昨日今日と涼しくて、作業に適しています。また、合間に神社に行き、夏越の大祓えに参加してきました。
まず、蓋を開け閉めする「取っ手」作りです。飾りのような存在なので、手持ちの木材で適当に作りました。
しかしこの蓋。重量が20kgもあって、片手で開けるのは不可能に近いんです。そこで考え出したのが、ウィンチとワイヤーによる巻き上げ方式。ウィンチは、マリーンスポーツ用で、ボートを陸に引き上げる時使うヤツを、ネットオークションで安く手に入れました。付属のワイヤーは太すぎるので用いませんでした。プーリとワイヤーはホームセンターで買いました。
・ワイヤー付きハンドウインチ:850LBSブレーキ(ロック)機構付き ¥2,400
・滑車:32mm ¥252
・ワイヤー4m+停め金具 ¥900
これを、やぐらに張り巡らして、女性でも簡単に開閉できるカラクリを作りました。くるくる回すのが面白いらしく、高所作業担当者は、しばらく遊んでいました。
さて、次に電気関係を攻めることにします。まず、温度センサーを蓋の中央に取り付けます。これは、一般によく用いられるKタイプ熱電対です。
・熱電対: シマデンTD-11S-048150KC51-0 ¥3,500
温度コントローラは、プログラム温度調節計とかプロコンとか言われるもので、複雑で長時間の温度履歴を必要とするガラス工芸では不可欠です。
今回は、調節計として理科工業製のREX-P48を、またこの調節計によって大電流をON/OFFするSSR(ソリッドステートリレー)としてシマデン製PAC03Bを用いました。また、ケースは市販のスチール製道具箱を加工して用いました。
REX-P48は、8セグメント動作を2パターンプログラムできる上、電気炉の温度特性を自動測定して最適な制御特性(PIDゲイン)を算出するオートチューニング機能があります。
・プログラム温度調節計: REX-P48FK22-V ¥35,000
・SSR: PAC03B-040-20 ¥9,200
・スチール道具箱 ¥1,300
スチール道具箱に換気用と配線、調節計用の孔を開けます。とにかく大きな音がでるので、ご近所に気兼ねしてひやひやです。
配線は、端子をカシメて、端子板にネジ止めする形で行います。
そして、出来上がりです。まだ動作テストはしていませんが、見た目はまあまあです。色々な制御盤を制作していた学生時代(20年前)を思い出しました。
安全装置は、安全ブレーカ、温度ヒューズ等を購入していますので、テストを重ねながら装備していく予定です。また、現在使用中の3KW電気炉を取り付けたとき電気工事屋に加工してもらったコンセントから、電力は供給します。