ローマの名所めぐり

イタリアのグレーヴェ・イン・キアンティでうしく現代美術展の出張展をやっている会期中、フィレンツェ→ローマと芸術めぐりをしてきました。今朝はフィレンツェからローマに鉄道(トレニタリア)で移動しました。日本で指定席を購入しておいたので、ホームへの入場はプリントアウトした予約確認書を見せるだけです。しかし、流石イタリア。電車の出発は1時間も遅れました。

トレニタリアは、座席も大きく快適です

トレニタリアは、座席も大きく快適です

約1時間半でローマ・テルミニ駅に到着です。

約1時間半でローマ・テルミニ駅に到着です。

駅の近く、ホテル・セレナに荷物を置いて、今日はローマの観光スポットを廻ることにしました。まず地下鉄A線でフラミニオ駅に行き、ここから徒歩で南下します。フラミニオ駅のそばにローマの玄関口ともいえるポポロ広場です。

ポポロ広場にあるポポロ門はかつて、ローマの入り口だった

ポポロ広場にあるポポロ門はかつて、ローマの入り口だった

ここからバブイーノ通りを通り、一直線にスペイン広場に。映画「ローマの休日」で有名なこの広場とスペイン階段は、かつてスペイン大使館があったことに由来します。階段頂上まで登りました。

スペイン広場

スペイン広場とスペイン階段。右は「舟の噴水」

今日、案内をしてくださった彫刻家の中村先生と

今日、案内をしてくださった彫刻家の中村先生と

次に、これまた有名なトレヴィの泉。ここは少し分かりづらい路地の奥にありました。あいにく、水が抜かれ改修工事中でした。彫刻は、見事です。

トレヴィの泉

トレヴィの泉。この下の方は、炎天下、工事中。

ランチは、本屋のビルにあるバルで、パニーニとビール。

昼はパニーニ(サンドイッチ)ばかりでした

昼はパニーニ(サンドイッチ)ばかりでした

目抜き通りであるコルソ通りをまたいで、パンテオンです。これは、コンクリート造りのドームが有名で、昔は中央の明り取りにはガラスが無く、雨は内部に入ってきたそうです、その為、床には排水設備があります。紀元前にアグリッパが最初に手掛け、118年に再建されています。2000年近く完全な形で残る、ローマ最大の遺構と言えます。

パンテオン前の広場

パンテオン前の広場

パンテオン内部のドームはコンクリート製

パンテオン内部のドーム(クーポラ)はコンクリート製

さて、イタリアと言えばジェラート。私も何回となく食べました。3ユーロくらいで、タップリ2段のジェラートが食べられます。

パンテオン近くのジェラート屋さんにて

パンテオン近くのジェラート屋さんにて

次に、ナボーナ広場。ここには3つの噴水があるのですが、最大のものは四大河の噴水です。ナイル、ガンジス、ドナウ、ラプラタの4大河を擬人化して彫像で表現しています。

ナボーナ広場にある四大河の噴水

ナボーナ広場にある四大河の噴水

続いてコルソ通りに戻り、ヴェネツィア広場と、巨大なヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂をながめつつ、古代ローマの遺構フォロ・ロマーノに向います。

ヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂

ヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂は1911完成の新しい建物

フォロ・ロマーノは「発掘現場」といった感じの遺構です。私の祖父がアマチュアの考古学者(古代飛鳥)だった影響もあり、こういう遺構を見ると興奮します。紀元前後のローマ市街を見ることが出来ます。

フォロ・ロマーノの前で

フォロ・ロマーノの前で

最後に有名なコロッセオ(円形闘技場)を外側から眺めて、今日のツアーは終わりです。歩数15,000歩、約8kmの道のりを歩きました。

コロッセオは中に入らず外から眺めて終わり

コロッセオは中に入らず外から眺めて終わり

地下鉄で、テルミニ駅に移動し、元日本人(TOMOKOさん)が経営するレストランでディナーをしました。

 

 

