和風ステンドグラス「椿とメジロ」制作中

自主制作で、和風ステンドグラスを作っています。原画は例によって水墨画で描きました。

「椿とメジロ」の水墨画による原画

「椿とメジロ」の水墨画による原画

メジロも椿も、散歩コースでよく目にするのですが、実は実際にメジロが椿の蜜を吸っているところはまだ見たことがありません。目にするメジロはもっぱら梅の蜜を吸っています。

組み立て段階

組み立て段階

制作は終盤で、ハンダ付けをしています。横45cmx縦70cmの中型作品でしたが、別に納期があるわけでもなく、1か月もかけてダラダラと制作してきました。

久しぶりのハンダ作業

久しぶりのハンダ作業

ハンダ付けも半日ほどかけて、やり終えました。

 

オーダーメイドステンドグラス「椿」は組立工程です

2020年10月はこの作品につきっきりでした。大判のオーダーメイドステンドグラス「椿with鶯」は、銅テープ巻きが終わり、組み立てです。

台紙の上に銅テープを巻き終えたピースを並べていきます

台紙の上に銅テープを巻き終えたピースを並べていきます

全ピースを並べ終えたところです

全ピースを並べ終えたところです

銅テープ部分にペーストフラックスを塗り、その後ハンダを流し込みます。

70Wのセラミックハンダコテで、ハンダ付けをしています

70Wのセラミックハンダコテで、ハンダ付けをしています

どんどんステンドグラスの形になっていくので、楽しい工程です。

片面のハンダ付けが終わりました。

片面のハンダ付けが終わりました。

表面のハンダ付けが終わり、ひっくり返して裏面です。ハンダ付けが終われば、洗浄→黒染めと、いっきに完成へと進みました(下が完成品です)。

和風ステンドグラス「椿と鶯」

和風ステンドグラス「椿と鶯」

椿と鶯のステンドグラスは、ガラス研磨中です

オーダーメイドの大判ステンドグラス「椿」はココ数日、研磨作業です。カットしたガラスの切断面は鋭くて危ないので、ルーターという電動砥石でまるめておきます。

ルーターでの研磨作業

ルーターでの研磨作業

このルーター、20年以上使用しているネンキものです。ON/OFFスイッチはいかれて交換していますし、トッププレートはどんどん削れていくので、アクリル板で繰り返し補強しています(写真ではむづらいですが)。

研磨したピースは、上のコンテナに

研磨したピースは、上のコンテナに

研磨作業が終わったピースは、コパーテープ巻き工程に回します。

研磨終了ピースたち

色とりどりの研磨終了ピースたち

オーダーメイドステンドグラス「椿」はガラスカット中です

縦90cmのそこそこ大判のステンドグラスは、玄関室の窓にはめられる予定です。原画は水墨画で、型紙もでき、ガラスカット段階に入っています。

椿の花弁のガラスは、赤のストリーキーガラス

椿の花弁のガラスは、赤のストリーキーガラス

ガラスは、ほとんどがドイツランバーツ社のアンティークガラスです。美しいガラスですし、比較的切りやすいです。

水墨画風ですが、緑のガラスも使います

水墨画風ですが、緑のガラスも使います

葉の一部には緑のガラスも使いますが、このガラスはフィッシャー社という今はないメーカーのアンティークガラスです。貴重なストックから使いました。

ガラスカットはしばらく続きます。

 

大型の窓ステンドグラス「椿」の型紙制作

オーダーメイドの窓用ステンドグラス「椿」は、横60cmx縦90cmの大判です。

原画が承認されて、型紙(パターン)制作に入っています。

ライトボックス上で、水墨画の原画を方眼紙にトレースしています

ライトボックス上で、水墨画の原画を方眼紙にトレースしています

原画は水墨画ですので、これを一旦方眼紙に写して、その後型紙にモディファイします。

型紙にするために、図案を単純化させます

型紙にするために、写し取った図案を単純化させます

出来上がった実寸大の型紙です

出来上がった実寸大の型紙です

型紙を2枚作り、一方をピースに切り分けて、ガラスカットに使用します。

切り分けた型紙は全414ピース

切り分けた型紙は全414ピース

色数は9色、ピース数は414です。これから数日かけて、ガラスカットです。

 

和風の円形ステンドグラスは、コパーテープ巻きをしています

オーダーメイドのステンドグラス「椿と目白」は、制作後半戦、コパーテープ(銅テープ)巻きを終えて、組み立て段階に入っています。

コパーテープを巻き終えたピース

コパーテープを巻き終えたピース

ハンダ付けをするための台紙の上に、すべてのピースを並べていきます。はじめて作品の全体像が見られるワクワクする作業です。

台紙の上にピースを並べています

台紙の上にピースを並べています

30分ほどかけてガラスのジグソーパズル完成

30分ほどかけてガラスのジグソーパズル完成

この後、ペーストフラックスをコパーテープ部分に塗り、

・仮ハンダ

・本ハンダ

・裏の本ハンダ

と続きます。

仮ハンダ作業(点止めして行きます)

