絵付けステンドグラス「光の階段」は、絵付けの真っ最中

今回は、絵付けステンドグラスですので、グリザイユと言う伝統的な顔料を使って、全体の約半数のピースに絵付けをします。

ライトボックスの上で、型紙の上に載せたガラスピースに、細筆で描き込みます。グリザイユは、金属粉とガラス粉を原料とする顔料で、水やお酢で溶いて、絵具のように使います。ただ、乾いてもガラスに定着しないので、簡単に剥がれ、重ね塗りができません。ですので、少し描いては窯で焼成し、定着させながら、重ね塗りをしていきます。

少女のピースの絵付けは、輪郭線から始めます。

少女のピースの絵付けは、輪郭線から始めます。

特に気を遣うのは、少女のピースです。まず、目や鼻、髪などの細筆を使った輪郭を描きます。

1回目の焼成

1回目の焼成

窯に並ぶだけ並べて、1回目の焼成です。焼成時間は、冷却時間も含めて半日かかります。1回の焼成で、必要量の半分が焼成できます。

少女のピース2回目は、顔の院政を付けています。

少女のピース2回目は、顔や腕、脚の陰影を付けています。

輪郭線の定着しているピースに、今度は重ねて陰影を付けます。この工程は気を遣います。水で薄く溶いたグリザイユを、うっすらとガラスに塗り、これをバジャーと言う大きな刷毛で、伸ばしていきます。これも、ただ延ばせばいいのではなく、明暗の差が出るように伸ばします。

これは4回目の焼成です

これは4回目の焼成です

それぞれのピースに輪郭や陰影が付いています。腕や脚も、立体的になってきました。絵付けをしていると、ステンドグラスを作ってるなあ、という一層の感慨に浸れます。

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