植物をモチーフにした小型フュージング画のシリーズです。制作にあたり、まずベースになる板ガラスに、グリザイユ(金属粉を主原料とするステンドグラス用の顔料)で 絵を描き、一度焼成します。 その上から蔓のグレーのガラスや、濃淡のヴァイオレットのガラスの薄板をカットして、下絵に合わせて配しました。 そして、再度焼成してガラスを融着させます。 色ガラスのビビッドな色合いと、立体的に浮き出た絵柄が面白いガラス絵です。
専用のスタンドが付属していますので、立てて飾ることが出来ます。
「1.シンビジウム」
シンビジウムと言うと、水仙のような長い葉が旺盛に生え、豪華な花を縦に連ねて咲く様子を思い浮かべると思いますが、 この作品は日本画風にあっさりとした佇まいにデザインしました。
これは、工房にある複数あるシンビジウムのなかの一鉢ですが、とても清楚で可憐な花を付けます。 シンビジウムは、支柱に誘引しなければ、花は枝垂れます。 この絵はまさに、自然のシンビジウムの枝垂れ咲きです。
「2.枝垂れ桜」
豪華な染井吉野も良いですが、きゃしゃな枝にまばらに花を付ける枝垂れ桜も趣があります。 なんといっても、花以上に枝ぶりで見せるところが良いです。
工房のある龍ケ崎市には、推定樹齢400年の枝垂れ桜があります。 天然記念物の般若院の枝垂れ桜です。古木ですので、花に勢いはありませんが、青海波のように波打つ枝と、縦に伸びた細枝のコントラストが面白いです。
「3.藤」
野趣を漂わせた藤が好きで、よく描きます。 1m近く長く伸びて、均整のとれた房を形成する豪華な園芸品種も良いのですが、この形の少し崩れた山野に咲く藤がお気に入りです。
工房の南側の壁面には、藤を這わせています。藤棚ではなく、壁面仕立てです。 春に藤が咲き乱れると、ブーンブーンと虫の羽音が耳に着きます。 多くが、花の蜜を集めに来るミツバチやクマバチです。可愛い、クマバチもこの作品には採りいれました。
サイズ: | ガラス本体外形: 横25cm×縦40cm×厚4mm スタンドの奥行18cm |
設置場所: | 窓辺、食卓など飾る場所を選びません |
制作経緯: | ふるさと納税返礼品(龍ケ崎市) ご提供終了 |
制作過程: | 詳しくはブログの記事で |
制作年度: | 2018年 |
「シンビジウム」
「枝垂れ桜」
「藤」