副題は「ニケを送り出すアテナ」です。
アテナ(Athena)は、ゼウスの頭部から完全武装して生まれてきた女神で、ギリシャ神話の中では、最も人気の高い女神と言えます。 その守護地アテネはギリシア共和国の首都です。アテネのアクロポリスにそびえ彼女を祀るパルテノン神殿は、ドリア式建築の最高傑作といわれています。
女神アテナは、戦場では槍を手に駆け巡り、館にあっては乙女らしい慎ましさで機を織ります。 彼女の大切な役目の一つは、英雄たちの守護神となってかれらを助けてやることです。
一方、ニケ(Nike)は勝利の女神です。ルーヴルの至宝「サモトラケのニケ」が有名で、 スポーツブランド「NIKE」の名の由来にもなっていますし、オリンピックのメダルのデザインなどにも描かれています。
知と戦の女神であるアテナと親しく結びつき、この偉大な処女神の随神と見なされるようにもなりました。 特にアテネの人々は彼らの守護女神アテナとともにニケを熱心に崇め、アクロポリスに優美な小神殿を建てて崇拝しました。 そんなニケのトレードマークは、翼と月桂冠です。
このステンドグラス作品の構図は、天空の神殿から下界を鳥瞰しています。アテナの指示で、まさにニケが勝者となるべき英雄の元に降り立ち、勝利を授けようとする瞬間を描いています。ただ、神ではない英雄の目には、これら女神の姿は見えません。
サイズ: | 中央:横789×縦1388mm 両側:横289×縦1388mm |
設置場所: | 愛知県: 個人邸 玄関 |
制作経緯: | オーダーメイド |
制作過程: | 詳しくはブログの記事で |
制作年度: | 2007年 |
達風ステンドグラス「アテナとニケ(Athena and Nike)」ガラスの本来の色を見やすくするために、裏に白い布を垂らして撮影したものです
達風ステンドグラス「アテナとニケ(Athena and Nike)」ステンドグラスパネル「アテナとニケ(Athena and Nike)」:白い大理石に映るセレニウムオレンジの光
赤からオレンジ、黄色のガラスは、フランスはサンゴバン社のアンティークガラスです