虚無僧がかぶる傘によく似たドーム状のシェードを持つステンドグラス フロアランプです。青紫を基調とし、玄関用ランプをイメージしてデザインしました。私は、杜若と菖蒲(しょうぶ)とアヤメの違いがあまり判然としなかったのですが、この6月に、近くの四季の森公園で菖蒲を見た後、別の場所で杜若を見たら、後者の方が淑やかで気に入り、早速デザインに用いることにしました。
青紫色にこだわり、杜若はステンドグラス専門のガラスメーカー・シカゴアート社のリングモトル、 女性の身体はブルズアイ社のオパールセント(不透明)、背景はブルズアイ社のトランスペアレント(透明)と使い分け、質感を出そうと試みました。ちなみに女性の髪は、シカゴアート社のオパールセント、冠はブルズアイ社のリングモトルです。ドームの頂上付近は、蜘蛛の巣状のシンプルな形状ですが、その分ビーディング(半田線)に誤魔化しが効かず、苦労しました。 補強は毎度のことながら、真鍮リング+真鍮リム+銅帯バーブレイシングの3本立てで、ガッチリと仕上げました。
サイズ: | シェード:直径280mm×高さ240mm ベース:高さ1400mm |
設置場所: | 東京都: 整体院の治療室 |
制作経緯: | 自主制作 |
制作年度: | 1999年 |
グラス工房達風ステンドグラス0106「杜若(かきつばた)」シェード部分拡大