仮ハンダ作業(点止めして行きます)

小鳥の部分の本ハンダ

小鳥の部分の本ハンダ。コパーテープが強固なハンダで包まれていきます。

和風ステンドグラス「椿とメジロ」の完成写真

和風ステンドグラス「椿とメジロ」の完成写真

円形ステンドグラス「椿とメジロ」は研磨とテープ巻き中です

オーダーメイドの丸いステンドグラス制作が続いています。

全285ピースのガラスカットは終わり、切断面の研磨に入りました。切りっぱなしでは危険ですし、次の工程のテープ貼りがうまくいきませんので、ルーターという電動工具で軽く研磨します。

ダイヤモンド砥石が回転するルーター

ダイヤモンド砥石が回転するルーターという工具で、ピース一個一個を研磨します。

研磨し終わったピースは、型紙の上に乗せて、形状の最終チェックをします。

その後、コパーテープ巻きです。裏側に粘着剤が付いているコパーテープ(銅テープ)をガラスピースの周囲に、丁寧に巻いて貼り付けていきます。

コパーテープ(銅テープ)を切断面を包むように周囲に巻いていきます

コパーテープ(銅テープ)を切断面を包むように周囲に巻いていきます

テープを巻くための材料と道具

テープを巻くための材料と道具

コパーテープは、ガラスの厚みに合わせて変えられるように、5種類の幅のものを用意しています。

円形ステンドグラス「椿とメジロ」はガラスカット中です

オーダーメイドの和風ステンドグラスは、ドイツのランバーツ社とフィッシャー社のアンティークガラスを主体に使っています。フィッシャーは今はない会社で、在庫がなくなると同じガラスは手に入らない貴重品です。

フィッシャーのアンティークガラスに型紙をのせて、カットのプランを練っています

フィッシャーのアンティークガラスに型紙をのせて、カットのプランを練っています

アンティークガラスは歪みと特有の線模様、気泡が面白いです。

メジロの本体は黄緑です

メジロの本体は黄緑です

グレーのガラスもたくさん使います。グレーのガラスが、和風っぽさを醸し出すと思います。

ランバーツのグレーガラス

ランバーツのグレーガラス

メジロの目は、フュージングという技法で、ガラスを電気窯で溶かして作ります。

メジロの目はフュージングで多めに作っています

メジロの目はフュージングで多めに作っています

全285ピース、頑張って切ります。

 

円形和風ステンドグラスのデザイン制作

直径50cm円形のオーダーメイドのステンドグラス「椿とメジロ(仮称)」の制作がスタートしました。原画は一足先に、水墨画で描いています。

ステンドグラス「椿とメジロ」の原画

ステンドグラス「椿とメジロ」の原画。例によって水墨画で描いています。

施主様からのリクエストは、花と鳥3羽+お城を入れて、とのことでした。3パターンの原画を水墨画を使って描き、このC案に決まりました。右下のお城は、私のお気に入りの国宝・松江城天守です。実際にこのお城のスケッチに行ったことはありますが、そばに椿が有ったかどうかは定かではありません。

原画の上に方眼紙をおいて、トレースしています

原画の上に方眼紙をおいて、トレースしています

次に、原画を方眼紙にトレースして、型紙を作ります。ライトボックスの上で作業しています。

原画(左)と、型紙(右)

原画(左)と、型紙(右)

この型紙を1.5倍に拡大コピーすると、実寸大パターンになります。コンビニに行っていざコピーです。

A3のコピーを張り合わせて、実寸パターンの完成です

A3のコピーを張り合わせて、実寸大パターン(左)の完成です

さてこのパターンを切り刻んで、ガラスカット工程に入ります。

 

オーダーメイドの和風ステンドグラス「朝顔」はテープ巻き中です

龍ケ崎市ふるさと納税返礼品のオーダーメイドステンドグラス「朝顔」は、制作も佳境、テープ巻きです。

カエルのピースなどルーターで研磨しています

カエルのピースなどルーターで研磨しています

カットしたガラスピースは、テープが着きやすくするため、切断面に軽くルーターを掛けて、研磨します。

その後、この断面を包むように、ガラス厚より若干幅広の銅テープを貼り付けていきます。

粘着剤のついた銅テープを巻いていきます

粘着剤のついた銅テープを巻いていきます

この作業が終われば、いよいよ組み立て→完成です。

和風ステンドグラス「朝顔」

和風ステンドグラス「朝顔」