作品集｜果実

昔はそこここに植わっていて、遊びの合間によく取って食べたビワですが、今はすっかり高級果実になり、とっつきにくくなってしまいました。私にとって、大きな木の大きな葉の合間に黄いろくたわわに実った姿は、今は無い実家の原風景でもありま...

ヤブコウジ科の植物で、万両と近縁の百両を描いてみました。本当に全体的に万両そっくりですが、葉がすっと長くて大きいです。ちなみに千両は、センリョウ科です。

-- Citrus unshiu -- 工房のある茨城県・県南は在来種の「ふくれみかん」という小ぶりのミカンが栽培されています。温州みかんに似ていますがあまり甘くありません。今回は、このふくれみかんではなく温州みかんを描...

- Apple - 赤い色を使いましたが、できるだけ水墨画の雰囲気を出せるように、大胆に描きました。ゴツゴツとした古いタイプのリンゴをイメージしました。

-Pineapple - 頂いた果物は食する前に絵にすることにしています。もちろん過去に描かなかったものだけですけど。今回、熟していてすぐにでも食べないといけない状態でしたが、ゆっくり絵にしました。 ...

中学生の時、下校時山を通るので、秋はアケビを採って食べました。種が多くて食べにくかったですが、自分だけが知っている秘密のアケビは宝物のようでした。今回は、葉が３枚のミツバアケビを描きます。実は紫がかっていて光沢があります。ちな...

ザクロの実は赤くて割れると中からつぶつぶの実が顔を出して極めて印象的なルックスですね。ただ、描くときはあっさり仕上げないとグロテスクになりがちです。

ドングリは枝の先端に葉に囲まれながらひとかたまりになって成っている様子が面白いです。可愛らしいドングリだけではなく、ヒョロヒョロとした枝や、ギザギザのある葉を面白く描きます。

葡萄は、実・葉・枝・巻蔓と要素が多く、紙面が小さくても様になる画題です。実は少し貧相に野趣を込めて描くと良いでしょう。蔓は、空間を上手に埋めるために、上部か形側面に限定して配置すると良いです。 ...

夏の風物詩、ほおずき市で有名なホオズキ。オレンジ色のピーマンのような実が美しいです。あれは実は実ではなく萼です。中に、丸い葡萄のような実が入っています。 ホオズキの実と、長い茎、枯れかかった葉を面白く描きます。 ...

学校帰りに赤い実を食べた思い出の樹木「クワ」です。カイコを飼っている地方では、桑畑はその地方の原風景でしょうね。クワの葉の形は、地方や品種によっていろいろみたいですが、今回は深い切れ込みのある朝顔の葉のような形のバージョンを描...

苺の株まるごと描いています。実だけではなく、花も歯も茎もランナーもです。苺の生態を描いた感じです。

赤い苺の実を彩墨画で描いてみました。ヘタの部分は墨です。瑞々しさを出すために少し黄色を差しています。

お正月に飾る小枝、千両です。赤い実が美しいです。千両を育てている方から、よく実を鳥に食べられるというエピソードを聞きましたので、雀を描き加えました。

年末からお正月まで出回るおめでたい実物、万両です。小ぶりですが形はヤシの木にも似て味わいがあります。ひょろひょろとした幹も面白く描きました。