鉛線組の絵付けステンドグラスです。メルヘンチックに仕立ててみました。 顔料には、グリザイユ、エナメル、シルバーステインを用い、焼き付け回数は9回です。 背景のブルーは、フランスのステンドグラス専用アンティークガラスを作るサンゴバン社のフラッシュ(被せ)ガラスで、 要所要所にエッチングによるブルー層の剥がしを施しています。 制作には、一月も掛かってしまいました。
題材はご存知、宮沢賢治の未完の大作「銀河鉄道の夜」です。 賢治の童話はほとんど全て読んでおり、しかも何度読み直したかわからないくらい大好きな作家です。 「銀河」もまえから、取り上げたかった題材のひとつでした。 このステンドグラス パネルはコパーホイルと半田を用いる技法では夢の中のようなホンワカとした世界が表現しきれなかったので、 今回はグリザイユで思いっきり描き込みました。
いずれまた、違うタッチで再チャレンジしてみたいです。
サイズ: | 縦803mm×横606mm |
設置場所: | 龍ケ崎市歴史民俗資料館(2016年寄贈) |
制作経緯: | 自主制作 |
制作年度: | 2000年 |
グラス工房達風ステンドグラス0240「銀河鉄道の夜」(部分拡大写真)