このステンドグラス パネルは、かつて行われたアトリエマツダの門人展のために制作したものです。
タカ渡りとは、サシバという猛禽の一種が、越冬するために東南アジアに向かう途中、 伊良湖岬や佐多岬上空を大群で通過する様のことです。 9月下旬から10月に見られるそうで、はばたきと滑翔を繰り返しながら、時には数千羽が入り乱れて渡って行くそうです。 実は私は見たことがないのですが、この説明文から想像を膨らませて、背景に大きな夕日を配してデザインしました。 タカのような孤独で強い印象のある鳥がなぜ群れるのか不思議ですが、そういえば鳶なんかも海岸でよく群れていますね。
ガラスは全て職人が宙吹きで制作したアンティークガラスを使用しています。 黄色とオレンジの部分は、フランスのサンゴバン社製、青のストライプはドイツのランバーツ社製です。 いずれも高価な手作りガラスを、惜しげもなくカットして使用しました。
サイズ: | 本体部分:幅424mm×縦766mm 額外形:幅48cm×縦82cm×厚3cm |
設置場所: | 個人邸 |
制作経緯: | 自主制作 |
制作年度: | 2003年 |
達風ステンドグラス「鷹渡り」(窓辺で撮影・透けて見える格子は、背後の窓のものです)
「鷹渡り」(部分拡大写真)