シンビジウムというのは、実に花持ちの良い植物です。 この作品の題材にと、12月初旬に買った時すでに八部咲きだった鉢植えは、翌年4月まで花を着けていました。 蘭初心者には、シンビジウムは打って付けです。 ベランダでほったらかしにしていても、ちゃんと冬には花を付けるこの蘭を、私は学生のときから栽培していました。
シンビジウムは普通に咲かせると、花茎は下にしだれます。これが、この植物の本来の咲き方だと思います。 鉢に仕立てる時は、支柱で誘引し、この花茎を直立させます。 この場合、シンビジウム自身にとっては不自然な格好で、花が逆さまに咲くことになってしまいます。 そうすると受粉やなんかの都合が悪いので、花は180度ねじれ、ちゃんと花自身を天地が整った状態にします。 蘭用語で言うところの上顎弁が上に、唇弁が下になります。
この作品では花の部分は、イエローのガラスパウダーを盛り上がり気味に融着させ、周囲には黒いパウダーガラスをはたき、幻想的に植物を浮き立たせました。 最後に茶色のグリザイユ(ステンドグラ専用顔料)で極細く輪郭絵付けしています。
この作品は、透過光で見る時と、反射光で見る時では、まったく異なる表情になります。
サイズ: | ガラス部分 横27×縦61cm 額縁 横約36×縦約74×厚4cm |
設置場所: | (例1)白壁の前に吊るす (例2)窓辺に吊るす |
制作経緯: | 自主制作 |
制作過程: | 詳しくはブログの記事で |
制作年度: | 2010年 |
ご購入方法: | ご購入方法は以下(1)(2)の2通りです。 (1)ふるさと納税の返礼品として、以下のサイトからお申し込み |
達風無鉛ステンドグラス「シンビジウム」
達風無鉛ステンドグラス「シンビジウム」(白壁の前で撮影)
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