今回は、絵付けステンドグラスですので、グリザイユと言う伝統的な顔料を使って、全体の約半数のピースに絵付けをします。
ライトボックスの上で、型紙の上に載せたガラスピースに、細筆で描き込みます。グリザイユは、金属粉とガラス粉を原料とする顔料で、水やお酢で溶いて、絵具のように使います。ただ、乾いてもガラスに定着しないので、簡単に剥がれ、重ね塗りができません。ですので、少し描いては窯で焼成し、定着させながら、重ね塗りをしていきます。
特に気を遣うのは、少女のピースです。まず、目や鼻、髪などの細筆を使った輪郭を描きます。
窯に並ぶだけ並べて、1回目の焼成です。焼成時間は、冷却時間も含めて半日かかります。1回の焼成で、必要量の半分が焼成できます。
輪郭線の定着しているピースに、今度は重ねて陰影を付けます。この工程は気を遣います。水で薄く溶いたグリザイユを、うっすらとガラスに塗り、これをバジャーと言う大きな刷毛で、伸ばしていきます。これも、ただ延ばせばいいのではなく、明暗の差が出るように伸ばします。
それぞれのピースに輪郭や陰影が付いています。腕や脚も、立体的になってきました。絵付けをしていると、ステンドグラスを作ってるなあ、という一層の感慨に浸れます。
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