フィレンツェのルネッサンス美術めぐり

昨日、グレーヴェ・イン・キアンティでの展覧会オープニングに出席し、今日はバスで1時間ほどのフィレンツェの街に移動しました。ここで、2日間、美術館巡りをしました。

「花の都」フィレンツェは言わずと知れたルネッサンス芸術のふるさと。1400年代に花開いたルネッサンス芸術を堪能してきました。

ドゥオーモ近くのジョットの鐘楼

ドゥオーモ近くのジョットの鐘楼

まず、サン・ロレンツォ教会近くのホテル・アカデミアから歩いて、ドォーモ→ヴェッキオ宮殿を経て、ウッフィツィ美術館へ。

ウッフィツィ美術館の中通り

ウッフィツィ美術館の中通り

ウッフィツィ美術館の建物は、かつてのメディチ家の事務局やフィレンツェ行政局が置かれていたところです。美術の教科書に登場するボッティチェッリやラファエッロの作品を始め、膨大な宗教絵画や彫像が所蔵されています。

ボッディチェッリ「春」

ボッディチェッリ「春」

とにかく作品数が多いので、いちいち立ち止まって感動していては時間が足りません。というか、疲れ切ってしまいます。今回は数を熟すことに軸足を置き、知っている作品の確認作業のように見て廻りました。ちなみに、イタリアの美術館の大半が、写真撮影OKです。

イコンのような宗教画(キリスト教)が多いです。

イコンのような宗教画(キリスト教)が多いです。

橋の上に宝飾店が軒を連ねるヴェッキオ橋

橋の上に宝飾店が軒を連ねるヴェッキオ橋

この日(7月8日)は、ヴェッキオ橋を渡り、ピッティ宮を見たり、街の中をうろうろして土地勘を養いました。

翌日7月9日も、朝から精力的に美術館めぐりです。とにかく直射日光が強く連日35度近い(と思われる)猛暑です。水のペットボトルを携行して、歩き回りました。

最初は、アカデミア美術館です。ここは、ミケランジェロの「ダヴィデ像」の本物が見られるところです。

ダヴィデ像の本物を目の当たりにし、色々な感慨がわいてきてしばし無言に

ダヴィデ像の本物を目の当たりにし、色々な感慨がわいてきてしばし無言に

僕は、中学から高校生の頃、ギリシャ神話やローマの男性像にとても強い憧れを持っていました。ですので、このダヴィデ像も、とても素晴らしく見惚れました。

続いて、アカデミア美術館にほど近いサン・マルコ美術館です。かつて、ドメニコ会修道院だった建物で、修道僧たちが寄宿した個室にキリストのフレスコ画が描かれていて興味深いです。

サン・マルコ美術館の回廊

サン・マルコ美術館の回廊

このサン・マルコ美術館で最も有名なのが、フラ・アンジェリコの「受胎告知」だと思います。

フラ・アンジェリコの「受胎告知」

フラ・アンジェリコの「受胎告知」

この有名な絵画も、階段を登り切った突き当りの壁に、無造作と言えるさりげなさで描いてあります。ほとんどの絵画が、額に入らず、漆喰の壁に直接描いてあります。

修道僧の寄宿部屋のフレスコ画

修道僧の寄宿部屋のフレスコ画:各部屋少しずつ違う絵が、物語のように1枚ずつ描いてあります。

こうして、2日間のフィレンツェ美術探訪は終わりました。フィレンツェの街自体はこじんまりしていますが、どの路地も同じような意匠の建物に囲まれているので、すぐ道に迷ってしまいます。ですが、町全体が、壮大な美術品ですので、歩くことが観賞になり、楽しかったです。

 

イタリアはグレーヴェ・イン・キアンティで、交流展覧会を開催しました(準備とデモンストレーション)

キャンティーワインで有名な、イタリア中部の町、グレーヴェ・イン・キアンティ市で、茨城県牛久市周辺在住アーティスト7名で、交流展覧会を開きました。

グレーヴェ市の中心ともいえる広場

グレーヴェ市の中心ともいえる広場

同市は、ワイン繋がりで牛久市と姉妹都市関係にあり、文化交流事業の一環としてこの展覧会が実現しました。経緯としては、昨年グレーヴェ市の彫刻家、サラ・デル・ジュリチェさんを「うしく現代美術展」に招待したことの返礼として、私達現代美術展のメンバーが招待されました。

会場となったサン・フランチェスコ美術館(入口)

