1階玄関入って、真正面にこのステンドグラス パネルはあります。 この家を訪れた客人は、まずこの縦長のステンドグラスに目を奪われるのではないでしょうか。 施主様(奥様)の御要望で、白基調のシックなモクレンで、幹のグレー以外は、背景のクリア、 花弁の白(リングモトルガラス)で、いやみの無い配色にしました。 背景には、少し動きを出すために、テクスチャの異なるクリアガラスを用いています。
この作品も、意図的にアンティークのクリアガラスを多用し、背景に庭木などを植えた時、 程よく透過して借景として見られるようにしました。 持論ですが、ステンドグラス–特に住居に用いるもの–は、背景や室内装飾に対し、でしゃばってはいけないと思うのです。 面積の大きな窓用作品の場合はなおのことです。 「コーディネート」のコーナーでも述べていますが、ステンドグラスを含めた空間全体が芸術的ゆとりを醸し出せば良いと思います。
サイズ: | W335×H1716mm×2枚 |
設置場所: | 茨城県: 個人邸 廊下突き当り |
制作経緯: | オーダーメイド |
制作年度: | 2003年 |
達風ステンドグラス「木蓮」廊下を華やかにします