Tweet
F.《張出大関》コース 〜ステンドグラス 行灯の作り方〜
ステップ F1
課題作の説明
ステップ F2
自作モールドと
型紙デザイン
ステップ F3
ガラスの選定とオパールセントガラス
について
ステップ F4
グラニトガラス
のカット
ステップ F5
ハンダ付けの準備
ステップ F6
ハンダ付け(点止め)
ステップ F7
ハンダ付け(本ハンダ)
ステップ F8
ハンダ付け(スパイダーの固定)
ステップ F9
洗浄と黒染め
ステップ F10
行灯ベース
の組立て
ステップ F11
吊灯の組立て
付 記
工具と消耗品一覧
ステップF11:吊灯(つりとう)の組立て
この章は、吊灯スタイルにする方のみお読みください。行灯にする方はステップF10をご覧下さい。
《1》 材料と工具
下図に、主に用いる材料と工具を示します。ニップルは外径10mmのネジで、中にコードを通す孔があいています。 長さは30mm程度のものを用意します。ニップルは「国産ニップル」というものを購入してください。 アメリカ製もちょっと見た目には、国産と違いが有りませんが、ネジピッチがわずかに違うため、他の部品と結合しません。 ナット、菊座金はこのニップル専用です。ソケットは、E17サイズの口金のものです。 またソケット後部にニップルを差し込むための孔のあるタイプを購入してください。 ループぎぼしは、やはりニップル専用のものです。クサリを付けるので十分な強度のあるものを用意してください。 これらの部品は、別々に買うのではなく、ステンドグラス用品のお店でいっぺんにそろえると間違えが少ないです。
電球は写真には有りませんが、リンクランプという長さ40cm弱の長細い電球を用いると綺麗です。 40Wが普通で、電気店に在庫していることは稀ですので、手に入れる時は、取り寄せになると思います。 電球の写真は、ステップF10をご覧下さい。
クサリは、5kg以上の張力強度のあるものを用意してください。
《2》 吊灯の構造
下図は、吊灯の電気部品周辺の構造図です。ニップルというネジを使って、全ての部品を結合します。 また、この図には有りませんが、コードがこのニップルの内部を貫通します。
《3》 ソケット周辺の配線
ソケットは止めネジを外して、上下二つに分割します(止めネジは電球を差し込む穴の底のほうに見えます)。 ソケット上部にニップルをねじ込み、押しビスを締めて固定します。 このとき、ニップルは25mmほど露出させておきます。 ニップルに1個目のナット、菊座金を順に通し、シェードのスパイダーに、下から上方向に差し込みます。 上から2個目のナットを通し、固定します。このとき、ニップルは上部から5〜8mmほど露出するようにします。 もし、長さが違ったら、1個目のナットの位置を変えて、再度締めなおします。
ニップルにループぎぼしを挿し、手で確り固定します。このぎぼしの孔からコードを差し込みます。
コードの被覆を20mmほどの長さで剥がし、ソケット下部の電極ネジに巻きつけて(右巻き)固定します。
上下に分割していたソケットを再び合体させます。止めネジをソケット下部に挿しこみます。 このソケット下部を、スパイダーに固定されているソケット上部に手探りで接触させ、止めネジで合体させます。
《4》 クサリの固定
クサリは、ラジオペンチで開くことが出来ますので、クサリの端を開いてぎぼしのループ(輪)に通し、再び閉じておきます。 ソケットにリンクランプをつけて、点灯試験をしてみましょう。
クサリを適当なところから吊るし、配線すれば完成です。 この時、コードは突っ張らず、すこし弛むようにしてください。 そうでないと、断線の危険性が有ります。
お疲れ様でした。
■写真はクリックすると拡大表示されます■