今回のステンドグラスは、1ピース1ピースが大きめなので、しっかり絵付けを施して、作品に重厚さを付けようと思っています。
ステンドグラスの語源は、「stainされたglass=塗られたガラス」です。ですので、伝統的な製法では、ガラスピースにグリザイユで絵付けが施されています。アメリカと日本の現代ステンドグラスは、ティファニーランプの影響を強く受けているので、絵付けしない素のガラスピースだけで組むことが多いです。ですが、今回は、伝統的な主題でもある天使なので、絵付けします。

天使の脚のパーツです。黒のグリザイユで、少し陰影を付けて立体的にしています
グリザイユ(専用の顔料)で強い線は描かず、刷毛で薄く延ばした陰影だけでピースの立体感と存在感を出していきます。

グリザイユの焼成
これらのピースは、裏にオパック処理を施す焼成をすでにしてあるので、今回は表面・2回目の焼成です。
焼成の合間に、クリアガラスで、背景ピースのカットも進めます。

大量の背景ピース
色の無い、タダのクリアガラスと思いきや、アンティークガラス特有の歪みと線模様が、とても美しいです。
ブログのランキングに参加しています。ぜひワン・クリックお願いします(励みになりますので)。
にほんブログ村
