色とりどりのガラスフリット(ザラメ状のガラスの粒粒)を透明の板ガラスの上に振り撒いて融着させて作った、フュージング画です。 七宝焼きのように高温(780℃)で焼成し、しかも冷めてから繰り返しフリットガラスを重ねて焼成していますので、 引き込まれるような複雑な色模様です。
黒い輪郭線は、グリザイユと言う(金属粉を主原料とした)伝統的なステンドグラス用顔料で線描きしています。 このグリザイユも、高温で焼成していますので、ガラス面と一体化しています。
施主様から、「ピンクと紫を主体にした蓮で」デザインをご依頼されました。 最初、日本画風に、あまり遠近感の無い絵をお描きしてご提案しました。 が、手前の花を大きく後ろの花を小さくとの追加リクエストを頂き、このデザインになりました。 これはこれで面白い絵になったと思います。蓮の持つ生命力の強さが出たと思います。
サイズ: | ガラス本体: 横396mm×縦696mm×厚5mm |
設置場所: | 東京都:住宅の玄関 |
制作経緯: | オーダーメイド |
制作過程: | 詳しくはブログの記事で |
制作年度: | 2019年 |
フュージング画「蓮 “Lotus”」(ガラス本体部分)
フュージング画「蓮 “Lotus”」(部分拡大写真)
(窓辺にて背後の光を通して撮影)