大型電気炉の制作 <その10.融かしてみました>

 電気炉(窯)が出来て、いよいよフュージングの実施です。
 ずっと、大きな窯が手に入ったらやってみたいと思ってきた大判のフュージング。デザインだけで3日掛かりました。ステンドと勝手が違うので、小さなピースで試作とデータ取りを繰り返し、イザ本番。
 窯は800mm×500mmまでのフュージングが出来ますが、今回は最初ということで、250mm×370mmの小ぶりのパネルです。温度コントローラにプログラムを打ち込み、ON!
 順調に温度が上がっていきます...100℃、200℃、300℃...
 550℃で一旦停止。
 階段温度制御で最大765℃まで上げました。ここから冷却過程です。徐冷点は550℃に設定て15分間のアニーリング。ちょっと短かったかな、と思いましたが、後でもう一度窯に入れるので、その時はじっくりアニーリングしよう。
 そんで、最初の窯入れで出来たパネルです。

 なかなかイイではないですか。割れていないし。
で、さらに絵付けして2度目の窯入れ。
 順調に温度が上がっていきます...100℃、200℃、250℃...ぼすっ!
 なんか音がしたなあ(いやな予感)。
 そっと覗き窓から覗き込み...
 やっぱりなあ... 割れている。 無惨です。4分割ってところだなあ。」
 そう。前回の窯入れの時の徐冷が不十分だったようです。内部に歪が残っていたのでしょう。
 いい勉強になりました。
 でも、楽しいです。

大型電気炉の制作 <その10.融かしてみました>” への4件のコメント

  1. 「でも、楽しいです。」
    この言葉が素直に聞こえるよ。
    『己の人生喜びをもって生きる』という大切な指針。
    仕事は楽しみながらやらなきゃね。
    生きてるからこそ、働ける。
    最近素直に思えるんだよねぇ。

  2. 癒さん、こんにちは。
     複数の問題がいっぺんに押し寄せると、流石に、何の問題もない心穏やかな世界に憧れたりもしますが...
     今は、「取り組むことのできる課題がある」ということが、ありがたいです。心身の健康状態が良いからかもしれません。
     願わくは、どんな状態にあっても、喜びをもって生きたいです。

  3. はじめまして、TAPPUさん。
    突然、ごめんなさい。怪しいものではありません。
    実はネットで、無料ステンドグラス教室をのぞいて
    大ファンになってしまいました。
    私はフュージングとガラス胎七宝をやっています。
    ランプに挑戦したくて
    町のステンドグラス教室に行きましたが
    TAPPUさんのものすごく丁寧な
    ネット教室を見たら「もう行かない!」と・・。
    これ、自作の電気炉なんですか???
    すすす・・すごい!!
    また、遊びにきてもいいですか。
    よろしくお願いします。

  4. あんだんてさん こんにちは。
     無料ステンドグラス教室の大ファンだなんて、すごく嬉しいです。結構気合を入れて作っているサイトなのに、反応がほとんど無くて、実際誰かの役に立っているのかなあ?って、不安になっていたところなんです。
     こうして、見てくださっている方からのコメントを頂くと、何よりの活力になります。
     フュージング炉は、新境地の開拓のために自作しました。ぼちぼち作品も出来てきましたので、そのうちアップいたします。
     あんだんてさん、時々見に来て下さい。
     

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