題名の「ワルキューレ」は、ドイツ語でWalkure (ヴァルキューレ、ヴァールキューレ)、英語でvalkyrie(ヴァルキリー)といいます。北欧神話に登場する9人一組の半神です。
神話では戦いの勝者敗者を決める女神として登場する事が多く、天馬に乗って大空を駆け巡ります。異説も多く、怖いイメージで語られることも有りますが、ワーグナーの楽曲「ワルキューレ」の中では、美しい王女として登場します。昔から、芸術面では多くの場合、羽根の付いた兜をかぶり、槍を持って馬にまたがる美しい戦乙女の姿で表されます。
この神話は北ヨーロッパ全体に広まっており、ドイツの中世の叙事詩「ニーベルンゲンの歌」では、ワルキューレの一人ブリュンヒルデが、イースラントの女王として登場し、ネーデルランドの王子ジークフリートと恋に落ちます。羽のはえた兜をかぶり、天馬グラーネに乗ります。ワーグナーの楽曲「ニーベルングの指輪」にも登場します。
作品には、フランスはサンゴバン社製の高価なセレニューム・オレンジのアンティークガラスを多用しました。人物と馬にはオパック(半透明)処理を施し、色がより鮮明に出るようにしました。また、人物にはこげ茶のグリザイユ(ステンドグラス用の顔料)で、極あっさりと、身体の陰影を着けています。
サイズ: | 504×2211mm×3枚 |
設置場所: | 大阪府: 個人邸 居間 |
制作経緯: | オーダーメイド |
制作過程: | 詳しくはブログの記事で |
制作年度: | 2012年 |
達風ステンドグラス「ワルキューレ(Walkure)」(取り付け後)
達風ステンドグラス「ワルキューレ(Walkure)」(部分拡大)