まだ桜が咲く前にご注文を頂き、完成は夏が終わろうとしているころでした。
染井吉野は初めてではありませんし、比較的得意なモチーフでしたが、今回、あらためて桜の写生から入り、墨画の原画を描き、ステンドグラスに仕上げました。桜は生命力旺盛な印象があり、咲きっぷりと潔い散りっぷりから、男性的なものすら感じます。また、桜の詳細を観察してみると、花の間を迷走する枝が黒々としてまたごつごつしていて、これまた桜の力強さの一端を垣間見ることができます。
今回の施主様は、キッチン周りのこだわりリフォームを計画していらっしゃり、早い段階からステンドグラスの導入を決めていたようです。その意向を受けたリフォーム会社の担当者さんが、ネットで私を見つけてくださいました。
デザインは、基本的にはお任せということでしたが、原画を基に、散り行く花びらの配置や数、枝の処理など、打ち合わせも重ねました。約600ピースの、気合の入った作品となりました。
サイズ: | W937×H497mm |
設置場所: | 埼玉県: 個人邸 キッチンの上 |
制作経緯: | オーダーメイド |
制作過程: | 詳しくはブログの記事で |
制作年度: | 2006年 |
達風ステンドグラス「桜(ソメイヨシノ)」
桜:染井吉野のスケッチ<実際の桜花は白に近い>
水墨画での原画(福田 筆)