新ガラス工芸の開拓

 大型電気炉(窯)も出来上がり、当初の目的どおり(といってもここで初めて明かしますが)、新しいガラス工芸を開拓すべく、試行錯誤を続けています。
 と、まあ大げさに書きはしましたが、実際は従来あった表現手法の融合といった感じです。
 ステンドグラスをやっていて、「もっと活き活きした線を描きたい」と思うことがあります。これは、ステンドと同じくらい墨画もやっているので、そう思うのかもしれません。墨画の即興性と活きた線質は、とても魅力的です。それと同時に、滲んだような柔らかな輪郭も。
 一方、ガラスの良さは、光と艶、発色にあると思います。さらには、扱いにくい硬さと、壊れやすい繊細さなどの素材の魅力です。
 そして、できれば透過光がなくても反射光できれいに見えるもの。
 この欲張りな要望を叶えてくれる表現手段を開発中です。

 火加減と、割れの問題は、ほぼ解明しつつあります。今は、もっとアート寄りな課題と取り組んでいます。

新ガラス工芸の開拓” への7件のコメント

  1. こんにちは!
    >表現手法の融合といった感じです。
    そうそう!それです。
    私はガラス胎七宝とフュージングだけでは
    表現しきれなくなって、ステンドも
    取り入れたいと思いました。
    入り口は違いますが、きっと思いは同じ・・・
    (ああ~!!ごめんなさい。大先生に対して
    なんてことを!失礼しました!!)
    作品からも製作ブログからも目が離せません。
    心の師と呼ばせてください。(照れ)

  2. あんだんてさん こんにちは。
     あんだんてさんは「融かし」から入ったんですね。ステンドの世界も奥が深いですから、是非楽しんでみてください(もちろん、私もステンドの端緒についたばかりです)。
     ところで、今年4月にフランスに行ったとき、レンヌ郊外のステンドグラス作家(ムッシュ・ヘルムボルド)さんを尋ね、数時間ステンドの歴史と将来の話をしてきました。そして、その大部分の時間が、フュージングのディスカッションになってしまいました。
     フュージングの可能性もまだまだ広がると感じました。彼の使っている巨大な窯を一目見て欲しくなり、記憶をたどりながら、今回自作もしました。
     古来繊細な七宝技術を有する日本人は、フュージングに向いていると思います。
     あんだんてさんのフュージング作品もいつか見せてください。

  3. たっぷーさん、おひさしぶりです。
    ますます、追究の道を歩んでいらっしゃるのですね。
    私は、ガラスの専門的なことも基本的な用語も何も
    分からないのですが、融合という言葉に、とても
    惹かれました。
    私は何も勉強などはしていないのですが、
    漠然と感じるのは、西洋的な表現は、油絵に代表される
    ように、自分の中にあるものを、細かに再現する、
    出来る限り思い通りにする、というもので、
    東洋的な表現は、墨絵に代表されるように、自然の
    力を取り入れ、自分の中に無いものにまかせるという
    ことなんだなあということです。
    この二つの融合って、すごい素敵だなあと思います。
    ステンドグラスも、思い通りに計画を持って表現する
    という西洋的表現だとすれば、たっぷーさん的墨絵の
    世界が融合していくとどうなるんだろう?といつも
    興味津々です。

  4. みーしゃさん こんにちは。
     ご無沙汰です。MIXIで時々状況を見させてもらっています。はうると力をあわせて、頑張っているようですね。先だって久しぶりにどらすてに行ってきました。思った以上に、変化はありませんでした。案外(と言っては失礼ですが)いきいきしていましたよ。
     みーしゃさんの仰るとおり、西洋的なものと東洋的なものの融合を、画題の選び方だけではなく、技法の中でも実現したいと思っています。
     まとまってきたら、またご報告しますね。

  5. 今、出穂が始まっています。
    一度、じっくり、ノンビリ、観てみるのは如何

  6. ひゃあ~~!ちょっとチェック怠ってた間に、ものすごいこことされてるんですね。内容についてはチンプンカンプンながら、なぜか面白くついつい読み込んでしまいました。
    東洋と西洋の融合を茨城から発信・・・壮大だなあ。

  7. chigifutoshiさん、こんにちは。
    ちょっと米子に行っておりまして、ご返事遅くなってしまいました。すみませんでした。夏祭りの日にでも、楽しみにしております。
    shimacoさん、こんにちは。
    ご返事遅くなってすみませんでした。壮大というほどではないですが、なにかやりたい!という感情が先走って...
    お互いに頑張りましょう。

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