会場となったサン・フランチェスコ美術館(入口)

実際に、赴いた7名は私の他に、中村氏(彫刻:リーダー)、後藤氏(デザイン)、笠原氏(彫刻)、斎田氏(書)、星氏(油彩画)、守屋氏(日本画)と、そのご家族やサポーターです。

イタリア入りした翌日7月7日の午前、設置作業中

イタリア入りした翌日7月7日の午前、設置作業中

私は、フュージング絵皿3枚と、水墨画5枚を持って行きました

私は、フュージング絵皿3枚と、水墨画5枚を持って行きました

午後5時から、オープニングセレモニーが始まり、その後私の水墨画と斎田氏の書のデモンストレーションが行われました。日が傾き涼しくなった美術館の庭で、絵を2枚(葡萄と夾竹桃)描きました。葡萄は、ワインの産地に因み、また夾竹桃はこのあたりにたくさん植えられている庭木です。

水墨画デモンストレーションの様子

水墨画デモンストレーションの様子(クリックすると動画にリンクします)

即興の水墨画は、大変緊張しました。

素敵な図録も用意して下さっていました

素敵な図録も用意して下さっていました

キアンティ(イタリア)展に向けて制作中です

キアンティ・ワインで有名な、イタリアはトスカーナ地方の長閑な街=グレーヴェ・イン・キアンティ市から招待されて、うしく現代美術展所属の数名で、作品展示をすることになりました。同市内のサンフランチェスコ美術館で、2017年7月7日~12日の1週間です。期間中、イタリアに滞在し、水墨画のデモンストレーションや、ワークショップ、現地アーティストとの親睦、現地美術館めぐりもする予定です。

私は、フュージング・ガラスの絵皿と水墨画の軸を持ち込む予定です。現在、鋭意制作中です。今回は、できるだけ「日本的」なモチーフの作品にしようと思っています。

ガラス・フュージングの絵皿を制作中です。

ガラス・フュージングの絵皿を制作中です。まだ曲げていないので、平板状です。

絵皿のモチーフは、地元龍ケ崎市の般若院とそこにある樹齢400年の枝垂れ桜です。

水墨画の軸

水墨画の軸

水墨画は、折角なので、ワインにちなんで葡萄の絵を持ち込もうかと思っています。

グレーヴェ・イン・キアンティ市と牛久市とは、ワインの縁で姉妹都市になっており、昨年から芸術家の交流が盛んです。私は牛久市の隣の龍ケ崎市民ですが、茨城県南代表の一人として行ってきます。

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保存

保存

第21回 うしく現代美術展 学校観賞会行われる

うしく現代美術展では、毎年、牛久市内の小学5,6年生が、課外授業として観賞に来てくれます。私達出展作家は、ローテーションで説明員として会場につめ、子供達相手に美術談などします。しかし、現代アートは全般に難解で、小学生たちにどれだけ伝わったか、良くわからない世界です。

私の出品は、フュージング画の絵皿10枚

私の出品は、フュージング画の絵皿10枚

昨年までは、中学生も対象で、全市立中学の生徒さん達が来てくれていたのですが、今年から小学生のみに対象を絞り込みました。

レポートを提出しなければいけないようで

彼らはレポートを提出しなければいけないようで、キャプションを一所懸命読んでくれます。

私が小学生の時もそうでしたが、絵が好きだからと言って、なんでも描きたいというわけではなく、描きたい対象は限られていました。私の場合、小1,2年は鳥や動物、3,4年は爬虫類、5,6年は城や寺などの建物でした。そのような話を今の子供たちとするのは、楽しいです。基本的には、同じですね。

子供達から質問があると、嬉しいものです。

子供達から質問があると、嬉しいものです。

子供達からの質問で一番多いのは、ガラス・フュージングの技法について。特に、色ガラスの定着とか整形についてでした。次に、絵のモチーフ。でも、この時は5年生だったので、禅の「悟」について話そうにも、その禅も、悟りもまだ教わっていない言葉だったようで、彼らちんぷんかんぷんでした。仕方ないので、十牛図の牛をお金に例えて、「最初は追い求めるけど、最後は要らなくなるんだよ」と適当な説明をしておきました。

