《1》 ルーターによる研磨
この作品では、型紙とぴったり同じ大きさに仕上げることを目標とします。
ただし、他の作品同様、型紙から少しでもはみ出すのはご法度です。これを許すと、組み立て時にピースが干渉して
収まらなくなる危険性が有ります。
パネル作品では、ピースとピースの間に隙間を設けますが、ランプの場合、曲面に配置するとき、自然に隙間が出来ますので、
積極的に隙間を設ける必要はありません。そのため、ピースは型紙と同じ形に仕上げます。
ルーターでの研磨の目安は、研磨し終わったピースを型紙の上に載せたとき、ピースの周囲からわずかに型紙の縁の黒いところ
(けがきの時に付いたマジックの黒)が見える程度にします。
研磨の工程は、@ざっと周囲を研磨し、A水でゆすぎ、B布で水分を切り、C型紙の上に
のせて形を確認し、Dはみ出した部分は再度研磨する、の繰り返しです。
研磨作業を動画でご確認ください。
動画(25秒)
全てのピースの研磨をします。
《2》 コパーテープ巻き
この作品では、ピースが皆小さいので、コパーテープの折り曲げシロを0.5mm程度と小さくします。
それでも、湾曲面で半田をすると半田線が太くなる傾向が有ります。今回は、3/16"幅と5/32"幅の2種類を使いました。
オパールセントガラスでは、バックコート無し、背景に使うトランスペアレント(透明)ガラスでは、
バックコートありのテープを使います。
テープは、最後に始点と終点で5mmほど重ねます。
両サイドにはみ出したテープを指で摘むように「コ」の字に折り曲げます。次にラスキン(へら)で空気を抜くようにガラスをしごいて貼り付けます。
次にガラスの断面とテープもよく密着させておきます。
周囲に(裏も表も)0.5mm幅のテープの帯が出来ているか確認します。
ボーダーのピースは、長辺(3cmの辺)の1辺だけ、折り曲げシロを太めにします。
実施にはここだけ1/4"幅テープを使い、他の3辺は3/16"幅を使いました。
この太くした辺はシェードの縁(下端)になるところで、半田を多めに盛って強度を上げます。そのために、テープを太めにします。
下の写真は全てのピースにテープを巻き終わったところです。。