどう」はいよいよ仕上げです。両面のハンダ付けと、真鍮製の枠材の取り付けを行いました。これで、グニャグニャだった作品がシャンとします。

両面の仕上げハンダが終わったので、枠材を取り付けていきます

両面の仕上げハンダが終わったので、最後に枠材を取り付けていきます

ハンダ作業はこれで終了です

ハンダ作業はこれで終了です

仕上げ作業に入ります。まず、フランクスを落とし、ハンダを磨く洗浄作業です。

洗剤をつけて、ブラシでしっかり洗浄します

洗剤をつけて、ブラシでしっかり洗浄します

次にハンダの黒染めです。

洗浄してすぐに、ハンダ面がきれいなうちに、黒染め作業

洗浄してすぐに、ハンダ面がきれいなうちに、黒染め作業

黒染め完了です

黒染め完了です

組み立て作業のハンダ付け開始から1週間で完成しました。この工程をサクサク進めるのがきれいに仕上げるコツです。

 

オーダーメイド・ステンドグラス「山ぶどう」は組み立て開始

縦1.3mの大判ステンドグラス「山ぶどう」は、銅テープが巻き終わり、組み立て作業に入っています。台紙の上にガラスピースを載せていくと、絵の全容が初めて見えてきます。

台紙上にガラスピースを並べていきます

ブドウの実のピースも裏表や向きにわずかな差があるので、慎重に配置します

このピースを置く作業が、いちばんワクワクします。思った通りの絵柄になることが多いですが、たまに意外性を感じることもあります。

ハンダをつける前に、銅テープ部分にペーストフラックスをつけます

高出力のセラミックはんだごてで、一気にハンダを盛っていきます

高出力のセラミックはんだごてで、一気にハンダを盛っていきます

ハンダの融点は200度以下ですが、450度以上出る高温ハンダごてで、一気にハンダ付けしていきます。ハンダが完全に液状化すると、つるっとしたきれいなハンダ面ができます。

1日目、表面のハンダ付けが終わりました。

1日目、表面のハンダ付けが終わりました。

ステンドグラス「山ぶどう」は銅テープ巻き中

研磨が終わったガラスピースには、切断面を包むように銅テープ(コパーテープ)を貼り付けていきます。ぐるりと1周巻くわけです。組み立て時にこの銅部分にのみハンダが付きます。

紫のブドウの実に相当するガラスに幅5㎜ほどの銅テープを巻いています

銅テープの裏にはあらかじめ粘着剤がついており、シールのように貼ることができます。

透明の大きなピースには幅が広めのテープを巻きます

仕上げに、へらで空気を抜くように押さえつけて、テープをガラスに密着させます

この銅テープ巻は、そのまま仕上がりに影響するので、ガラスカット以上に慎重に作業します。反対にガラス切断面は、最終的にはハンダの奥に隠れて見えないので、気合を入れてきれいにする必要はありません。

テープを巻き終えたピースはコンテナで管理します

ステンドグラス「山ぶどう」はガラスを研磨中

ガラスカットも最終段階、グレーのアンティークガラスを使って、葉や枝を作ります。今回は水墨画調のステンドグラスにするので、原画通りに、枝や葉はグレーです。3諧調濃さの異なるグレーで、調子付けをします。

グレーのガラスで、葉や枝を作ります

グレーのガラスで、葉や枝を作ります

カットが終わり、各ピースの切断面をルーターで研磨します。こうすることで、微妙な形状調整ができ、またこの後の工程で銅テープが付きやすくなります。

ステンドグラス専用のルーター(グラインダー)で断面を滑らかに研磨します

ステンドグラス専用のルーター(グラインダー)で断面を滑らかに研磨します

ぐるりと研磨したら、型紙の上にのせてガラスがはみ出していないかチェックします

ぐるりと研磨したら、型紙の上にのせてガラスがはみ出していないかチェックします

ガラスの周囲から、下に敷いた型紙が少し見えている程度が最適です

ガラスの周囲から、下に敷いた型紙が少し見えている程度が最適です

ブドウの実のピースもどんどん研磨していきます

ブドウの実のピースもどんどん研磨していきます

研磨し終わったピースは型紙と一緒にコンテナで管理します

研磨し終わったピースは型紙と一緒にコンテナで管理します

 

オーダーメイドステンドグラス「山ぶどう」はブドウのガラスカット

ガラスカットも後半に入っています。背景ガラスはクリアなのですが、2種類使っています。今カットしているのはフィブロイドガラスと言ってヘアラインの凹凸模様が入っています。今はなきウロボロス社の名品で、当工房のストックもあとわずかです。

貴重なウロボロス社のフィブロイドガラス

このヘアライン模様を水平にそろえると、作品全体の安定感が増す気がします。

ヘアライン模様の向きが水平になるように型紙を配置します

ヘアライン模様の向きが水平になるように型紙を配置します

同時に紫のブドウの実もカットしています。青紫(ヴァイオレット)と赤紫(パープル)の2色で、ランバーツ社とフィッシャー社のアンティークガラスです。フィッシャーも今はない会社です。

ランバーツ社のアンティークガラスでブドウの実を作ります

ランバーツ社のアンティークガラスでブドウの実を作ります(ヴァイオレット)

フィッシャー社のパープルの美しいアンティークガラス

ちなみにアンティークガラスとは、アンティークな製法(職人による宙吹き)によって作られた新品です。

ライトボックスの上でカット中

大判ステンドグラス「山ぶどう」はガラスカット開始

オーダーメイドのステンドグラス「山ぶどう」は久々の和風ステンドグラスで、背景は透明クリア、葉や茎はグレーです。
今、背景のクリアガラスをカットしています。

ステンドグラス用板ガラスの上に型紙を配置しています

ステンドグラス用板ガラスの上に型紙を配置しています

ガラスカットは、ガラスカッターで傷をつけ、プライヤーで割る、の繰り返しです。

ガラスカット作業は、ガラスカッターで傷をつけ、プライヤーで割る、の繰り返しです

背景ガラスはただの透明ガラスではなく、凹凸のテクスチャがあります。窓に取り付けたとき、背後の景色が面白く歪んでみ会えます。

カットしたガラスはコンテナで管理します

カットしたガラスは、型紙と合わせてコンテナで管理します

お正月を挟んで、ガラスカット作業はしばらく続きます。