ステンドグラス作品集 gallery

19029「女神フレイヤ(Freyja)」

フレイヤ(Freyja,Freja,Freya)は、北欧神話に登場する女神の一柱です。

北欧神話は、現在のノルウェー、スウェーデン、デンマーク、アイスランドに古く存在した神話で、 キリスト教化以前の其の地における土着の信仰の足跡であり、そこに登場する神々は信仰の対象でした。

日本においては、ギリシャ神話ほど知名度は高くないと思いますが、 そこに登場する神々の名は、ゲームの主人公始め、時々耳にすることがあります。 また、ワーグナーのオペラ「ニーベルングの指環」などにも登場します。

フレイヤは、北欧神話随一の人気を誇る女神です。 美、愛、豊饒を象徴する神で、美しく、自由奔放な性格です。 また、Fridayの語源にもなっています。

二匹の猫が曳く、馬車ならぬ猫車に乗り移動する点がユニークで、今回の作品でもその場面を想像して描きました。 神話の中では、猫以外に猪に乗って移動する場面もあります。 死者を迎え入れる神でもあり、同じ北欧神話のワルキューレと良く似た役回りをしています。

この作品では、女神が猫車で疾走している様子を、想像を膨らませて描きました。 猫は工房で飼っている2匹のシャムネコがモデルです。 女神の身体は清潔感溢れるエメラルドグリーンで表現しました。 目や鼻など顔の造作、身体の陰影などは、淡くグリザイユで絵付けしています。

画面に描かれている樹木は「トネリコ」です。トネリコ自身は日本原産の木ですが、 北欧神話に登場する「世界樹ユグドラシル」がこのトネリコの近縁種だそうです。

北欧女神シリーズにはこの「フレイヤ」以外に同サイズの「イズン」があります。

サイズ: 645×1050mm
外周は強固な真鍮枠仕上げ
設置場所: 埼玉県:個人邸
制作経緯: 自主制作
制作過程: 詳しくはブログの記事で
制作年度: 2017年

19029「女神フレイヤ(Freyja)」(部分拡大写真)
「女神フレイヤ(Freyja)」(部分拡大写真)

19029「女神フレイヤ(Freyja)」電灯のバックライトで展示(工房ギャラリーにて)
電灯のバックライトで展示(工房ギャラリーにて)

19029「女神フレイヤ(Freyja)」19029freyja_idunn
北欧女神シリーズ/フレイヤ(左)とイズン(右)

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