ステンドグラスやフュージング画制作の画題に良く使うので、我が家では、色々な植物を栽培しています。蘭で言うと、デンドロビウム、エピデンドラム、シンビジウム、ミニカトレア、春蘭、エビネです。今回は、ヘゴと言う網目状の軽い木に、デンドロビウムを根付かせる仕立て、いわゆる「ヘゴ付け」をしてみたいと思います。
このヘゴは、亜熱帯に自生するシダの仲間の大木で、乾燥させた繊維質の幹は、観葉植物やランなどの仕立てに良く用います。園芸店などに売っていますが、ワシントン条約で輸出が規制されるようになって、急に高価になり出しました。少し前に、ネットで棒状のヘゴ2本(35×45mm×600mm)を買ったら、1,350円+送料700円でした。まあ、ネット購入が最も安いのだろうと、多寡をくくってほとんど市場調査せずに買ったのですが、先達て近くのホームセンターに行ったら、まったく同じ商品が485円でした。悔しかったので、これも買いました。
ヘゴは、半分の30cmで切り、2本を横に並べて、アルミワイヤーでひとくくりにしました。本当言うと板状のヘゴが欲しかったのですが、高価で。上部には引っ掛け用のフックも作りました。ランは、鉢から出して、根っこをほぐし、枯れた根やミズゴケなどを取り除いておきます。
これをヘゴの上に並べて、あとはテグスでがんじがらめに縛っておきます。ミズゴケも、少し根に巻いておきました。1年くらい(?)で、根がヘゴに喰いこんだら、テグスは適宜外していく予定です。
ヘゴ付けの良いところは、鉢が無いので軽いのと、軒下やベランダの物干しなどに、手軽にぶら下げられるところです。ランはもともと着生植物で乾燥にも強いので、生まれた熱帯雨林のように、数日に一度スコールのような水を掛けてやればOKです。
今回、一点工夫して、ヘゴの頂上に肥料バスケットを設けました。電気ドリルでヘゴに幅3cm×奥行1cm×深さ3cmほどの穴を開け、ここに緩効性の化成肥料を落としこめるようにしました。ヘゴに水を掛けるたびに、成分が流れ出します。きっと。
さて、デンドロビウム以外に、我が家では紫のミニカトレアが咲いています。この鉢も、花が終わったらヘゴ付けに改造しようと思っています。そして、形よく根が張り出したら、またステンドグラスの題材に採りあげたいです。
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