人物をモチーフにしたステンドグラスを制作するとき、一番悩むのが、顔や身体の造作をどの程度描きこむかです。できるならば絵付けを避けて、半田線のみで勝負したいのですが、それだと立体感が今ひとつ出てきません。
私が採っている方法は、陰影だけを付ける絵付けです。細筆を使ったトレースは施しません。
下の写真は、ライトボックスの上で、足と背中、横顔のピースに陰影を施しているところです。こげ茶のグリザイユ(顔料)を薄く塗り、バジャーという大きなハケでぼかしながら伸ばして行きます。これがなかなか思い通りに行かず、何度も描き直します。
塗り終わったら、窯で焼成します。1枚のピースに3回くらい絵付けと焼成を繰り返し、仕上げて行きます。
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