ピアノの楽曲で有名なフレデリック・フランソワ・ショパン(1810~1849)の肖像作品です。 繊細で悲しげで、華やかで短い生涯を描こうと思いました。
この作品は、念入りなグリザイユ(ステンドグラス専用の顔料)での絵付けを施しています。 制作中は、CDでショパンの曲をかけていましたので、とても好きになりました。 特に「英雄ポロネーズ」「ノクターン作品9」「幻想即興曲」など。
亡命生活と病気がちの満たされない思いを秘めた彼の顔と、演奏中の手をグリザイユで書き込み、絵画風に仕上げました。 特に、震えるように繊細な指は、私の想像の産物です。
享年39。「もっと生きたかった。もっと作曲したかった」と訴える彼の魂の叫びを表現したかったのですが。
使用しているガラスは、ドイツのランバーツ社で製造された宙吹きアンティークガラスです。 淡いブルーを中心に使いました。 このガラスにオパック処理(半透明処理)を施しているので、背景が透けて見えません。 電球や蛍光灯などの人工光源を背後に置いても、透けて見えず、光だけ通すので綺麗です。 もちろん、窓辺に飾って、太陽光で見てもきれいです。 このシリーズの作品は、自然光と人工光の両方に対応しています。
サイズ: | 額縁外形:横920mm×縦575mm×厚35mm 本体:横850mm×縦500mm 重量:6.3kg |
設置場所: | 窓辺や壁際など(バックライト照明にも対応) |
制作経緯: | 自主制作 |
付属品: | 木製簡易額 |
制作年度: | 2003年 |
達風ステンドグラス「ショパン(Chopin)」(別の光源で撮影)
「ショパン(Chopin)」(部分拡大)
同サイズの姉妹作品「ショパン」と「モーツアルト」