ステンドグラス制作は、第1のハイライト、ガラスカット工程です。カットと言っても、正確には、型紙に合わせて割っていくのですが。
板ガラスは、ドイツにあるランバーツ社というアンティークガラスメーカーの高級宙吹きガラスです。アンティークと言っても、古いガラスではなく、アン ティーク技法で作った新しいガラスです。ドイツの職人さんが、1枚1枚チューブ状の竿に息を吹き込んで膨らませて作る、ガラス素材そのものが、すでに手作りの逸品です。
![藤の花に使うヴァイオレットのガラス上に、型紙を仮置き](http://www.tappu.com/blog/wp-content/uploads/2016/05/160512_1-400x300.jpg)
藤の花に使うヴァイオレットのガラス上に、型紙を仮置きして、パターン取りをしています。
まず、藤の花に使う2種類のヴァイオレットを選別し、花びら1枚1枚に切っていきます。
![ヴァイオレットのガラス板に油性マジックで、型紙の輪郭を写し取り、そこにガラスカッターで傷を着けます](http://www.tappu.com/blog/wp-content/uploads/2016/05/160512_2-400x300.jpg)
ヴァイオレットのガラス板に油性マジックで、型紙の輪郭を写し取り、その線を頼りにガラスカッターで傷を着けます
![傷を着けると、プライヤで割ることが出来ます。](http://www.tappu.com/blog/wp-content/uploads/2016/05/160512_3-400x300.jpg)
傷を着けると、そこに添ってプライヤで、パリンパリン割ることが出来ます。
次に、グレーのガラスから、枝と葉を切り出します。
![枝の型紙は、鼻息で吹き飛びそうな細長いものです。](http://www.tappu.com/blog/wp-content/uploads/2016/05/160512_4-400x300.jpg)
小枝の型紙は、鼻息で吹き飛びそうな細長いものです。これも、丹念に板ガラス上に仮置きし、そしてマジックで写し取ります。
![帰路割ったガラスピースは、型紙と1対1対応で管理します。なにせ、800ピースあるわけですから、1個も迷子にならないように箱に詰めておきます。](http://www.tappu.com/blog/wp-content/uploads/2016/05/160512_5-400x300.jpg)
切り終わったガラスピースは、型紙と1対1対応で管理します。なにせ、800ピースあるわけですから、1個も迷子にならないように、箱に詰めておきます。
数日、朝から晩まで、粛々とガラスカットが続きます。ちょっとした座禅の境地です。
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