《1》 デザイン
方眼紙などに、鉛筆でデザイン画を描いてください。
最初に150×150mmの正方形を描き、その中にシンプルな図形を描きます。
色数は、縁飾りを入れて4色程度が無難です。
下図は、この講座の「付記:パターン集」に掲載してある、「バラ」です。
この講座では、この「バラ」を課題作にして制作します。
一からデザインするよりも、最初はこのパターン集からお好みのデザインをダウンロードして、印刷して使用するのがお手軽です。
《2》 材料
「バラ」のフュージングタイルに必要な材料一式は、下図の通りです。
品目 | 色 | 分量 |
ベースガラス | クリアまたオパールセント白 | 150×150×3mm |
カラーガラス(大) | レッド | 60×140×1.6mm |
カラーガラス(大) | ライトアンバー | 60×140×1.6mm |
カラーガラス(中) | エメラルドグリーン | 60×70×1.6mm |
カラーガラス(小) | ライトグリーン | 60×35×1.6mm |
フュージングのり | − | 5ml |
※フュージングタイルセットのベースガラスは、クリアにオパック処理を施した特製ガラスです(上図)。
《3》 フュージング専用ガラス
フュージングに使用するガラスは、フュージング専用の物を使わなければなりません。
カタログ上で「フュージブル」とか「コンパチブル」と書かれていて、他のガラスと区別してあります。
これは、ガラスの膨張係数(COE)といわれる物性値が同一であるシリーズであることを意味しています。
もし膨張係数が異なるガラス同士をフュージングすると、冷却した後割れたり、割れやすくなったりします。
フュージング専用ガラスで有名なものは、ブルズアイ社のフュージングシリーズです。
このシリーズは膨張係数=90(正確には90×10-7)に統一されています。
この講座ではこのシリーズを使っています。
ブルズアイ社以外にも、スペクトラム社(膨張係数=96)や、
ウロボロス社(膨張係数=90、96)がフュージブルガラスを出しています。
他のメーカー同士でも、膨張係数が同じなら混在できますが、
徐冷点や軟化点などの他の物性値が一致しない可能性があるので、お勧めできません。
また、フュージブルガラスの一部の色(一部のレッド、オレンジ、イエロー、ピンク、紫など)は、
焼成前に比べ、焼成後に色が濃くなります。
ストライカーと言う種類のガラスは特にそうで、焼成前は透明に近いものもあり、購入される時は注意が必要です。
《4》 道具
道具一式は、下図の通りです。ガラスカット用には、
ステンドグラス用の工具(ガラスカッター、ブレーキングプライヤー)があれば十分です。
ザグザグは無くても結構ですが、有った方が細かい細工ができて便利です。