難題ベーグル

JUGEMテーマ:手作りパン
 ベーグルのレシピを調べたところ、さらに疑問が湧いてきて・・いったいどうしたらよいのやら。
 粉や水の分量には差ほどの違いは無いのですが、作り方ががまちまち。まずは、発酵時間。1次発酵や2次発酵の時間がみんな違い、発酵すらしていない方法も有り。 そして、茹で時間。数秒の差でシワに影響する?や、茹でる際に鍋に入れる糖分の量と種類の違いが、ツヤに関係する?などなど。
 ベーグルを作っていると分かりますが、茹で時間の15秒というのは曖昧な数値。片面15秒ずつ茹でたとしても、引き上げにてこずり、気が付くと直ぐに30秒くらい過ぎています。ということは、片面はすでに30秒以上お湯に浸かっていることになります。
 茹でる時間が違うのにもかかわらず、それぞれ綺麗なベーグルをできる・・という事は、重要だとされる15秒という秒数はあまり信憑性が薄いのでは?でも30秒なら余裕があるので、なんとか出来るかも?一つずつ茹でたら15秒も可能かな?
 
 疑問は尽きませんが、同じ分量で発酵時間だけを変えた3種類のベーグルを作ってみます。
<ベーグル 6個分の作り方> 
 強力粉 250g
 砂糖 15g
 塩 5g
 水 150cc
 インスタントドライイースト 3g
 
 〇ケトリング(沸騰させたお湯に砂糖を入れて溶かし、弱火にする。弱火にしてもお湯が泡を出しぐつぐつしているようなら、少量の差し水をして温度を下げる。ぐつぐつ波が立たない程度のお湯が最適だそうです。)
 お湯 大きめのフライパン8分目
 砂糖 80g
 ※ケトリングは大体片面30秒ずつ。茹でるというよりは、お湯に浸す、浮かべるという感じ。
 〇焼成温度 予熱200℃で20分
 〇注意
 ※捏ね時間は10分程度。
 ※生地の捏ねあがりは固い印象、耳たぶ位の固さ。
 ※発酵はオーブンの発酵機能30℃を利用。
 <条件①> 1次発酵 5分 2次発酵 30分の場合
 生地を捏ねて5分程度放置し、直ぐに成形。弾力がなく、粘土のような生地なので成形しやすいです。
 

成形後。張りがあり、つるんとしています。

焼成後。理想のベーグルに近いです。
 〇焼成後の感想
 ・色付きが良く、ツヤがあり。
 ・シワがなく、つるんとしている。
 ・表面はパリっとし、固めに焼けている。
 ・押しても弾力が無い。
 ・食感はモッチリして、密度が高い。
 ・噛み応えがある。
 <条件②> 1次発酵 60分 2次発酵 5分の場合
 生地を捏ねてから、60分1次発酵。2倍に膨れている生地を成形。フワフワ弾力のある生地を成形するのは難しい。べたつくので打ち粉をしながらの作業。

焼成後。ツヤはあるが、つるんとしていない。表面がザラザラした印象。
 〇焼成後の感想
 ・色付きは良い、ツヤはまあまあ。
 ・つるんとしていない。
 ・表面は柔らかく焼けている。
 ・押すと弾力がある。
 ・食感はモッチリ、フワフワ。
 <条件③> 1次発酵 60分 2次発酵 30分の場合
 生地を捏ねてから、60分1次発酵。2倍に膨れている生地を成形。フワフワ弾力のある生地を成形するのは難しい。べたつくので打ち粉をしながらの作業。

焼成後。ツヤはあるが、つるんとしていない。
 〇焼成後の感想(②とほぼ同じ印象)
 ・色付きは良い、ツヤはまあまあ。
 ・つるんとしていない。
 ・表面は柔らかく焼けている。
 ・押すと弾力がある。
 ・食感はモッチリ、フワフワ。
 ・発酵力が強い為か?生地が避けている部分有り。
 『結果と考察』
 〇1次発酵を短くする事によって、膨らむ前に成形。成形後、表面に綺麗な張りを残したまま2次発酵でき、そのまま焼成できる。
 〇捏ねてから直ぐに成形すると、生地が扱いやすくベトベト触る必要がない。
 〇発酵時間が短い為にフワフワ感はなく、食感は固い印象。
 
 発酵時間の違う3つを比較すると、雲泥の差。見て明らかなのは、表面のつるんとした張り。1次発酵時間が短いほど、綺麗な張りのあるベーグルに仕上がることができました。
 もう一つ、発酵時間の短いベーグルはモッチリで中身の詰まった食べ応えのある食感。逆に発酵時間の長いベーグルの食感は、ふんわりモッチリ。ここでも差が歴然としていました。  
 今度は、ケトリングの効果の検証をしてみようか・・。
 ケトリングの効果については?恐らく・・
 〇ケトリングの際、砂糖を沢山入れることにより、ベーグルに砂糖水の膜をつくり、焼きむらを防ぎ、綺麗なツヤを出す。
 ※他の方の実験を参考にしますと、蜂蜜やモラセス(糖分を含んだ液体)のほうがよりツヤ良く焼けるそうです。
 ※通常のパン作りでも、砂糖を多く入れたパン生地は色付きが良く焼けます。
 〇ケトリングの時間は、30秒を目安にし、ぐつぐつしたお湯には入れない。30秒あれば、焦らず落ち着いて作業できます。 
 ※他の方のベーグル実験を参考にしますと、長く茹でたベーグルは、表面がボコボコしていて、つるんとしていませんでした。発酵によってできた沢山の気泡が浮き出ている感じでした。
 ただ、この実験用に作りすぎたベーグル。少々食べ飽きてしまいました。近いうちにまた、難題ベーグル作りに励みます。
 ※今回のベーグル検証で間違いや批判もあろうかと思いますが、どうぞ大目にみて下さいませ。
 
 
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