ちなみに、十牛図の説明はこちら

子供達と、わいわいがやがや、楽しいひと時でした。

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第21回 うしく現代美術展の設営をしました

今日は、うしく現代美術展の設営日です。朝9時から会場づくりが始まり、幟の設置、作品展示、開会式、内覧会、親睦会と19時まで、スケジュールぎっちりでした。

会場の 牛久生涯学習センター

会場の 牛久市 中央生涯学習センターには幟がはためいています

ひたち野うしく駅にも横断幕を設置

ひたち野うしく駅にも横断幕を設置

会場づくりは、出展作家と美術業者の共同作業です。年々、力仕事がきつくなってきます。公の作業の合間、自分の作品も開梱して展示します。

今年の私の作品は、「十牛図」という10枚一組のフュージング画絵皿

今年の私の作品は、「十牛図」という10枚一組のフュージング画絵皿です

絵画の大作もほぼ展示し終わりました

他の作家の大作もほぼ展示し終わりました

午後4時から、牛久市長さんや偉い人をお招きして、開会式と内覧会です。内覧会では、作家が自分の作品の前で、説明をします。とても勉強になります。

内覧会の様子

内覧会の様子

うしく現代美術展は、牛久市近郊に住む芸術家50名が参加しています。絵画あり、彫刻あり、書、工芸ありです。明日から2週間、12/6(日)まで、開催しています。是非、見に来てください。

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ステンドグラスとフュージング画展は終盤です

個展も残すところ、あと2日。明日24日は千秋楽です。

ステンドグラス・パネル

ステンドグラス・パネルの展示

教室の生徒さん達も激励に来てくれました。ここに来る前に、集まって、皆でランチを食べて来たそうです。混ざりたかった...

埼玉や笠間など遠くからも、見に来て下さいました。有りがたいです。

フュージング画絵皿の周りで

フュージング画絵皿の周りで

今回初めて展示させて頂いた「フュージング画絵皿」も、面白がっていただきました。

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ステンドグラスとフュージング画・個展がスタートしました

個展葉書

個展葉書

午前中は、あいにくの雨でしたが、個展が無事スタートしました。フュージング画というものをご覧になった事が無い方がほとんどで、その製法をよく尋ねられました。大型の窯が無いとできないので、ステンドグラスのように手軽には出来ませんが、広まっていってもらいたいと思っています。

ステンドグラスは、定番の水墨画風と、オレンジを基調にしたモノトーンタイプの大判作品が展示してあります。是非、ご高覧頂きたいです。

私は、5月/18、20,22,24日の午後に、会場に詰めています。

会場の地図

個展会場の地図です

「ステンドグラス+フュージング画」個展の準備が完了しました

明日からギャラリー芙蓉(千葉県我孫子市布佐)で、ステンドグラスとフュージング画の個展を開催します。今日は、その据え付けに行っていました。夏のような暑さです。

個展会場の「ギャラリー芙蓉」 千葉県我孫子市布佐

個展会場の「ギャラリー芙蓉」
千葉県我孫子市布佐

JR成田線「布佐駅」そばの住宅街に、ギャラリーはあります。ギャラリーもまさに住宅そのもの。

中は広々

中は広々していて、ステンドグラスを据え付けるのも楽です。

今回、定番の和風ステンドグラスに加え、大量のフュージング画絵皿を投入しました。初公開でもあります。下は、1日の作業で、据え付け完了の図。

定番のステンドグラス

定番のステンドグラスのコーナー

フュージング画(壁)と、同絵皿(テーブル上)

フュージング画(壁)と、同絵皿(テーブル上)

会期は、5/15(木)~24(土):無休です。

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ワークショップ「フュージング体験教室」を開きました

今日11/10(土)、現在開催中の個展の中で、ワークショップ(体験教室)を開きました。

対象者は小学生とその保護者で、13名様にご参加いただきました。

作ってもらったのは、クリスマスツリーに飾るオーナメントです。丸いベースガラスの上に、思い思いの色ガラスを並べて、飾りを作ります。ガラスカットの実演もしました。最後は、展覧会場で作品の解説もさせてもらいました。

体験教室での作品13個は、今週工房で焼成します。


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