通販でランプベースを買えれば...自分好みの商品がとてもお安く、しかも自分で運ばず家に届きます。 でも見たこともないランプベースを買うことは、敷居の高いことですね。

その理由は、
安い商品ではないので失敗したくない。そして、国産や外国製などで規格や構造が違う。種類が多すぎて迷う。 極めつけが、苦手な電気配線が必要...といったところでしょうか。 (未配線ベースへの電気配線方法に関しては、 《ランプベースの配線》をご覧ください)

 ですが、このページを読めば、初心者でも安心して目的のベースを買えるようになります。 商品選びのポイントが分かるからです。 是非、チャレンジしてみて下さい。

ランプベースの種類

 ランプベースにはたくさんの種類がありますが、シェード(ステンドグラスでできた笠)の固定構造で分類すると、 図1の3種が代表的です。
(a)テーブルランプ:もっともオーソドックスです。 シェードはトップのギボシと呼ばれる飾りネジで固定します。 背の高いフロアランプもこの仲間に入ります。
(b)吊り下げランプ:シェードをフックに吊り下げるタイプで、重心が低く安定感があります。
(c)グースネックランプ:小型のランプに向いていて、手元の照明器具としての実用性があります。 シェードは、3本の止めネジでしっかり固定します。

図1の3種はすべてソケットやケーブルなどの電気配線が付いている「配線済み」ベースです。 ですが、市販されているベースの中には、配線がされていないものも多いです。
【購入のヒント】初心者は電気配線済みのベースを購入しましょう。
カタログで、配線済みベースをみつける手がかりは、以下の二通りです。
・「配線済み」と明記されている
・製品写真に、ソケットが付いている

図1 ランプベースの種類

テーブルランプの構造

 テーブルランプ用ベースは、図1(a)に示すように、ベース本体の上にハープと言う金属棒でできた腕が伸びており、 その頂上に、シェード(ステンドグラスでできた笠)を固定します。  またこの絵は、国産ベースの特徴を表しています。 ハープの頂上にニップルという直径10mmのパイプ状のネジが付いているからです。 国産のベースでは、使用される全てのパーツ類(ナットやギボシ、ソケット等)が、このニップルのネジ規格に適合しています。 (外国製のベースでは、ニップルが付いているものもありますが、メーカーごとに様々な太さのネジが使用されており、統一性はありません)
【購入のヒント】初心者はニップル規格に適合した国産(鉄ベース)か KSLシリーズを購入しましょう。

図2 シェードの固定方法

 テーブルランプにシェードを固定する時は、頂上についているギボシと呼ばれる飾りネジを使います。 ギボシが予め付属しているベースを買うと、ギボシはニップルに締め付けてあります。 工具を使わず、手で緩めたり締めたりできますので、一旦外してシェードを被せてから、再び締め付けて終わりです。

 図2は、シェードの構造の違いによる、ギボシの付け方の違いです。
 (a)は、シェードにキャップが直付けしてあるタイプの場合です。これは、比較的直径の小さなシェードに向いています。 市販のベースに何ら改造を施すことなく、シェードを被せて、ギボシで固定出来ますので、初心者向けです。
 (b)は、ホイール・リング・キャップがセパレート式の場合です。16インチ以上の比較的直径の大きなシェードで採る方法で、強度が向上します。 キャップも着脱式で、構造が複雑になります。ニップルも数cm長いモノに交換する必要があります。 ベースには、ナットを使ってホイールをあらかじめ固定しておきます。その上から、シェード→キャップ→ギボシの順で被せて固定します。
ご参考までに、セパレートタイプのシェードは ネットスクール達風の≪関脇コース≫に詳しく記しています。
【購入のヒント】初心者はシェードを作る時、ベースの改造が不要な キャップ直付けで作りましょう。

テーブルランプベースの高さ

 ランプベースの高さは、シェードの形と直径によって決まります。 図3(a)に示すオーソドックスな半円形や円錐形の場合、
・直径12インチ(=30cm)のシェードならベース高40cm程度
・直径16インチ(=40cm)のシェードならベース高55cm程度
で良いと思います。
図3(b)のコムソウタイプのシェードですと、ベース高はもう少し高めになります。
参考までに単位の話ですが、「1インチ」は「1"」とも書きます。1インチ≒2.5cmで換算すると良いでしょう。
【購入のヒント】ベースの高さはシェードの直径+15cm程度。
図3 ランプベースの高さの計算方法

