ステップF10:行灯ベースの組立て

 この章は、据え置きの「行灯」スタイルにする方のみお読みください。吊灯にする方は読み飛ばしてください。
 《1》 材料と工具
 下図に、主に用いる材料と工具を示します。ウッドベースは木製の台ですが、 円形(直径17cm以上)や正方形の厚み2cm程度の木材を用いて自作しても楽しいです。 必要な施しは、中央の直径10mm程度の孔と、裏側に設けられた電線を通す溝くらいです。
 リンクランプは、長さ40cm弱の長細い電球で、40Wが普通です。 電気店に在庫していることは稀ですので、手に入れる時は、取り寄せになると思います。
 ソケットは、別名「耳付きレセップ」といい、E17サイズの口金のものを購入します。
材料と工具
 《2》 ダボの打ち込み
 ウッドベースの上に行灯のシェードを置いたとき、地震等で横にずれて滑り落ちる危険性が有ります。 そのため、ズレ防止のダボ(木製の出っ張り)をウッドベースに打ち込んでおきます。
 ダボは、直径6mm×長さ20mm程度の木製のものが市販されていますが、似たような円柱状のものがあればなんでもOKです。 行灯の内径にダボが収まるように、ウッドベースに印をつけて、6mm径のドリルで穴を開けます。 孔は貫通させず、深さ10mmほどにしておきます。
ダボの役目 ドリルで穴を開ける
ドリルで穴を開ける
 プラハンマーか木槌で、ダボを4本打ち込んで完成です。シェードがちゃんと収まり、また横に押してもずり落ちないか確認しましょう。
木槌で、ダボを4本打ち込んで完成 木槌で、ダボを4本打ち込んで完成
シェードをのせて確認
 《3》 配線
 電線をウッドベースの裏から、中央の孔を通して出してきます。 電線の先端を3cmほど裂いて、2cmほど被覆を剥ぎ取ります。中の導線はバラバラにならないようにねじっておきます。
電線を通す 被覆を剥がす
 先ほどの導線をラジオペンチでU字方に曲げておきます。 ソケットの裏にあるネジを緩め、先ほどの導線を時計回りに巻きつけ、ネジで確りと固定します。
ソケットに巻きつけ ネジ止め
 ソケットを木ネジでウッドベース中央に固定します。
ソケットの固定
 裏側の電線は、小さな木ネジやステップル(コの字型の釘)を使って、ウッドベース裏の溝の中に固定しておくと便利です。
電線の固定 電線の固定
 次にロータリースイッチをつけます。スイッチは、お好みのタイプのものを、好きな位置につけてください。 また、このスイッチの固定方法は、種類によって異なりますので、購入後取り扱い説明書などに従ってください。 ここでは、ロータリースイッチを例にして説明します。
 電線のスイッチを付けたい位置に、電線の1本のみ切込みを入れ、左右1cmほど裂いておきます。 平行線の1本にのみ切込みを入れることに注意してください。一方スイッチもネジを外して2つに分けておきます。 その片方に、電線の切り込みの入った部分を収めます。
電線の固定 電線の固定
 2つに分かれたスイッチを再び合わせて、ナットも入れて元の通りネジ止めすると、 内部の針が電線に突き刺さって、自動的に結線されます。
スイッチを再び合わせて ネジ止め
 ソケットにリンクランプをつけて、点灯試験をしてみましょう。
点灯試験 点灯試験
 《4》 行灯の完成
 ウッドベースにシェードをのせれば、行灯の完成です。
シェードをのせて

完成1 完成2

お疲れ様でした。

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