テーブルランプの電球の数と種類

 ランプベースの電球の数も、シェードの形と直径によって決まります。 例えば、オーソドックスな半円形の場合、直径12インチ=30cmのシェードなら1灯式、直径16インチ=40cmなら3灯式が良いと思います。 直径が大きいのに、電球が少ないと、全体に暗いイメージになります。
 3灯式のベース例えばオディッセイWBシリーズなどは、ハープが付いていません。 電球が、シェードに近すぎる場合は、頂上部の改造(ニップルを数センチ長いモノに交換するなど)が必要です。
【購入のヒント】最初は簡単な1灯式から始めましょう。

 ところで、電球の種類も様々です。ソケットの口金サイズは、E26、E17、E12の3種類が普通です。 数値は直径をmm単位で表していますのでE26が最も太いです。普通目にするものがE26とE17です。 E12は小さいナツメ球のサイズです。
 ワット数は、25〜40Wが、あまり発熱せず良いです。 LED電球でもかまいませんが、普通の電球より一回り大きいので、小さ目のランプベースには入りません。ご注意ください。
 色は、クリア球とフロスト球(白色)の2種が普通です。 前者のクリア球の方がステンドグラスに向いていると言われていますが、正直どちらでもいいでしょう。

図4 ランプベースの電球の数

実際のテーブルランプベース製品

 たっぷう通販で購入可能な、実際の製品(ごく一部)をご紹介します。 品名に添えられた5ケタの数字は、通販の品番です。
 特に1灯式テーブルランプベースのKSLシリーズは、 ネットスクール達風の≪関脇コース≫で採りあげています。値段もお手頃でお勧めです。 実は、KSLシリーズは国産ではないのですが、ニップルのサイズが国産に近いので(見た目は全く同じに見えますが、ネジピッチが 微妙に異なる)、国産パーツに差し替えて使用することが可能です。もちろん、ほとんどの場合は差し替えずにそのまま使えます。
 ナットは、六角ナットと、円盤形のロックナットの2種類があります。 ナットが露出して美観を気にする場合はロックナットを使いますが、普通は六角ナットの方が締め付けやすく便利です。
【購入のヒント】ちょっとした改造のために、ニップル数種類とナット数個、国産ギボシ(ループでも可)1個は、 予備として買っておきましょう。
図5 テーブルランプベースと関連パーツの例

吊り下げランプの構造

 吊り下げランプでは、シェードは固定されずにぶら下がっています。 そのため、シェードのトップ(キャップの中心部分)には、20mmほどの短いニップルとナットで、 ループを取り付けておきます。
 シェードの直径が大きいと、ベースの腕の部分に接触してしまうので、ベースの懐寸法もしっかりチェックしましょう。
【購入のヒント】腕とシェードが接触しないように、寸法の確認をしっかりしましょう。

図6 吊り下げランプベースの構造

実際の吊り下げランプベース製品

 たっぷう通販で購入可能な、実際の製品(ごく一部)をご紹介します。 品名に添えられた5ケタの数字は、通販の品番です。
 図7右のグレープバインシリーズは、ネットスクール達風の≪前頭コース≫で採りあげていますので、 初心者にはうってつけです。
 その他、国産の鉄ベースには、たくさんの種類がありますので、検索してみて下さい。
図7 吊り下げランプベースの例

グースネックランプの構造

 グースネック(ガチョウの首)ランプでは、 シェードは、ベース先端のホルダー部に3本の止めネジで固定されます。 そのため、シェードには予めブラスリングという金物をハンダ付けしておきます。 ブラスリングは直径6cmほどのウエストがくびれた形の真鍮製の筒です。 ブラスリングの直径は、グースネックランプのホルダー部分の内径より数ミリ小さいものを選びます。
 ブラスリングは、ベースに付属している場合と、別に購入する必要がある場合とがあるので、気を付けて下さい。
【購入のヒント】ベースと一緒に、それに適合するブラスリングも購入しておきましょう。

図8 グースネックランプの構造

実際のグースネックランプベース製品

 たっぷう通販で購入可能な、実際の製品(ごく一部)をご紹介します。 品名に添えられた5ケタの数字は、通販の品番です。
図9 グースネックランプベースの例